与える前に確認!柿を犬の食べ物にしても大丈夫?

犬の食べ物にする時には、人間用に味付けするのはダメなのが基本。

では、自然素材のものはどうなのでしょう?

果物を好きな犬は多く、柿は特に甘いので犬には好まれやすいと思います。

今回は、を犬の食べ物にできるのか?について解説します。

犬は柿が好き?

犬は柿が好きかどうかは個体差があるので何とも言えないのですが、少なくとも私の周囲では、柿を好んで食べる犬が多いようです。

犬が柿を食べている動画も動画サイトにあるようで、柿を好きな犬は案外多いのかもしれません。

記事とは関係ないですが、実は私も柿が大好きです。

柿は柔らかくて食感の良い、甘くて食べやすい果物です。

犬は味覚に疎いと言われますが、甘味というものは犬にもよくわかるようで、犬が好む味です。

柿の酸味のない甘さは、犬の好みの味と言えるかもしれません。

柿に含まれる成分とその優れた効果

心配なのは、柿に含まれている成分が、犬の食べ物にしても問題ないのかどうかということだと思います。

柿の味だけでなく、成分や栄養価などについて調べてみました。

βカロテン

柿のきれいなオレンジ色の色素は、βカロテンの色素です。

サプリメントなどにもある成分なので、この名称は誰もが耳にしたことがあるとは思いますが、βカロテンは体内で必要な量だけビタミンAに変わる栄養素です。

このビタミンAというビタミンは、すでにビタミンAという形になって摂った場合、その量が過剰になると体に蓄積します。

ビタミンには、水溶性ビタミンと脂溶性ビタミンという2種類があり、水溶性ビタミンは過剰になるとおしっことして排泄されてしまいますが、脂溶性ビタミンは排泄されません。

ビタミンAは脂溶性ビタミンであり、蓄積していくと過剰症など体にも悪影響を及ぼすので、特に大量に摂ることができるサプリメントなどでは注意が必要です。

しかし、ビタミンAに変わる前のβカロテンという形で摂ると、そのようなことは起こりません。

人参やかぼちゃなど、多くの野菜にβカロテンとして含まれていますが、柿にも豊富に含まれているのです。

βカロテンは、強い抗酸化作用があり、粘膜や免疫力の強化、目に良いとされる栄養素です。

また、柿には、カロテンの一種であるβクリプトキサンチンも一緒に含まれていますが、これは、抗がん作用があることでも注目の成分です。

ビタミンC

ビタミンCというと「酸味」のすっぱいイメージがあります。

甘い味の柿とは、あまりイメージが結びつきそうにないのですが、実際には、ビタミンCが豊富なイメージのいちごなどよりも、柿の方がビタミンCが豊富に含まれているのです。

そして、同じ「柿」であっても、甘柿>渋柿>干し柿というように、ビタミンCの含有量は違っています。

ビタミンCは、美肌や美白という美容効果が有名なので、人間では美容界で使用されることが多いビタミンです。

しかしビタミンCにはそれだけでなく、身体機能の調整や抗酸化作用という大事な働きがあります。

がん予防に関して、上記したβクリプトキサンチンとビタミンCの相乗効果が最近では注目を集めているとのことです。

ただ、犬は人間と違って、ビタミンCを自分の体内で作ることができるのです。

そのような理由から、これまで犬はビタミンCをわざわざ摂る必要はないと言われて来ました。

それでも、犬の体調によっては、やはりビタミンCが不足してしまう場合があるようです。

  • 病気療養中で何か薬を服用している
  • ストレスが蓄積している
  • 妊娠している、授乳中である
  • 体力や栄養面が低下している高齢犬
  • 体の大きい大型犬

などについては、ビタミンCが不足しやすい傾向にあります。

最近は、体調を整える為に、犬にもビタミンCを外から補給することは有効であるということがわかっています。

タンニン

タンニンはポリフェノールの一種で、柿の渋みの成分です。

渋柿に含まれているタンニンは「可溶性」と言われるもので、口の中で溶けて渋さを感じさせます。

柿が甘くなるにつれて、タンニンは「不溶性」のものに変化していくので、食べても口の中で渋みを感じなくなるのですが、甘柿に含まれているタンニンは「不溶性」のこちらです。

渋柿であっても、それを天日に干して干し柿にすることにより、タンニンを「不溶性」に変化させることができます。

渋柿を干すと甘い柿になるのは、タンニンの変化によるものです。

タンニンは、体内にある有害物質を排出してくれる作用があります。

また、タンニンには抗酸化作用があり動脈硬化を防ぐ効果もありますので、柿は生活習慣病予防によい食べ物と言えます。

同時に、腸の動きを抑える作用もあって下痢止めにもなるのですが、摂りすぎると便秘してしまいます。

柿には食物繊維が豊富なので、適量を食べるのであれば便秘解消の作用をしてくれる食べ物です。

このような複雑な理由があるので、摂取量に十分注意しなければなりません。

そして、やはりポリフェノールの一種であるフラボノイドも豊富に含まれていますので、口臭予防に効果があるとされます。

フラボノイドはガムなどの成分としてもよく見ることのある名前ですね。

カリウム

カリウムは体内のナトリウムを排出する効果があります。

ナトリウムが体内に過剰にあると、血圧を上昇させます。

高血圧の人が、塩分を控える必要があるというのは、塩分=ナトリウムが過剰にならないようにする為です。

カリウムを摂取することで、ナトリウムの排出を促すことができるので、高血圧を予防することができます。

柿には、カリウムの他にも、カルシウムやリンなどミネラル分が豊富に含まれています。

ペクチン

ペクチンは、食物繊維のことで、柿の表面の少しぬるっとするような手触りのあの成分のことです。

ペクチンは水溶性食物繊維であり、コレステロールの吸収や血糖値の上昇を抑える働きがあるとされています。

また、腸内の環境を整えて便秘を解消する働きがあります。

その他

柿は、その83%が水分で構成されていますので、水分の補給にもよい食べ物です。

しかし果糖という、甘さの元になる糖分も豊富に含まれているので、カロリーもそれなりに高いです。

柿のカロリーは、100gで60Kcal、果物売り場でよく見かける、中くらいの大きさの160g前後のものでは1個87Kcalくらいの目安になります。

柿が犬に与える好ましくない影響

柿は食物繊維が多いので、犬の食べ物として考えると、消化が良いというわけではありません。

犬の消化管は、タンパク質の消化は得意ですが、食物繊維はあまり得意ではない構造になっていて、そういう意味では、柿を食べすぎることは消化管に負担をかけることにもなります。

犬は、食べ物を噛み砕く方法が人間とは違っているので、食べ物を丸飲みする傾向があります。

柿も、丸飲みするようなことがあれば、消化されることなく消化管に詰まってしまう可能性があります。

さらに、柿でアレルギー反応を起こす可能性もあります。

これは柿に限らずですが、果物には犬がアレルギーを起こしやすいものも多く存在します。

そして、食べさせる量が適切でなければ下痢や便秘になることもあります。

カロリーを摂りすぎると肥満に繋がることもあります。

特に干し柿は、水分が少なくて栄養素が濃縮されている分、カロリーも生の柿より高く、食物繊維も多いので、少量だと思っていてもいろいろな影響が出やすく、注意が必要です。

結論・柿を犬の食べ物にしても大丈夫?

柿には、特に犬の食べ物にするのに危険な成分が含まれているわけではありません。

柿を犬の食べ物にしてもOKです。

食べさせる量に気を付けることやアレルギーに注意することなど、常識の範囲内で与えることについては、特に問題はないです。

ただし、皮と種は食べさせないようにして下さい。

消化という点で、皮も種も問題になります。

小型犬などでは、このようなものが腸に詰まるということも起こりやすく、出てこない場合には開腹手術になることもあり危険なのです。

犬の食べ物として与える時の注意

どんな食べ物でもアレルギーを起こす可能性はありますが、柿に対してもアレルギーがないか観察して下さい。

初めて食べる時より、抗体ができて体が反応を起こす二度目からの方が、症状がひどく出ることがありますので、注意してあげましょう。

体や耳を痒がる、指の間や手足をしきりに舐める、嘔吐、下痢、その他にも何か異常が見られたら、その食べ物を食べさせることはやめなければなりません。

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また、与える時には、に注意して下さい。

犬が柿を食べられる目安は小型犬で15g/1日くらいだそうですので、好きなものだからと言ってもたくさん食べさせることは控えましょう。

また、丸飲みの危険がありますので、大きいままであげるのではなく消化しやすいように薄く小さくして与えて下さい。

犬の食べ物にする柿を選ぶ時は、人間も食べることのできる、熟した果実にして下さい。

渋柿やまだ熟していないような柿にはアルカロイドという毒性物質が多量に存在しているので犬の食べ物にするのは危険です。

特に、庭に柿の木があるご家庭など、実が落ちる可能性があれば気を付けて下さい。

未成熟で毒性のある柿の実を犬が拾って食べるようなことのないように注意が必要です。

是非、おいしそうに熟した柿を選んで、飼い主さんと一緒のおやつにしてあげて下さいね。

 

まとめ

柿の成分はほとんどが水分ですが、貴重な栄養素も豊富です。

人間にとっても柿はすぐれた食べ物ですが、完熟した柿ならば、犬の食べ物としても危険な成分はありません。

しかし、犬が消化しやすい種類の食べ物ではなく、カロリーなども考慮し、食べさせる量には十分注意して下さい。

いくつかのことを守れば、柿が好物の犬には嬉しい秋のおやつになります。

犬の食べ物の安全は、飼い主さんが十分気を付けてあげて下さいね。

最後まで読んで頂いてありがとうございました。

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