いつでも注目できるしつけ!子犬がアイコンタクトできる時期

子犬のしつけにおいては、まずアイコンタクトが必要であるとよく言われます。

アイコンタクトは、どの時期からどんなふうにしつけたらできるようになるのでしょう?また、子犬が飼い主さんと目が合うということにはどのような効果があるのでしょうか?

今回はどのしつけでも出て来る「アイコンタクト」について解説したいと思います。

スポンサーリンク

アイコンタクトとしつけの関係

子犬と飼い主さんのアイコンタクトというのは、子犬が飼い主さんの指示で視線を合わせられることを意味しています。

子犬が飼い主さんに注目できるようになることによって、その後に与えられる指示のスタンバイができるようになります。

アイコンタクトが増えてくることで集中力がアップし、指示を的確に聞き分けるようになりますので、いろいろなしつけをすすめていくのに大変役立ちます。

しつけが入りやすくなると、子犬の行動を飼い主さんがコントロールするにも便利ですし、また、それだけでなく、危険から子犬を守ることにも役に立つのです。

家の中ではそれほどのアクシデントはないかもしれませんが、外に出る時期になれば危険なことはたくさんあります。

飼い主さん優先でいつでも注目できるようになれば、飼い主さんの指示ひとつで視線をこちらに集中させることができます。

たとえば「そっちに行ってはいけない」「飛びついてはダメだ」というような制止が必要な時に、アイコンタクトを取ることができると、行動を抑制する指示もスムーズに伝えられるのです。

特に、外で他の犬に遭遇した時には、飼い主さん側に視線を集中させることによって、犬同士で視線を合わせるような危険な状況を回避するのに有効です。

犬が視線を合わせる行動には、飼い主さんとのアイコンタクトの他に、犬同士の場合では別な意味が生じることがあります。友好的な意味とは全く逆で、敵対することを意味した危険なにらみ合いのことがあるのです。

屋外でも飼い主さんに注目させ指示を入れることができれば、そのような緊張感のある状況ができるのを避けることが可能になります。

そして、子犬が飼い主さんに注目し、その目を見つめている行動は、そこに信頼の気持ちがあり指示に従おうとしていることが伝わってきます。

スポンサーリンク

アイコンタクトと幸せホルモンとの関係

アイコンタクトで築くことができる犬と人間との信頼関係についての研究がなされ、2015年、科学的に根拠があることが証明されました。

ヒトとイヌの共生は1万5千年から3万年前に始まるとされている。従来イヌはヒトの最良の友と言われてきたが、その両者の絆は科学的な研究対象として扱われて来なかった。今回、両者の関係性が、哺乳類の母子間に共通に認められるような、オキシトシンと視線を主としたアタッチメント行動のポジティブループによって促進されるものであることを明らかにした。このポジティブループはオオカミとでは認められなかったことから、進化の過程でイヌが特異的に獲得したものであることも明らかとなった。
このようなヒトとイヌの異種間における生理学的な絆形成の存在は、イヌの優れた社会的能力を示すものであるとともに、イヌと生活環境を共有するヒトの社会の成り立ちの理解の手がかりになることが期待される。
本研究は麻布大学、自治医科大学並びに東京医療学院大学の共同研究で行われ、Science(2015年4月16日号)に掲載予定である。

出典元 https://www.azabu-u.ac.jp/pub/topics/2015/0417_8252.html

ここで出て来るオキシトシンという物質は、脳下垂体後葉から男女関係なく分泌されるホルモンのことで、特に人の出産後の時期などに盛んに分泌されます。

出産後、または赤ちゃんへの授乳時期などに赤ちゃんと密着する行為によって、母親の体内にはこのオキシトシンという物質が多量に増え、また、このホルモンが増えることでさらに愛着行動が高まり、これが母親と赤ちゃんの関係を深めるのに重要な役割を持つと言われてきました。

他にもスキンシップやマッサージ、団らんなどのリラックスする場での会話などでもオキシトシンが反応します。

オキシトシンが増えることでストレスが減り、幸せな気分に包まれるようになることから、この物質は「幸せホルモン」とも呼ばれます。

この幸せなホルモン、オキシトシンが、犬(ここでは飼い犬のこと)とのアイコンタクトにおいて、飼い主さんの方にも犬の方にも増えるということが実証されました。

犬と飼い主さんのコミュニケーションは人間の母子と同様であるということであり、それほどに高度なものであると言えるのです。

子犬とアイコンタクトが取れるようになることでその信頼関係は深まり、その時期から子犬は飼い主さんに対して安心感と信頼を持って飼い主さんを見つめます。

飼い主さん側もまた、幸せな気持ちで子犬と接することができるようになるので、しつけもスムーズに進めていけるようになります。

アイコンタクトが取れるしつけ方法

アイコンタクトを取るためのしつけの時期については、子犬の名前が決まればすぐに始めることができますので、いろいろなしつけを始める時期が来る前に、アイコンタクトを最初にしつけましょう。

まず子犬の名前を認識させるようにします。そして、名前を呼べばすぐに飼い主さんの方に注目し、アイコンタクトが取れるようにするのです。

この時期には、「名前を呼ばれたらいいことがある!」この名前はご褒美などのHAPPYなことにつながっていて、子犬にとってはポジティブなものと教えるしつけをしましょう。

目と目が合うことは偶然の賜物なので、その偶然をご褒美に関連づけて認識させます。

最初は、子犬の名前を呼びご褒美をあげるというしつけを行います。これを繰り返して、名前を呼ばれることは何かいいことが起きる合図であると覚えさせます。

そして次は、名前を読んだらアイコンタクトができるしつけをします。子犬の傍でご褒美となるおやつを持って準備をしておき、目が合ってない時に子犬の名前を呼びます。

もしそれで子犬が飼い主さんに注目し、偶然にアイコンタクトができたなら、それをすぐに褒めてご褒美をあげて下さい。目が合うタイミングを褒めないと意味がないので、タイミングをはずさないようにしましょう。

このようなしつけを繰り返します。子犬がアイコンタクトを上手にできるようになったら、次のステップに進める時期です。

わざとご褒美を飼い主さんの目の位置と離したところに掲げて、子犬がそちらに集中力を取られて飼い主さんから視線がはずれるように設定し、子犬の名前を呼びます。

名前を呼ばれたことに反応し、アイコンタクトが取れたら、褒めてご褒美をあげましょう。

このしつけを繰り返します。これでアイコンタクトできるようになればもっと困難な状況の中でのしつけが可能な時期です。

屋外での散歩の時などに同様のしつけを行います。

屋外では室内のように限定された環境ではなく、子犬にとって魅力的な、興味深い情報がたくさん視界や音として入って来ます。その中でも、飼い主さんから名前を呼ばれたらそれを優先し、注目できるようにしつけます。

ご褒美の内容は、少しずつ言葉やスキンシップという形で増やし、おやつという具体的な物からそちらにシフトしていけるとアイコンタクトは完成の時期です。

これをやってはいけない!

名前を呼んで?りつけるなど、名前を呼んだ後に子犬にとって嫌なことをするのはやめましょう。子犬が名前をネガティブなものととらえないようにしてあげて下さい。

名前に対するイメージが不快なことに繋がってしまうと、名前を呼ばれるとそのイメージに結びつくようになり、聞いただけで怖がるなど、アイコンタクトがうまくできなくなる原因になります。

 

まとめ

アイコンタクトは、様々なしつけの上で必要となる最初のしつけとされていますが、その根底は、しつけに最も必要となる信頼関係の構築にこれが重要な役割を果たしているということなのです。

偶然の出来事を条件付けしてしつけていく為には、その偶然を待つ根気が必要となりますが、小犬に名前を覚えさせて早い時期にアイコンタクトができるようにしてあげると、その後のしつけがしやすくなります。

オキシトシンは人間の産科分野で重要なホルモンであり、母子の大事なスキンシップである授乳の刺激により分泌が進みそれが子宮を収縮させてお母さんの体の回復も促す、ということが有名で、人間と犬のアイコンタクトにその名前が出て来るのはとても興味深いと思います。

それは子犬を優しく撫でている時などにも増えるのだそうです。優しい関係を深めていくことで、一緒に幸せな気分に包まれるというのはとても素敵なことですね。

最後まで読んで頂いてありがとうございました。

【おすすめ記事】

子犬のしつけには必要なもの?おやつというごほうびの考え方

すぐに覚えられるしつけ!子犬におすわりを教えよう!

スポンサーリンク