迎えたばかりの子犬、一緒にお散歩に行く日を想像しただけでワクワクしますね。
お散歩デビューには、首輪とリードも揃えなければいけません。
子犬の初めての首輪、どんなものを選んだらよいでしょう?
今回は、子犬の初めての首輪の選び方と首輪に慣れさせる方法についてお伝えします!
子犬に首輪は必要?着ける目的は?
犬にとっての首輪の目的を改めてご説明しましょう。
まず、犬を外に連れ出す時にはリードが必須です。
日本では、屋外でリードなしが許される場所は自宅の庭とドッグランのみです。
ノーリードは犬をさまざまなトラブルの危険にさらすだけでなく、条例違反などにもなりますのでご注意下さい。
そしてリードを装着するためには首輪が必要です。
首輪とリードは、犬を拘束するためではなく犬の安全を守るものと認識していて下さいね。
- 犬が飼い主とはぐれないため
- 犬が危険な目に合わないため
- 交通事故などのアクシデントを回避するため
リードは常に飼い主さんと繋がる命綱であり愛情の絆です。
尚、リードを装着するためには首輪でもハーネスでもかまいませんよ。
頸椎や気管が弱い子はハーネスの方が負担が少なく、獣医師からもハーネスを勧められることが多いです。
ただ、首輪は首輪だけの役割もあるのです。
それは、子犬の身分証としての役割です。
万が一、子犬が迷子になった時には首輪が手掛かりのひとつになります。
飼い主さんの連絡先が書かれてあれば帰って来られる可能性は一段と高くなります。
連絡先を首輪に直接記入していても、迷子札を着けてもOKです。
首輪のサイズや種類の選び方着け方
着けなれない子犬には首輪が違和感あるかもしれません。
ストレスになることも考えられます。
首輪が子犬にとって嫌なものにならないように、上手に慣れさせてあげて下さいね。
首輪の選び方
首輪は素材やデザインなど様々で可愛く凝ったものもたくさんあります。
初めての首輪にはどんなものを選ぶか迷いますよね。
何よりも首輪の選び方で一番大事なのがサイズです。
最初に頭囲と首まわりのサイズをきちんと測っておきましょう。
子犬の体のサイズは、成長してどんどん変化していきます。
洋服を選ぶ時のためにもこまめに測ってあげて下さいね。
首輪のサイズは、首に巻いた時に大人の指2本が入るほどのゆとりがあるのが適切です。
大型犬だと指3~4本くらいのゆとりがある方がよいです。
小さすぎて首が締まるような首輪は絶対にだめですが、サイズが大きすぎても危険です。
安全なサイズの選び方をしてあげて下さいね。
次に大事な選び方は素材です。
首輪の素材には、革・合成皮革・布・ナイロン・金属などあります。
ベルトのような革製や合皮の素材でできた首輪は、わりと多く見かけます。
バックルでカチッと止めるタイプの首輪は、ナイロンや布素材にプラスチックの部品が付いていることが多く、耐久性はあまりないものの素材が軽いので負担は少ないです。
バックルで止めるタイプのものは、トップリングカラー(バックルとリングの二重構造)で、バックルだけに負荷をかけず耐久性を高める工夫をしているものもあります。
子犬の初めての首輪・成犬でも体格が華奢な小型犬などは、軽くて優しい素材の首輪がお勧めです。
逆に体格のいい犬や力が強い犬は、このタイプの首輪だと破損する危険があるので向いていません。
子犬の初めての首輪は、まず慣れなければならないので、装着しやすくて違和感の少ない、負担がかかりにくいものを選んであげましょう。
最初は慣らす目的で選び、成長と共に体格に合わせて交換していくものと考えて下さい。
犬の首輪には、チェーンチョーク・ハーフチョーク・マーティンゲール・ジェントルリーダー・スパイクチェーンという名前が付いた特殊なものもあります。
これらはトレーニングに使用する首輪であり一般的ではないです。
さらにこの種類の中には、装着そのものが危険で動物福祉の観点でふさわしくなく、近年はたとえトレーニングにも推奨されないものがあります。
もちろん子犬の首輪には論外です。
成長していく過程でも安易に手を出さないようにして下さい。
こちらはリードを付ける首輪ではなく迷子札の役割を持つ軽量な首輪です。
ハーネス派の子にもお勧めですよ。
こちらはオーダーでネームを入れてもらうことができるようになっています。
とてもおしゃれでかわいいのでご紹介してみました。
首輪を着ける前にリボンなどで練習してみる
首輪を着ける前にリボンやバンダナなどを巻く練習から始めるのも良いですね。
リボンなどは簡単に巻けます。
最初は短時間ではずして、違和感を持たないように少しずつ慣らしてあげて下さい。
うちは、布製のシュシュタイプの猫用首輪を付けていました。
柔らかくて子犬の首にソフトフィットするので、首輪デビューにはぴったりでした。
小さな鈴が付いているものが多いので、どこにいるかもすぐわかるので安心です。
首輪を着ける
首にリボンやバンダナを巻くことに慣れたら、いよいよ子犬の首輪を着けてみましょう。
最初は首輪を見せて、子犬のそばに置き首輪を確認させてあげましょう。
「これはあなたのものなんだよ」
においを嗅いだりするうちに首輪に慣れ警戒しない様子であれば、着けてみましょう。
無理やり着けようとして首輪に嫌悪感を持たせてはいけませんので、うまく着けられない時は無理しないように。
首輪は、子犬が自分からおとなしく着けさせるようになるようにしつけをします。
首輪を輪っかにして、首輪の手前からおやつを見せて首輪をくぐりたくなる誘導をしてみるとよいですよ。
自分から首輪に入って来るタイミングでおやつをあげて褒めるのです。
首輪をくぐると楽しいことがあることを教えて輪っかに親しみを持ってもらうのです。
輪っかくぐりに慣れて来たら首輪を着けてみましょう。
そしてしばらくその状態で遊んであげましょう。
首輪を着けた後は楽しい時間に繋がることを子犬に感じさせて下さい。
首輪を着けて嫌な思いをさせないようにして下さい。
首輪をつけっぱなしにはしない
首輪を着けている時は、皮膚の状態にも十分注意してあげてください。
首輪が皮膚に負担をかけることがあります。
また、成長するに従いサイズもすぐに合わなくなったりします。
首輪をつけっぱなしで、サイズが合わなくなっていることに気づかないなどがないようにしてくださいね。
また、リードを着けて散歩に行く前には必ず首輪を確認する習慣を持ってください。
- 首輪に破損がないか
- 安全な状態が保たれているか
大事なことなので、常にチェックしておきましょう。
迷子札は室内でも着けておくのがベターです。
室内で使用する首輪は軽くて負担の少ないものにして、散歩時には外出用の耐久性のいいものと交換するという使い分けをしても良いと思います。
小型犬で、骨格の問題や気管が弱い場合などは首輪とリードという組み合わせでは不適切なこともあります。
その場合は、首輪は迷子札としての役割だけと考えてかかる負担が最小限のものを選び、リードを装着するのはハーネスという使い方で十分です。
ハーネスは、首輪よりもかかる力が分散されるので一か所への負担がかかりにくく、安定感もあります。
首輪が負担になる小さい子犬や小型犬の散歩には、こちらの方がおすすめです。
首輪の危険性を理解する
リードを強く引っ張って首輪が絞まることにより、頸椎や気管を損傷する危険があることを十分理解しておいて下さい。
慢性的に首輪を絞めるような行為を続けると、脳にダメージを与える危険があります。
また、眼圧も上がるために眼球を損傷する危険もあります。
犬の体格によっては、このような行為は致命傷にもなります。
むやみにリードを引いて首が絞まるようなしつけ方をしないようにして下さい。
また首に対して幅が狭すぎる首輪は首輪の部分に力がかかりやすく、食い込んで絞まりやすいので注意して下さい。
トレーニング用とされるチェーンチョークなどは、引けば必ず首が絞まる構造になっています。
ジェントルリーダーと呼ばれる首輪は口にも巻き付けるようになっています。
スパイクチェーンは内側に突起があり、引くとそれが首に食い込んで痛みを与えるしくみです。
このような特殊タイプの首輪は、引っ張り癖のある場合の行動矯正などに使われるものですが、危険と隣り合わせの首輪でもあります。
使用により犬の体を傷つけるため、このような首輪に対するプロのトレーナーの見解は賛否が様々です。
少なくとも、素人である一般の飼い主さんが選択すべきものではありません。
このようなものがあるということも一応知っておくと、犬をトレーニングに預ける機会があった場合、その訓練所の方針を知り、一つの選択基準にもなると思います。
まとめ
子犬の最初の首輪は、首にリボンやバンダナなど何か軽いものを巻くことから慣らして、首輪に対する警戒心や抵抗を解いてあげましょう。
初めての首輪の選び方は、できるだけ優しい素材で違和感のないもの、首輪のサイズをきちんと合わせることが大事です。
また子犬は成長がとても早いので、必ずサイズをマメにチェックして、成長に合わせて買い換えることを忘れないでくださいね。
最後まで読んで頂いてありがとうございました。
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