アンモニア臭が基準値を超える劣悪な環境で犬209匹を飼育したとして、大阪府警は15日、動物愛護法違反の疑いでブリーダー、橋本千代子容疑者(57)=同法違反罪で起訴=を追送検した。捜査関係者への取材で分かった。捜査関係者によると、悪臭下の飼育を犬への虐待とみなし、同法違反容疑を適用するのは珍しいという。府警は昨年11月、橋本容疑者が営む大阪府寝屋川市の犬繁殖施設を家宅捜索した際、臭気を測定。悪臭防止法で定める規制基準の上限5ppmを大幅に超える40~130ppmを記録した。橋本容疑者は飼育していた小型犬の病気やけがを治療せずに放置したとして、今年2月に動物愛護法違反の疑いで逮捕され、3月に起訴された。