犬が粗相した時のお洗濯、どのようにしていますか?
犬の洗濯物の取り扱いは、それぞれのご家庭の決まりがあると思いますが、簡単に洗えないものは困るというのは、飼い主さん達の共通ですよね。
今回は、犬が粗相した時の合理的な洗濯方法について、ご提案してみたいと思います。
犬の粗相で汚れた洗濯物をどこで洗うのか?
犬の洗濯物は、家の洗濯機で普通に洗うという飼い主さんは多いはず。
犬の汚れものは全部手洗いをしているという飼い主さんもいるようです。
そして犬のものは人のものと一緒にしたくないという方もいます。
人間用とは別に犬専用の洗濯機があるお宅もあるそうです。
うちの場合は、粗相などの汚れ物は先にざっと手洗いしておいて、同じ洗濯機で洗っています。
人によって衛生に対する意識は違いがあって当然なので、ここはそのご家庭ごとの感覚で全くかまわないと思います。
ただ、犬の粗相したものなどはすべてコインランドリーに洗濯に行くという人もいて、これだけはやめてほしいと思います。
私の地域には今のところありませんが、地域によってはペット専用のコインランドリーもあると思います。
もちろんそういう許可が出ているコインランドリーならかまいません。
でもそうでなければモラルに欠けてしまいます。
洗濯禁止のものという表示で「ペットのもの」と書いてあるところもあります。
飼い主にしてみれば家族の一員ですが、いろいろな方が共有している場所ですので、動物アレルギーの問題などもあるし配慮が必要です。
粗相した洗濯物を洗うための洗剤選び
犬用の洗剤を人の洗剤と使い分けている飼い主さんはいますか?
私はあまり考えたことがなかったので、普通に人間用の洗剤を使っています。
ところが、犬(ペット)専用の洗剤という製品もあるのですよ。
ペットの布製品専用洗剤
犬のお洋服を洗って収納し、再び出した時に何となく生乾きのような嫌なにおいがした経験はありませんか?
私はあります。
洗って収納する時は、清潔な状態で柔軟剤のいい匂いもほんのりとしていたのに、なんで?とガッカリしてまた洗うんですけど。
犬の皮脂成分は人間のそれとは異なります。
普通の洗剤では落ちにくく、洗濯後も布に残りやすいので、そこに菌が繁殖してにおいの原因になるのだそうです。
そして犬(ペット)用の洗剤は、犬の皮脂に対する洗浄力が優れているのです。
結構ロングセラー商品のようで、評価もよさそうなのでこれはお勧めです。
漂白剤
また、漂白剤を上手に使うというのも有効な洗濯方法です。
菌の繁殖による嫌なにおいを防ぐために、除菌処理をしっかり行うのです。
- 40℃くらいのぬるま湯で手洗いをしておおまかに汚れを落とす
- 漂白剤を溶かした液に30分つけ置きしてすすぐ
- 洗濯機で普通に洗濯をする
漂白剤には塩素系と酸素系があって、全く性質が違います。
キッチンハイターやブリーチのような漂白剤は塩素系。
塩素系は、本当に「漂白」効果があるため、色柄物は色落ちします。
なので、色柄物には塩素系漂白剤は使用できません。
黄ばんだ白いふきんなどは真っ白になりますが。
洗濯用ワイドハイターなどは酸素系です。
また、最近人気のオキシクリーンも酸素系です。
オキシクリーン
最近は、「オキシ漬け」がポピュラーになってきましたね。
実は私もオキシクリーンを愛用しているひとりです。
大容量のものをひとつ持っておくと、何かと使えて、少量でよいのでなかなか減らないし便利ですよ。
界面活性剤が入っているものと入ってないものがあり、ここでご紹介しているアメリカ版は入っている方です。
こちらはさっと溶けやすくて、泡立つので洗浄力もあるのですが、しっかりすすぎが必要です。
界面活性剤が入ってないものは、香料もなく無添加でナチュラル、環境にもお肌にもマイルドと言えますが、少し溶けにくさがあります。
まだ未経験の方は、一度お試しされてみてはいかがでしょう?
漂白剤は、塩素系と酸素系を同時に使用してはいけません。
「混ぜるな危険」という注意書きをご覧になったことはありますよね。
これは、有毒なガスが発生するからです。
危険なので絶対に混ぜないで下さいね。
洗濯後は、乾燥機または晴れた日の天日干しが早く乾きますが、やむを得ない場合は室内干しでエアコンなどを使ってでもできるだけ早く乾かしましょう。
洗濯機での洗濯が難しい場合
洗濯機で洗えるものは問題ないのですが、洗濯機に入らないようなものは本当に困りますね。
布団やマットレスでの粗相は頭を抱えてしまいます。
洗濯機には入りませんが、マットレスや布団は次のような方法で処理することができます。
- 布団やマットレスの粗相の部分に熱いお湯(70度以下)をかけ浸透させる
- 乾いたタオルで上下から挟みサンドイッチにして吸い取る
- 熱湯をかけては吸い取るという部分洗いを何度か繰り返す
70℃のお湯で部分洗いを繰り返すことでにおい対策になります。
浴室まで運べるようなら、浴槽に入れて足で踏みながら丸洗いもできます。
- 浴槽にオシャレ着用の洗剤をぬるま湯に溶かして入れ、踏み洗いする
- 裏表ひっくり返して同じように踏み洗いする
- すすぎも同様に洗剤分がなくなるまでこの作業を3回ほど繰り返す
- 浴槽の縁にかけ、バスタオルなどを押し当てて水分を取る
- 水が垂れなくなったら外干しする
ただし、素材によっては洗えないものもあります。
また、敷き布団などは水を吸うと重くなるので、そこから動かせないほどになりかなり大変です。
キルティングされてない綿入りのものなどは、中で綿が偏り固まってしまうなどトラブルも起こります。
水洗いできそうかどうか、事前に十分注意して判断して下さい。
家で洗えなければ最終的にはクリーニング出しです。
だけど、犬の粗相で汚染したものは受け付け不可のクリーニング屋さんももちろんあります。
黙って出すと迷惑をかけますので、業者に任せる時には必ず確認して下さい。
そこでまた便利なものをひとつご紹介します。
リンサークリーナー
これはソファやカーペットなど、洗えないものが汚染した時に使えるクリーナーです。
水を使って汚れを吸い取ります。
業務用にはこのようなものは昔から存在していましたが、それを一般の家庭で使用できるように発売された商品です。
ペットのいるご家庭には、これがあると大変便利ですよ。
そう思ったので、うちにもあります。
犬のものを洗濯する時の工夫
犬のものを洗濯する時は、ほんの小さな作業をマメに行うだけで洗濯機の故障の防止対策になりますよ。
洗濯の前に、付着している犬の抜け毛や小さなゴミなどを粘着クリーナーを使ってできるだけ取り除くだけです。
抜け毛は、排水ホースや排水溝に詰まりやすく、洗濯中のトラブルや故障の元になりやすいです。
洗濯機のごみ取りネットなどもその都度掃除して下さいね。
また、最近の洗濯機は自動洗浄機能があり清潔に保ちやすくはなっています。
それでも定期的にクリーナーなどで洗浄してカビ対策をしておきましょう。
そして犬との生活では、粗相されても洗濯が簡単でできるだけ手入れの簡単な素材のものを選んでおくのもコツですよ。
まとめ
犬の粗相で汚れた洗濯物の家での取り扱いは、それぞれの飼い主さんの感覚でかまわないと思います。
ただコインランドリーやクリーニングなど共有のサービスを使う時は、他者への配慮を忘れないようにしてくださいね。
最後まで読んで頂いてありがとうございました。
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