柴犬と言えば、日本を代表する犬として私達には馴染みの深い犬種。
私の身近にも飼っている友人がいますが、周囲を見渡すと結構な確率で出会いますよね。
今や日本国内だけでなく、「Shiba」という名前は海外に広まり、愛好家は世界中にいるようです。
寿命の長さでギネスに載った有名な犬の中にも、柴犬の血統がいましたよ。
今回は、柴犬の魅力をご紹介してみますね。
柴犬が海外でも人気沸騰の理由
柴犬は、国の天然記念物に指定されている日本犬6種のうちの一つです。
柴犬の歴史は、縄文時代まで遡ります。
柴犬は、古くから日本に住み、狩猟犬として人間と共に暮らしていました。
柴犬という名前の由来は、「柴藪(茂み)をくぐり抜けながら狩りをするから」とも、「小さいという意味のシバという古語から来たもの」とも言われます。
柴犬の特徴
短い被毛・立ち耳・巻き尾が特徴で、しっかりした直毛の被毛はダブルコートです。
体重は10~13㎏くらいの中型犬サイズ、でも、時として小型犬に分類されていることもあります。
性格は、頑固で警戒心が強くて気難しく、訓練が難しい犬種と言われることが多いです。
でも、飼い主やその家族に対する忠誠心は評価が高く、それが柴犬の大きな魅力でもあります。
柴犬の性格を表す言葉に「悍威・良性・素朴」というものがあるのですが、これは、日本犬全てにあてはまり、日本犬スタンダードに重要視されている要素だそうです。
日本犬は悍威、良性、素朴の本質をとても大切にしています。
悍威とは、気迫と威厳。良性とは、忠実で従順。素朴とは、飾り気のない地味な気品と風格をいい、日本犬が生まれながらにして持つ根本的な性質を言い表しています。
柴犬という犬種が海外で紹介されたのは、1992年のこと。
それほど長い歴史があるわけではないのですが、海外の柴犬愛好家による動画もたくさんUPされるようになり、愛好家のコミュニティなども存在するほどの人気犬種です。
なぜこんなにも人気があるのでしょう?
柴犬は、
- クールで媚びることなく凛としている
- 飼い主には忠実であるというその性質
- 愛嬌のある素朴な外見
- 賢い
というところが魅力であり、それは洋犬にはない和犬特有の魅力とも言われるのです。
豆柴は柴犬と違う?
ところで、最近は、豆柴という小ぶりな柴犬も多いです。
豆柴は、スタンダードより小型の犬をそう呼ぶだけであって、豆柴という別の犬種ではなく同じ柴犬です。
小型の柴犬が人気を得たことから、悪質な業者が犬に食事を与えず成長を止め、発育不良で小さくした柴犬を豆柴として販売するといった、実に腹立たしい問題もあります。
そのような悪徳な繁殖者のせいで、豆柴という種類と思い込んで飼育制限のあるマンションなどで飼い始めた飼い主もいます。
そして普通の柴犬サイズに大きくなり、飼育ができなくなるなどのトラブルも発生していると聞きます。
ペット可マンションには、規定が厳しく、飼育可能な体重の制限があるところも多いのです。
変な業者に騙されず、豆柴は普通の柴犬サイズに成長する可能性があると理解した上で迎えて下さいね。
柴犬の寿命とかかりやすい病気
柴犬の魅力の1つに、体が丈夫というのもあるようです。
柴犬の平均寿命は15歳前後です。
この寿命は、犬の寿命としては決して短くはないです。
犬種別の寿命の統計でも、柴犬の寿命は、長寿の犬種の第4位でした。(情報の出典元https://www.anicom-sompo.co.jp/news/2016/news_0160531.html)
犬種特有の重大な病気というものがあまりないと言われますが、柴犬がかかりやすい病気を強いてあげると、次のようなものがあります。
膝蓋骨脱臼
膝蓋骨という、膝のお皿の骨が脱臼してはずれてしまうもので、柴犬に限らず小型犬に好発する病気です。
先天性と後天性があり、先天的に骨格などに問題があるものと、後天性に転落や転倒、打撲などの外傷がきっかけで発症するものがあります。
犬の寿命に直接関係する病気ではないですが、痛みや関節の変形で活動に支障が出たり、歩けなくなったりすることもあります。
それによって日常生活の質が落ち、他の病気を発症するきっかけにはなるかもしれません。
白内障
白内障は、柴犬に限らず老齢になると見られる病気です。
ただ、柴犬は、5歳前後の若年で発症するパターンの遺伝性の若年性白内障を発症しやすいのです。
目の水晶体が少しずつ白濁し、視野が次第に霞むようになり、進行すると失明します。
これも犬の寿命には直接関わりない病気ですが、生活上の工夫が必要になってきます。
甲状腺機能低下症
甲状腺機能低下症は、甲状腺ホルモンの分泌が少なくなることによって起こる病気です。
この病気は、早期に気づいて治療を始めなければ、犬の寿命に関わる可能性があります。
アトピー性皮膚炎
柴犬と皮膚病の関連は深く、遺伝的な要因があるとされます。
アトピー性皮膚炎はその代表と言えるでしょう。
若年齢で発症して、再発や重症化しやすく、犬も苦痛が大きい病気です。
飼い主さんにとっても、細かい管理が長期的に必要になってきます。
アトピー性皮膚炎には、甲状腺や内分泌系の病気が潜んでいることもあり、他の病気との鑑別も重要です。
ギネスに載った柴犬ミックスの話
犬の寿命では最長として、ギネスに載った犬が日本にいました。
ギネス記録の長寿犬は、純血種の柴犬ではなく、柴犬と雑種犬の間に生まれた雑種犬でした。
そのギネス記録は26歳9か月でした。
これは人間換算すると125歳くらいになります。
プースケという名前のギネスの犬は、1985年3月に栃木県で生まれました。
見た目はポメラニアンのようだったとのことですが、写真も確かに小型犬のように見えますね。
画像出典元 http://carinobluedoll.blog28.fc2.com/blog-entry-318.html
ギネス犬のプースケは、22歳の時に交通事故で大怪我をして、5時間もの大手術を受けました。
そこからさらに寿命が3年9ヶ月続いたことになります。
その生命力は、ギネスに載るだけのものがあると感じます。
目や耳はさすがに悪かったようですが、それでもギネス犬プースケは、亡くなる当日まで散歩もして自分でご飯も食べていたのだそうです。
2011年12月5日、飼い主さんがその日の午後に外出から戻ると、ギネス犬プースケはぐったりと横たわっていたそうです。
そして飼い主さんの帰りを待っていたかのように、老衰にてまもなく息を引き取ったということです。
亡くなったことは寂しいことですが、ギネス記録を残すほどの寿命を持ち、最後は飼い主さんのそばで息を引き取ることができ、本当に幸せな犬生だったのではないでしょうか。
まとめ
柴犬はイメージ通り、丈夫で健康体が多く、犬の寿命も長い方に入ります。
ギネスに載った日本の犬プースケは、厳密には雑種でしたが、柴犬の血統を受け継いだ犬でした。
ギネスには驚くほど長寿の犬達の名前がたくさんあがっています。
ギネスの記録を見ると、犬の寿命は、本来の寿命の2倍近くまで延びることもあるということがわかります。
その犬の持って生まれた素質もあるでしょうが、ストレスの少ない環境と飼い主さんの愛情が欠かせないということは間違いないでしょう。
最後まで読んで頂いてありがとうございました。
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