おすわりの姿勢は子犬ができる自然な姿勢。
特別に教えなくてもおすわりしている姿を見ることはできますね。
おすわりのしつけは、その姿勢に意味を関連づけてあげたらよいのです。
子犬に教えやすいしつけです。
さっそく子犬におすわりを教えてあげましょう。
おすわりはすべての基本姿勢になる
おすわりの姿勢は、そこからすべての動作に繋がる基本姿勢です。
おすわりやお手のしつけは、小犬に芸を覚えさせること、そんなふうに誤解されることも時々あります。
でもおすわりのしつけは芸とは違います。
しつけをしておすわりの指示がわかるようになるのは、とても有意義なことなのです。
おすわりは、子犬が自主的にできるしごく日常的な姿です。
飼い主さんの合図とうまく結びつけることさえできれば、きっとすぐにマスターすることができますよ!
飼い主さんが子犬におすわりを誘導できるようになったら、子犬の行動をコントロールすることが可能になります。
おすわりのしつけは、犬の行動に抑制をかけるしつけのうちのひとつです。
おすわりのしつけは安全確保に役立つ
散歩中に他人や他の犬に出会った時、子犬は興奮して相手に飛びつくことがあるかもしれません。
興味のあるものを見つけると、それを追いかけて飛び出そうとするかもしれません。
ただはしゃいでいるだけのそんな行動も、思いがけない事故に繋がる可能性があります。
怪我をしたり、相手に怪我をさせるような危険もあるでしょう。
そういう落ち着きのない行動を一旦制止したい時、おすわりのしつけができていれば、合図を出しておすわりさせ落ち着かせることも可能です。
子犬は自由なふるまいをやめておすわりをして次の指示を待つ体勢になるのです。
子犬に少し高度な訓練を行う場面でも、おすわりは基本姿勢です。
おすわりは、次の行動に繋げるための重要なしつけなのです。
子犬におすわりのしつけをしよう
子犬は普段から何気なくおすわりして過ごしていると思います。
その全てがしつけをするチャンスになります。
アイコンタクトが大事
おすわりのしつけを進めるにあたって、子犬とのアイコンタクトは大事です。
アイコンタクトは、どんなしつけの場面でもはずせません。
しつけは、良好なコミュニケーションなしではスムーズに進みません。
おすわりでは、アイコンタクトができることが前提と言ってよいでしょう。
アイコンタクトさえできれば、自然な流れでおすわりのしつけを始められると思います。
おすわりのしつけでかける合図の言葉は毎回統一して下さいね。
「おすわり」でも「すわれ」でも「シット」でも、使いやすいものでかまいません。
しつけには、一度に長い時間(15分以上)をかけないようにすることがポイントです。
人でもそうですが、やはり学習時間は一度に長い時間で詰め込むと飽きます。
集中力が途切れてしまいますよね。
繰り返し短時間で根気よく積み重ね、メリハリを持たせることが大切です。
いつまでもやっていると、子犬も疲れて効率が悪くなります。
また、学習が楽しいことではなくなってしまいます。
実際の方法
子犬のおやつを手に持ち、子犬と向かい合って立ちましょう。
そのおやつを見せて子犬の気を引きます。
それを子犬の鼻の上にかざして匂いを嗅がせ、そのまま頭上に引き上げて持って行きます。
子犬がおやつに釣られるように見せながら、飼い主さんの手に注目させ、おやつを持った手の位置を上にあげていくのです。
自分の目線より高い位置におやつが来ると、子犬は上を見上げる形になってお尻に重心が移り、腰を落として自然とおすわりの姿勢になります。
その姿勢になった瞬間に「おすわり」と決めた言葉をかけて下さい。
そのおやつをごほうびに子犬に与えて、しっかり褒めてあげましょう。
このしつけを繰り返し、おやつを使っておすわりができるようになってくれば、次のステップはおやつを持たない手に注目させることです。
おやつがなくても、飼い主さんの手の動きと指示の言葉だけでおすわりできるようにしつけをしましょう。
それでもおすわりができたら、ご褒美におやつを与えてたくさん褒めてあげて下さい。
手の動かし方もいつも同じように統一しておくと、その手の動きとおすわりの動作を関連づけることができて、子犬も覚えやすくなりますよ。
おすわりのしつけは他にも、首輪とリードを付けておこなう方法もあります。
子犬にリードを付けた状態で、飼い主さんは子犬の横に立ちリードを短く持ちます。
おすわりの言葉をかけながらリードを軽く背中側に引き、もう片方の手で子犬の腰を軽くタッチしてすわる動作を促します。(すわらせる)
おすわりの体勢が取れたら、ごほうびをあげてしっかり褒めてあげましょう。
リードを付けたしつけの方法は、まずリードを付けられること自体に不慣れな子犬には無理なので、あまりに幼い子犬には向いていないです。
月齢も考えて根気よく教えてあげて下さいね。
子犬がおすわりできるようになってきたら、おやつを使う回数を少しずつ減らしていきましょう。
おやつがなくてもおすわりの合図に従えるようにしましょう。
おやつを減らした分、スキンシップと言葉で子犬を十分に褒めてあげて下さいね。
無理やり子犬のお尻を押さえつけてすわらせようとすると、子犬が触られるのを嫌がるようになってしまいます。
子犬に無理強いはしないで下さいね。
しつけは、嬉しいことやポジティブなイメージのものとして教えた方が効率よく身に付きますよ。
まとめ
しつけの前の段階で、自然におすわりしている普段の子犬の姿をいつも褒めるようにしておくのも有効な方法です。
子犬は次第におすわりの姿勢がよいことと結びつき、しつけもスムーズに進めやすいです。
おすわりは教えやすいしつけで、覚えると便利だけどできないからと今、困ることでもないので、焦る必要はありません。
子犬と一緒にしつけを楽しんで下さいね。
最後まで読んで頂いてありがとうございました。
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