仕事の帰りが遅くなる、飼い主さんが体調を崩したなど、犬の散歩が思うようにできない時はありませんか?
近年は犬の散歩の代行サービスというものがあり、なかなか便利そうです。
とは言っても、散歩代行サービスはまだそこまで浸透している印象ではないですよね。
どういう人がどのくらいの料金で請け負ってくれるのか、気になるところです。
そこで今回は、犬の散歩代行サービスについての情報を集めてみました。
どんな資格の人たちがしている仕事?
犬の散歩の代行サービスは、飼い主さんの代わりに犬の散歩をしてくれる業者さんです。
2020年時点で、散歩代行に特に資格は必要ではありません。
ただ、他人の犬を委託され、飼い主の代行で散歩するのですから、最低でも犬の基本的なことを理解し扱い慣れていて、きちんとお世話ができる人でなければ無理でしょう。
ペットシッターという仕事もありますね。
これも飼い主さんの依頼を受けて留守中の犬のお世話をしてくれる職種です。
そして、大抵、このお世話の中に散歩も含まれています。
ペットシッターには、様々な学び方の過程があるようです。
愛玩動物飼養管理士やペットシッター士などの民間の資格もあります。
ペットシッターとして独立開業されている人では、プロを名乗る為に動物取扱責任者という資格が必須になっているようです。
犬の散歩代行サービス・海外では需要大
犬の散歩の代行サービスは、日本ではまだそれほど馴染みがあるとは言えません。
しかしアメリカなどでは、ごく当たり前に一つの仕事として認識されています。
散歩代行サービスを専門とする会社というのもたくさんあるようです。
アメリカでは、散歩代行サービスをする人はドッグウォーカーという呼称もあります。
特にニューヨークなどではポピュラーで、しかも高所得が望める仕事という位置付けになっています。
ダンサー、パフォーマー、ミュージシャンなど、アーティストを目指している人達のように時間に縛りのない本業を持つ人が、兼業としておこなうことも多いようです。
それ以外に、プロのドッグウォーカーという、この職業を専門職にしている人ももちろんいます。
その収入は年収1000万以上になることもあるとか!!
アメリカの散歩代行サービスの料金は、30分で18~25ドル程度のようです。
日本円にすれば2000円~3000円弱というところでしょう。
たしかに人気のドッグウォーカーになって、散歩代行を効率よくこなすことができれば、いい収入になるのかもしれません。
日本では散歩代行サービスはどこで依頼できるのか?
日本の場合は、アメリカのように散歩代行サービスに特化した職種や、その事業所がたくさんあるわけではないのが現状です。
ですので、犬のお世話をしてくれる業者を見つけて、散歩代行サービスというメニューを選択する形になると思います。
依頼先は動物のサービス業であるペットショップやペットシッターという事業者で、散歩代行サービスが可能かどうか確認するとよいでしょう。
あるいは便利屋などのメニューにも犬の散歩代行サービスがある場合もあり、そのようなものを選ぶ方法もあります。
ただ、便利屋や家事代行サービス業者の場合、あくまでも家事の延長や依頼案件の一つとして引き受けてくれるにすぎません。
特別に動物の取り扱いのプロというわけではないので、動物関係の資格も期待はできません。
しかし少なくとも犬の散歩代行サービスがメニューにある業者なら、犬の世話に対応可能なスタッフがいるか、実績があって慣れているとは考えられます。
便利屋にも得意分野などがあるようで、HPを比較してみると、可能な依頼内容の中に、犬の散歩代行サービスと挙げている業者と挙がってない業者がありました。
挙がってなくても、個別に相談すれば可能なことはあるでしょうが、どちらにしてもこれらの業者の場合は、犬に関する専門業者ではないことを認識しておかなければなりません。
そういう意味でも、犬の散歩代行サービスで安心なのは、やはり動物の資格を持ち、犬のお世話をするプロであるペットシッターなどではないかと思います。
シッターの場合、犬の散歩代行サービスだけでなく、食事や排泄の片付け、遊び相手なども含めて、その時間内でのお世話を総合的に手際よくやってくれるはずです。
依頼した時の料金などはどうなっているのかは気になるところですね。
次の項では代行サービス料金のお話です。
犬の散歩の代行にかかる料金の相場
散歩代行サービスの料金は、地域によっても多少違いがあると思います。
ここでは私の住む地域(九州のとある地域)ではどうなのか、情報を集めてみました。
まずは第一候補、ペットシッターによる散歩代行についての料金の標準的な金額は次のようなものでした。
《ペットシッターAの場合》
1回/日のお世話 | 2回/日のお世話 | 散歩代行30分 | |
---|---|---|---|
小型犬 | 2000円 | 3000円 | 1500円 |
中型犬 | 2500円 | 4000円 | 2000円 |
大型犬 | 3000円 | 5000円 | 2500円 |
ここはお散歩代行サービスのみにも対応するようで、単独メニューの料金も書かれてありました。
お世話全般の中には食事・トイレ・そしてもちろん散歩も含まれます。
お世話時間は1回が45分程度で、1日2回のお世話になると割引料金になるようです。
基本料金を決める犬の大きさは、体重によって区分されています。
お世話中の様子は、メールや日誌などで飼い主さんに報告があるようになっています。
ペットシッター士総合保障制度という保険にも加入しています。
《ペットシッターBの場合》
回/日のお世話 | 2回/日のお世話 | 散歩代行30分 | |
---|---|---|---|
小型犬 | 2000円 | 4000円 | 1000円 |
中型犬 | 2500円 | 5000円 | 1500円 |
大型犬 | 3000円 | 6000円 | 2000円 |
こちらは、1日2回のお世話の割引はなく、基本料金×2の計算になります。
しかし、散歩代行サービス単独の料金は割安な感じです。
お世話の内容と時間などは上のA業者と変わりなく、やはり保険加入もありました。
また、散歩代行サービスの料金に関しては、犬の大きさでなく時間で区分しているシッターさんもいるようです。
30分の料金1500円から15分延長ごとに料金が500円ずつ加算される仕組みのところもあります。
次に、便利屋による犬の散歩代行サービスの料金です。
《便利屋Cの散歩代行メニュー》
散歩代行 | 2頭目 | 預かり1泊2日 | |
---|---|---|---|
小型犬 | 2000円 | 1000円 | 3000円 |
中型犬 | 2000円 | 1000円 | 4000円 |
大型犬 | 3000円 | 2000円 | 5000円 |
こちらの料金は、散歩代行サービスとはなっていますが、内容には食事の世話や排泄の片付けも含まれるようです。
また、多頭に対応しており2頭目は料金が安くなっていますが、何頭まで可能かは明記されていません。
散歩1回の時間も特に決まってないのか、書かれてなかったので、このあたりも確認がいるでしょう。
ここは、犬の預かりにも対応できる業者のようです。
ただ、ペットホテルというわけではないでしょうから、どんな環境で誰が世話をするのか、依頼時によく話し合う必要があります。
便利屋などの家事代行業者の場合は、他の家事との組み合わせが柔軟にできるのが利点です。
その場合、料金設定も個別加算になるとは思いますが、何かと融通が利くところはあるでしょう。
しかし、家事との組み合わせができて融通が利く半面、犬(動物)に特化した資格や専門的な知識は求めることができないと思います。
それを飼い主さんがどうとらえるかでしょう。
散歩代行サービスを探してみると、もっと格安料金の事業者や、個人で散歩代行サービスの仕事を受けている人などが情報誌に載せているものもあります。
注意したいのは、「犬の散歩代行サービスはこの資格がなければならない」という決まりがないということです。
犬をよく理解している専門職種という信頼性、保険加入などの点でペットシッターが間違いないかもしれません。
依頼の上では、家の鍵を預けるなどの必要性があり、犬との相性の問題もあるでしょう。
最終的には、自分の犬を他人に委ねる時に、何を基準に選ぶかという飼い主さんの価値観になると思います。
まとめ
日本で犬の散歩代行サービスを調べると、それは大抵ペットシッターの仕事であるか、便利屋や家事代行業者で依頼を引き受けるようです。
料金の比較ではそれほど大差はなく、ニューヨークのドッグウォーカーの料金とも差はないようなので、それが標準的で妥当な料金と言えるでしょう。
料金はもちろん大事なことですが、愛犬を安心して委ねられるかどうかという判断のもとで慎重に選ぶことがもっとも大事だと思います。
最後まで読んで頂いてありがとうございました。
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