犬の食べ物にイカは危険?食べると起こるこんなことに注意!

焼きイカのにおいは人間にもとても魅力のあるものですが、どうやら犬にも魅力があるようです。

でも、人にも消化が良くないイカ、犬の食べ物にはダメなのではないでしょうか?はっきりと理由がわからなくても、イカはなんとなく危ない気がする食べ物です。

今回はイカを犬に食べさせるとどうなるのかについて説明したいと思います。

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イカを食べると腰をぬかす?

「腰を抜かすから食べさせてはいけない」このような話をどこかで聞いたことがあるのではないでしょうか?

イカを食べると腰をぬかすから食べさせるなと言われていたのは、実は犬ではなく猫の話です。昔、イカが採れるような海辺に住んでいる猫に「腰をぬかす」ような症状が多く見られていたそうです。

イカに含まれている酵素の中に、チアミナーゼというものがあります。このチアミナーゼは、体内でビタミンB1の吸収を阻害する働きのある酵素です。

この酵素のせいで、イカを食べ続けることによって、次第に体はビタミンB1の欠乏症に陥っていきます。

ビタミンB1が欠乏すると、ふらつき、嘔吐、手足のしびれ、さらに瞳孔異常や、起立困難、旋回、痙攣などの神経系の症状が出るようになります。

これは、人間で言えば「脚気」という病気にあたります。

脚気は、ビタミンB1が不足して起こる疾患で、全身の倦怠感、食欲不振、足のむくみやしびれなどの症状があらわれます。古くは江戸から昭和初期まで多くの死者を出しましたが、ビタミンという栄養素について研究が進んだ現在では脚気にかかる人はほとんどみられなくなっています。しかし、インスタント食品中心の生活をしている現代人に再び脚気予備軍が増えているといわれています。 出典元 タケダ健康サイトhttp://takeda-kenko.jp/navi/navi.php?key=kakke

つまり猫が腰をぬかしていると言われていた様子は、この病気の症状だったと考えられています。

そして、同じことが犬にも起こると考えられたことから、これまで、犬にもイカを食べさせてはいけないと言われていました。

犬は人間よりも多くのビタミンを必要とするので、その吸収を阻害されると人間よりも早くビタミン欠乏症に陥りやすいのです。

しかし、このチアミナーゼという成分は、生のイカ、特にイカの内臓に含まれていますが、加熱することによって簡単に壊れてしまい無効になります。

つまり、この成分による危険は、あくまでもイカの生食を続けた時のことであり、加熱していれば避けられるものです。

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寄生虫の問題

イカには、内臓や身の部分にアニサキスという寄生虫がいる可能性があります。アニサキスという名前は、芸能人の間でも話題になって一時期かなり有名になっていました。

刺身などを食べたあとにひどい胃の痛みを起こすことがあり、原因はアニサキスだったということが時々あります。そのアニサキスです。

人の救急などでは結構これで受診する人もいます。食べたものなどのエピソードを聞くと大体予測がつく珍しくはない寄生虫ですが、痛みはのたうちまわるほどひどいです。

この寄生虫の成虫はクジラやイルカの胃にいるそうですが、イカやサバ、アジ、いわしなどに寄生しているのは糸のように細長いアニサキスの幼虫です。

この寄生虫がついた生のイカを食べると、3,4時間くらいで、この虫が消化管の壁に潜り込み激しい痛みや嘔吐などの症状が現れます。また、アニサキスそのものに対するアレルギー反応もあって、皮膚の発疹や痒みが出ることもあります。

これは犬でも同様です。

人間の場合は、内視鏡で寄生虫を取り出すという治療がおこなわれるのですが、犬にはこの寄生虫が死ぬまでの1週間ほど対症療法を行うしかありません。

この寄生虫の危険は加熱することによって回避することができます。

ちなみに、イカの刺身でイカソーメンにするのは、もしもアニサキスがいた場合でも細く切ることで死なせるという意味があるそうです。

イカソーメンを食べる時にはあまり思い出したくないですね。

イカに含まれる銅の問題

イカのような軟体動物や甲殻類などは、血液中に、ヘモグロビンという血色素の代わりにヘモシアニンという色素を持っています。

普通の赤い血液中にあるヘモグロビンは、酸化することによってその鉄の成分が赤い色を呈します。

しかしヘモシアニンは銅の成分が酸化によって青い色になります。

つまり、イカの血液には銅が含まれていて、血液は銅の色であり青いのです。

イカを食べることで銅を体内に取り込むことは、ある種類の犬にとってはリスクになることがあります。

犬の銅関連性慢性肝炎という病気があり、この病気を持つ犬の場合は、銅の代謝がうまくいかずに肝臓に銅が蓄積します。その結果、肝細胞が炎症を起こしたり、壊死したり、重篤になると肝硬変からガンへと進行していきます。

この病気は遺伝病ともされていて、好発する犬種というものも指摘されています。

ベトリントンテリア、ダルメシアン、ドーベルマンピンシャー、ラブラドールレトリバーなどがそのリスクの高い犬種と言われ、食事に含まれる銅には注意した方が良いようです。

参考記事

肝機能検査の数値の異常 肝臓・胆のうに多い犬の病気

イカを干したスルメの場合

スルメは、イカを干して水分を抜いたものですので、水分を含むことでまた大きく膨らみます。

スルメの状態で犬が食べると、胃の中で大きく膨らみすぎて、胃から十二指腸まで通過できないという通過障害が起こる危険があります。

犬は、人間のように食べ物を噛んですり潰したりできず、ほとんど丸飲みに近い状態です。

スルメも、よく噛まれてないままで大きく膨らむと、通過障害を起こしやすくなり、大きすぎて吐いて戻すことも不可能になり、最悪の場合は手術が必要になり大変危険です。

また、イカを干したことでその塩分は濃縮されています。

人にはそれがスルメの旨味になるわけですが、犬にとっては過剰な塩分です。腎臓などに負担をかけることになります。

スルメは、このような理由で犬の食べ物には適していません。少量ならと思うかもしれませんが、危険が多いのでわざわざ食べさせるものではないです。

イカを犬の食べ物にするのはいいのか?だめなのか?

イカを犬の食べ物にするのは、生食では問題があります。しかし、加熱したものであれば大きな問題ではありません。

しかし、元々、イカは消化の悪い食べ物です。人でも、消化管の調子が悪い時には食べないようにと指導される食材です。犬にとっても、消化不良を起こしやすく嘔吐や下痢の原因になりやすい食べ物です。

結論として、イカは特に犬にとっての有害な毒などがあるわけではないけれど、犬の食べ物にはあまり好ましい食べ物ではないと言えるでしょう。

少し食べさせたからと何かが起こるわけではないですが、わざわざ犬に食べさせる食べ物ではないと思います。

イカに豊富な栄養タウリンはサプリメントが安全

イカには、タウリンという栄養素が豊富に含まれています。

人間のドリンク剤などにもこの成分が必ずと言っていいほど入っているので、誰でも何となく聞いたことがあるのではないかと思います。犬はタウリンを体内で合成できるのですが、個体差があります。

これは目の健康に関係する栄養なので不足すると白内障になるリスクも高くなります。また、滋養強壮、疲労回復などの効果があるので、運動量の多い犬などにはよいとされます。

心疾患の改善などにもタウリンを増やすことは効果的だそうです。

タウリンは天然成分のサプリメントもありイカを食べなくても手軽に摂ることができます。

こちらのスピリッタというサプリは犬猫共用のタウリンです。(猫はタウリンを体内で合成できません。)

まとめ

イカは、タウリンという栄養素を多量に含んでいるなど良い点もありますが、生で食べさせることはリスクが高いのでよいと言えません。イカを干したスルメに関しては、犬には要注意の食べ物と理解しておいて下さい。

加熱したとしても犬の食べ物には消化の悪さが難点です。また、銅を含んだ食べ物という点で注意した方がいい犬種も存在します。

そのようなことを総合して考えると、わざわざ積極的に食べさせる必要はない食べ物と言えるのではないでしょうか。

イカは、手作り食の素材として使ってあるものもあり、いろいろな考え方があると思います。アクセントとして使うくらいは問題ではないでしょうが、明らかに消化が悪いことなどわかっているのなら避けた方が無難な食材と私は思います。

最後まで読んで頂いてありがとうございました。

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