せっかく散歩に連れて行ってもうちの犬は歩かない、それで悩んでいる飼い主さんは多いようです。
散歩が苦手?歩くことが億劫?犬は喋れないので、理由がわからないこともたくさんあります。
実はうちの犬も散歩であまり歩かないのです。
散歩で犬が歩かない理由、そして対処方法を一緒に考えてみましょう!
犬が散歩で歩かないのには必ず理由がある
散歩中の犬は軽快に歩いているイメージの方が一般的ですが、リードを付けることそのものに馴染めない犬もいます。
散歩の習慣が身に着いていない子犬などは、外に出ると初めて見るものばかりに囲まれて戸惑い、上手に歩かないのも当たり前のことです。
でもその戸惑いは、子犬だけでなく成犬にも当てはまることがあります。
外に出ると歩かない犬は、性格的にもちょっと怖がりであることが多く、社会化期の時に少し社会経験が不足していたかもしれません。
犬は成長していくにつれて警戒心が芽生えるので、成犬になってから社会化期のように新しいことにチャレンジするということは難しくなります。
多くの経験が積めなかった犬の場合、慣れてないものに対しては過敏になりやすいです。
外は家の中と全く様子が違い見知らぬ人や犬や車などの存在もあるし、音も様々な方向から絶え間なく聞こえてきます。
そして犬が躊躇してしまい、歩かないという状況に陥りやすくなるのです。
外に出た途端にフリーズして動かなくなる成犬にはこのような理由が多いかもしれません。
でも歩かない理由は他にもあります。
どこかに痛みがある・体調が悪い
犬の健康状態はどうでしょうか?
具合が悪かったり体に痛いところがあるのかもしれません。
首輪やハーネスがきつく締まりすぎて苦しいとか、金具の部分が体に当たっていて痛く動くと不快になるのかもしれません。
または腰や関節、足の裏などを痛めているかもしれません。
体のどこかに異常があっても室内での行動にはそれほど支障ないことはあるでしょう。
でも外を歩くのは負担になると思います。
散歩中に恐い体験をしたことがある
過去に散歩で何か怖い体験をしていませんか?
他の犬にひどく吠えられたとか追いかけられた、車が飛び出して来て轢かれそうになった、大きな音に驚いたなどです。
人間には小さなことでも犬にはとても怖い体験だったかもしれません。
繊細で傷つきやすい性格の神経質な犬などは特にダメージが残りやすいと考えられます。
散歩=怖いというイメージが散歩嫌いを招いて、歩かない理由になっているかもしれません。
散歩の距離が長い・時間が長いなどが負担になっている
人間の感覚でこのくらいならと大丈夫と思っても、その犬には負担になっていることがあるかもしれません。
毎回疲れてしまうまで無理をさせていることはないでしょうか?
歩かないのではなく歩けないのかもしれません。
散歩は犬にとっては楽しいリフレッシュタイムであるはずです。
でも、飼い主さんが歩くことにこだわりすぎていたり、ダイエット目的で走らされていたり、歩き心地がよくない道を長く歩かされたりしていると、散歩そのものが犬のストレスになってしまいます。
散歩の内容を強要するような状態になっていないか、もう一度見直してみましょう。
【参考記事】
かまって欲しい
他に原因がないと思われる場合、駄々をこねて歩かないことで飼い主さんに甘えるアピールをしているということも考えられなくはありません。
子犬が歩かない時の対処法
子犬の場合はいきなり歩かせようとしても無理です。
外の環境に慣らすところから始めて、散歩の楽しさをたくさん教えてあげて下さい。
子犬は、基本的にワクチンが終わるまでは感染の危険があるので、地面におろすことができません。
でも、抱っこしてベランダに出るだけでも外のいろんな匂いを経験することができます。
抱っこのまま近所を歩くなど、範囲を拡大しても良いです。
そのような形で音や匂いに慣らしてあげたら、散歩デビューした時にも抵抗が少ないと思います。
【子犬の社会化期】
散歩デビューしてもすぐに歩けるわけではありません。
そこで
- 子犬の興味を惹くおもちゃやおやつを携帯し楽しい演出をする
- 散歩嫌いにならないように恐怖や苦痛の体験をさせない
- 車・吠える犬・大きな音のする場所を避けて穏やかな散歩コースを選ぶ
- 休憩できる場所を利用し無理をさせない
などを十分に考慮してあげて下さい。
座り込んで歩かない時は前から引っ張らず、後ろ側から軽くリードを引いて方向転換させると歩き始めるきっかけになります。
成犬が歩かない時の対処法
成犬が体調不良もなく散歩で歩かない時は、散歩コースの見直しをしてみて下さい。
散歩コースの中に苦手なものがあるのかもしれません。
苦手な犬がいるかもしれないし、車が頻繁に通る音が怖いかもしれません。
グレーチング(側溝の網目状の蓋)が怖いのかもしれません。
実はうちの犬はグレーチングが嫌いで、こういう道に差し掛かると迂回させなければフリーズして歩きません。
それがわかってからは、こういう道を避けて歩いています。
成犬は怖い体験や嫌なことが悪いイメージになり散歩嫌いになって歩かないことも多いです。
それなのに強引に歩かせようとするとますます散歩嫌いにさせてしまいます。
無理のないように慣らしていって下さい。
ただ歩かせることにこだわらず、飼い主さんとゆっくり楽しめる時間にしてあげましょう。
【参考記事】
座り込んでしまっても、無理に引きずると首輪やハーネスが抜ける危険があり怪我してしまうかもしれません。
子犬の座り込みと同様、犬の後ろの方から軽く引いてみると反対方向に動かしやすくなります。
無理させたり怒ったりすると、ますます散歩にネガティブなイメージを育ててしまいます。
散歩は楽しくて安心できるものということを教えてあげて下さい。
まとめ
犬は全て散歩好きではなく、嫌いな犬もわりといます。
散歩したくない理由は必ずあるはずなので、探ってみて下さい。
外の世界にあまり馴染んでない犬には、様々な音や地面の感触などが恐怖になることもあります。
歩かないなら強引に歩かせようとせず、ただ楽しむということに重点を置いてみてはいかがでしょうか?
最後まで読んで頂きありがとうございました。
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