ふと気が付いたら子犬がいつもトイレで気持ち良さそうに寝ている。
ベッドもあるのに「何故そこなの??」と思うようなこと、ありませんか?
子犬には子犬なりに理由があるのかもしれませんね。
今回は、子犬がトイレで寝る理由と対策を挙げてみようと思います。
子犬がトイレで寝る大きな理由は2つ
場所の区別がついていない
理由の1つとして考えられることは
まだ幼い子犬には、どこが寝る場所でどこがトイレかの区別がついてないということです。
トイレのしつけの途中にある子犬は、特にそういう傾向があるでしょう。
人間がいくら「そこはトイレ!」と言っても、子犬にそんなことはわかりません。
でもしつけが確立してくれば、どこが排泄する場所でどこが寝る場所かわかるようになります。
それまでのほんの短い間のできごとかもしれません。
寝心地がよい条件が揃っている
考えられる理由のもう一つは、トイレのシートのさらっとした素材感の快適さです。
メッシュカバーが付いたトイレの冷たい感触が好きな子犬もいるかもしれません。
暑い時期は私達も、ベッドよりひんやりしたフローリングで寝転がった方が気持ちよくないですか?
子犬にも、トイレのシートのさらっとした感触は、自分の寝床より寝心地よいかもしれません。
ちょっと子犬の寝床のことを思い浮かべてみて下さい。
せっかく整えてあげた寝床も、もしかしたら子犬の好みに合ってない可能性があります。
自分の寝床よりトイレの方が、気持良く寝られる場所になっているのかもしれません。
囲い付きタイプのトイレなどは、ゆっくり寝るのにちょうどよいくつろぎ空間になっていることも考えられますね。
それに、自分のおしっこの匂いも、幼い子犬にとっては馴染みのある安心な場所になりがちです。
他にもトイレが寝床より安心して寝ることができる理由があります。
トイレの方が飼い主さんの姿が良く見える場所にあり、近くにいられる安心感が得られているのではないですか?
寝心地がよくて安心感が得られる落ち着く場所、そのような条件が寝床よりも整っていれば、子犬がトイレで寝る理由としては十分と言えるでしょう。
子犬の寝床の配置を変えてみよう
トイレより寝床の方が心地よく寝ることができるようにしてあげてはどうでしょう?
子犬のトイレと寝床の位置を変えてみるのです。
大きく変えてしまうと子犬が戸惑ってしまうので、少しずつ変えていきます。
周囲が何かに囲まれている寝床の方が、子犬には安心感があります。
なので、壁際に寝床を寄せてあげるのも1つの案です。
寝床の方向を変えてみても良いかもしれません。
心地よい環境条件が揃い静かで落ち着く場所であれば、子犬はその場所を好むようになるのではないでしょうか?
日当たり・風通し・気温など、私達も寝室には寝やすい工夫をしますね。
子犬にもその全ての条件は大事なのです。
人間の場合、広々としていて好きなだけ寝がえりがうてるようなベッドを快適と感じますよね。
だけど犬にとっての快適さは少し違っています。
犬は、自分の体の向きが変えられるくらいのこじんまりした広さで、囲いがあるような空間の方が落ち着くようです。
子犬のベッドを変えてみよう
子犬のベッドの素材や形はどんなものですか?
平坦なクッションタイプ・ふちが少し高い囲いのラウンド型・屋根付きベッド・もぐるタイプ・あるいはブランケットを敷いたものなど、様々あると思います。
それが子犬の好みに合っているか考えてみて下さい。
その素材が今の季節や子犬にとって暑すぎる、あるいは寒すぎることはないでしょうか?
もしかしたらトイレの上がちょうどクールマットのような役割になっているかもしれません。
- ベッドの素材を変える
- さらっとした綿のシーツを敷いてみる
- タオルケットを入れる
などの工夫も良いと思います。
使っているベッドのタイプを変えるだけで、落ち着いて寝るようになることもありますよ。
子犬がトイレで寝る姿を見つけた時は、子犬の好きなオヤツでベッドに誘導して、その場所を好きになるように習慣づけるのもよいと思います。
これは私の愛犬の例ですが、屋根のあるハウス型のベッドには全く入らなかったのです。
使い方がわからないのかな?と思い、中に入れてやるのですが、すぐに出てきて全く違う場所で寝ていました。
試行錯誤でベッドをあれこれ変え、高いふちのあるラウンド型にしてみたら、それが気に入ったようでいつもベッドに入って落ち着くようになりました。
体を冷やす素材のマットを与える
夏場にメッシュカバー付きのトイレで寝るなら、それがクールマット代わりになっているかもしれません。
思い切ってメッシュカバーをはずし、クールマットを与えて使えるようにしてあげて下さい。
ただ、子犬はトイレシートを噛みちぎってしまう可能性もあるので、メッシュカバーは慎重に外して下さいね。
寝床を清潔にする
犬は基本的に綺麗好きな動物です。
寝床も清潔にするのはもちろんのことです。
注意したいのは、いい香りのするアルコール除菌消臭スプレーなどを子犬の寝床に撒いたりしないで下さい。
人には清潔でいい香りですが、犬は人の何倍も嗅覚が優れています。
子犬にとってはその香りが刺激や不快感そのものになります。
最近では人間同士でも、人の衣類の柔軟剤の香りがトラブルの元になってしまうこともあるくらいです。
人の満足ではなく、犬が好む環境を考えて、強い柔軟剤などを使って洗濯をしないようにしてあげて下さいね。
子犬にとっての快適さは、デザインが可愛いとかおしゃれとは無関係です。
どんな寝床なら子犬が落ち着き、自分のベッドで安心して寝ることができるのかが大事なのです。
子犬のトイレが囲い付きで寝心地が良いのであれば、こちらはこちらで囲いのない平らなトイレトレーに変えてみるというのも一つの案です。
クレートを寝る場所にする
クレートは、犬を中に入れて運ぶハードタイプのキャリーのことです。
バリケンとも呼ばれていますね。
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スリットが入っているので、中から外の様子を見ることもできます。
四方を囲まれた薄暗いクレートの中の環境は、元々の犬の巣穴に近いイメージがあるので、子犬には本能的に落ち着ける場所になります。
何よりも、この中で寝る習慣を付け、自分の居場所として認識できるようにしておくと、災害時などの避難もスムーズになります。
大きさは、犬が中で方向を変えることができるくらいのものが適切です。
もちろんクレートの周囲の温度や環境が快適であることは大事です。
嫌がる子犬を無理に入れないことも大事です。
その中でオヤツをあげたり、ご飯を食べさせたりすると、そこは居心地のいい、安心できる空間であると覚えるのです。
そして寝る時もそこに誘導します。
落ち着ける自分の居場所が確保できると、子犬がトイレで寝ることはなくなっていくのではないでしょうか?
クレートの素材であるプラスチックは滑るので、中に肌触りのよい敷物を敷いてあげるなどしてあげて下さいね。
トイレをこまめに掃除する
「トイレで寝ると体が汚れる」
これも飼い主さんの悩みかもしれません。
それなら寝ることをやめさせるより、トイレをまめに掃除して、寝ても汚れないようにしてあげるのが早いです。
そして体が汚れたら、子犬用ウェットシートや温タオルなどで拭いてあげましょう。
トイレで寝ること自体は大らかに見てあげてもよいのではないでしょうか?
うちは成犬ですが、やはり時々トイレで寝ています。
でも本格的に寝る時は自分でベッドに行きます。
クールマットの上にいることもあるし、クッションの上にいることもあるし、自分の好きなところに好きなように動いています。
自分の寝床がわかっているのであれば、たまにそういう所で寝ていてもあまり問題ではないと私は思いますよ。
まとめ
私は、子犬がトイレで寝ることにそれほど神経質になる必要はないと思っています。
自分の寝床を認識できるまで成長を待ってあげたらよいのではないでしょうか。
ベッドが落ち着かない環境ならそれは改善すべきかもしれません。
子犬が好んで寝る場所が、トイレよりも寝床になるように整えてあげて下さい。
最後まで読んで頂いてありがとうございました。
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