犬も魚をおいしく食べたい!犬の食べ物に5つの注意

ドッグフードの原料には、いろいろな種類の肉を使ったものがありますが、中には、アレルギー対策に魚をメイン素材として使ったものもあります。

魚と言えば猫の食べ物?というイメージがありますが、犬も魚を食べます。

日本人である私達には、魚を食べることは健康的でごく自然な食生活ですが、犬にとっても魚はとても良い食べ物です。ただいくつか気を付けたいこともあります。

今回は、魚を犬の食べ物にする時に注意すること、お勧めの魚などについての話です。

犬は意外と魚が好き?魚もいろいろある

と言ってもいろんな種類がありますが、赤身と白身の違い、何かわかりますか?

この違いは、魚の筋肉の色の違いなのです。

では青魚とは何かと言うと、これは外見の色のことで背が青い魚をそう呼び、青魚には白身も赤身もあるということです。

赤身の魚

まぐろなどに代表される赤身の魚は、群れを成して常に泳ぎ回っているというその生態の為に、長時間動き続けることのできる筋肉が発達しています。

そのタイプの筋肉を動かす時には酸素が必要なので、酸素を蓄えておく働きを担うミオグロビンというタンパク質が豊富に含まれています。

このタンパク質には赤い色素があるので、これが豊富に存在する筋肉は赤く(遅筋)、赤身の魚の特徴となります。

また、赤身の魚には赤い血合いの身があるのも特徴です。

赤身の魚には、アジ、サンマ、サバ、イワシ、サワラ、ニシンなどがあります。

白身の魚

ヒラメなどに代表される白身の魚は、普段は同じ場所に潜んでいて動かず、獲物を見つけた時や敵から逃げる時のみに瞬発的な動きをします。

そのタイプの筋肉を動かす時には酸素は不要で、赤い色素のミオグロビンは筋肉内にほとんど含まれず(速筋)、白身の魚の特徴になります。

白身の魚には、タイ、ヒラメ、カレイ、フグ、タラ、スズキ、などがあります。

また、サケやマスの身のピンク色の色素はカロチノイドの一種であるアスタキサンチンによるものなので、これも白身の魚に分類されます。

青魚

赤身の青魚ではアジ、イワシ、サバ、マグロ、サンマ、ニシンなど。

白身の青魚ではサワラ、シイラなど。

栄養

魚には、タンパク質、カルシウム、タウリン、DHAやEPAなどの栄養が豊富に含まれています。骨や歯を丈夫にし、体の基礎を作って代謝を良くして被毛の艶や皮膚の健康を保ちます。また、動脈硬化や心疾患などの生活習慣病を予防します。

特に青魚には、老化を予防し記憶力を維持する働きでサプリメントでも有名なDHAやEPAが豊富です。

また、タラにはカルシウムの吸収に必要なビタミンDが豊富に含まれており、低脂肪で消化吸収が良いので犬に負担がかからない魚です。

サケのあの色素には抗酸化作用があり、含まれている脂肪分は良質のγリノレン酸であり、これらは皮膚や被毛の艶をよくするのに効果的な成分です。

白身の魚は、低脂肪、高タンパクであり、赤身の魚よりもアレルギー物質が少ない為に、犬の食べ物にも使いやすいです。

犬に与える時はどんなことに注意すればよい?

栄養のある魚を犬の食べ物として安全に効率よく与える為には、注意しておかなくてはいけないこともあります。

生食

生の魚には、チアミナーゼという酵素が含まれています。このチアミナーゼは、体内のビタミンB1を破壊する働きがあります。

食べたからと言ってすぐに何かが起こるわけではないですが、食べ続けることでビタミンB1の欠乏症を招きます。チアミナーゼは加熱することによってその働きはなくなり、加熱後は心配なくなります。

また、生の魚には寄生虫がついている可能性があります。そして傷みやすく食中毒を起こしやすいというリスクもあります。

魚を犬の食べ物にする場合は、基本的には加熱したものが望ましいです。

もしも生で食べさせる場合は、人間も食べられる刺身を新鮮なうちに与え、食べなければ置いておかずに傷まないうちに片付けるなど、衛生面に配慮して食べさせるようにして下さい。

【参考記事】

犬の食べ物にイカは危険?イカを食べるとこんなことが起こる

イエローファット

青魚は、その脂肪の中にDHAEPAという不飽和脂肪酸が豊富で、これらは体に必要なとても重要な脂肪ですが、体内で酸化しやすいという性質があり、酸化して過酸化脂肪になって蓄積します。

それが黄色脂肪症(イエローファット)と呼ばれるもので、腹部にその脂肪の塊であるしこりができます。

猫に多いそうですが、青魚を食べ続けた場合には犬にも発症します。このしこりができると、痛みや発熱などの症状があり、治療にも時間がかかる病気のようです。

予防するには、酸化に見合うだけのビタミンEも一緒に摂ることが必要ですが、何よりも多量に続けて食べさせ過ぎないことが大事です。

アレルギー

魚にはヒスチジンという物質が含まれていて、青魚や赤身魚に多く、これがアレルギー反応の原因となります。ヒスチジンは、ある種の細菌が持っている脱炭酸酵素というものと反応することによってアレルギー物質であるヒスタミンを生成します。

ヒスチジンは赤身魚に多いですが、その含まれている量が問題なのではないそうです。

赤身魚の方が脱炭酸反応が起こりやすい環境にあるということが、アレルギーを引き起こしやすい理由になっていると言われています。

魚の骨は、人間でも誤って飲み込んでしまうと喉に引っかかり大変きつい思いをします。

犬は食べ物を噛んで潰すということができず、飲み込める大きさにちぎってほぼ丸飲みしているものと考えておいた方がよいです。

魚の骨は、丸飲みしがちな犬の消化管に刺さりやすくて危険ですので、魚を食べさせる時には骨は取り除いてあげて下さい。特に、鯛の骨などは硬くて危ないですので、鶏の骨と同じように危険性を認識して取り扱って下さい。

アジやイワシなどの小さい骨は粉々にしてつみれにするのも一つの方法ですが、その際でも小骨が残ることのないように気を付けて下さい。

塩分

魚の干物や塩鮭などは、塩分が濃いので犬の食べ物にはできません。

他にも、味のついたものや、人間の調味料がかかったものなどは食べさせられません。

犬の食べ物におすすめの魚

犬の食べ物にするには、低カロリー、低脂肪、アレルギー原因物質のヒスチジンが少ないという点で、白身魚が無難です。

特に高齢の犬や病気で体力が落ちている場合などには、白身魚の方が体に優しいです。

一方、赤身魚は栄養価が高く効率良い食べ物です。

それぞれの健康状態や目的に合わせて選んでみて下さい。

一般的に手に入りやすく使いやすいのは、タラ、サケ、カツオ、マグロ、アジ、イワシ、などの魚だろうと思います。

また、煮干しはカルシウム豊富ですが、そのままではあまり消化が良いものではありません。

与えすぎると、そのミネラル分が尿路系の結石の原因にもなります。

さらに人間用の煮干しには味がついていて塩分が含まれているものもあります。

煮干しを与える時は、犬用の塩分なしのものを少量のみ、消化しやすく砕くなどしてあげるようにして下さい。

魚を使って犬のおいしいご飯

栄養価の高いまぐろを使って簡単にできる犬の手作りご飯を見つけたので、ちょっとご紹介してみます。材料も単純ですぐにできそうですし、犬の嗜好にも合っていそうです。

★まぐろバーグ★
【材料】
マグロ適量
引き割り納豆適量
カッテージチーズ少々

【作り方】
?マグロを叩いてミンチ状にして、引き割り納豆(普通の納豆だったら少し潰した方が良いです)も加えてまぜます。
?カッテージチーズを風味づけ程度に入れたら更に混ぜます。
?油を使いたくないのでテフロン加工のフライパンに食べやすい大きさに成形して焼きます。
?火が通ったかな、と思ったら裏返して焼いたら出来上がり。

出典元 https://wanchef.com/D/D5000?recipe_id=1679

まとめ

魚は犬にとって、肉の代替になるようなよいタンパク源で、魚を使ったフードもたくさんあります。

安全に食べさせる為には注意すべき点がいくつかありますが、それさえ理解しておけば、日常的に魚を犬の食べ物に取り入れることは十分に可能です。

ただ、どの食べ物でもそうですが、同じものを大量に続けて食べさせることはアレルギーの原因を作りやすく、弊害も出て来ます。

魚は、栄養価の高い食べ物で、魚からしか摂れない栄養もあり重宝しますので、上手に食べさせてその効果を取り入れられるようにして下さい。

ちなみに、人間も魚を食べる時には意識しておくことですが、食物連鎖の上位にいる魚は下位の魚よりもダイオキシン等の毒性物質が体内に蓄積していますので、そのような理由からもやはり食べすぎはよくないです。

どの食べ物でも適量を守って、食べさせ過ぎたり同じものばかりに偏ることのないように選ぶことが大切です。犬の健康の為にバランスよい食事をさせてあげて下さいね。

最後まで読んで頂いてありがとうございました。

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