犬に食物アレルギーがある時は、フードだけでなく、おやつにも気を付けないといけません。
市販のおやつは、原材料をその都度確認する必要があります。
その点、手作りおやつにすると材料をしっかり把握できるので安心ですね。
今回は、アレルギーのある犬のおやつの選び方と手作りレシピのご紹介をします。
犬におやつは必要?
おやつは食事と違い、言ってしまえばわざわざ食べる必要はない食べ物です。
食事できちんと必要な栄養とカロリーが賄えている場合、間食の必要はないので、おやつは単に嗜好品ということになります。
そして嗜好品であるがゆえに、おやつは特別な食べ物という意味を持ちます。
犬のポジティブな気持ちを引き出すことに使えるという利点もあるわけですね。
特別感を持たせる効果は、特に子犬のしつけに活用されることが多いです。
市販のおやつには、原料や添加物などの表示があります。
フードと同じように様々な原料が書かれていますね。
よく見ると、聞き慣れない添加物が多く含まれていることは珍しいことではありません。
原料が不明であったり、添加物の多いおやつをわざわざ食べさせる必要はないと改めて感じるかもしれませんね。
特に、アレルギーを持っている犬には、発症のリスクが高いです。
リスクのあるおやつを与えて無駄なカロリーを摂るより、食事できちんと栄養を摂ればそれでよいということになります。
でも、おやつは、決まった食事とは違う楽しみがあるものです。
飼い主さんとのコミュニケーションの機会と考えると、それはメリットになります。
犬のおやつの適量はどのくらい?
犬のおやつの一日の量は、その犬の一日摂取カロリーの10~20%以内におさめるのが適量とされます。
イヌのカロリー計算(引用元:獣医師広報版)ツールで、一日の必要摂取カロリーの目安が出せますよ。
おやつは、摂取カロリーももちろん大事ですが、おやつの質や与えるタイミングなどが大事ですね。
犬におやつをあげると、あげた分だけ食べてしまう・・と感じたことはありませんか?
犬にはおやつの量がたくさんであっても少量であっても、あまり関係ないのです。
たとえいつも食べているフードの粒であっても、おやつをもらうという行為自体が嬉しいのです。
摂取カロリーで計算した範囲内のおやつの量には限度があり、欲しがるだけ食べさせるわけにはいきません。
そのように与えているときりがないです。
犬にとっては、たとえ少量ずつのおやつであっても、回数を多くする方が多くの喜びを感じられるということを覚えておいて下さいね。
アレルギーがある犬におやつを選ぶ
アレルギーがある犬のおやつを選ぶ時は、アレルギーの原因物質が原材料に使用されてないことが前提です。
また、できるだけ含まれる原料が少ないものを選ぶのが無難です。
アレルギーの原因は、単一の食材でなく、複数の物質が関わってくる可能性が高いからです。
原因を特定したり排除しやすくするといった点からも、原料があまり複雑でない方が安全です。
アレルギーがない犬にも共通のことが言えるのですが、できる限り化学物質を含まない良質なもの、保存料が大量に使われていない、保存期間の自然な長さのものなどを選ぶ方が良いと思います。
アレルギーがある犬は手作りおやつがお勧め
おやつを手作りにする最大のメリットは、使った材料などは全部飼い主さんが把握することができることです。
アレルギーの原因になるアレルゲン食材を全て排除できるのは、手作りだからこそです。
手作りおやつというと、とても手がかかるように感じるかもしれませんが、手作りケーキなどを作るのとは違い簡単ですよ。
手作りおやつは、人間のおやつレシピではなく犬用を参考にしますので、調味料など一切不要です。
そして、手作りならではの食材にこだわることもできますので、質の良い材料を飼い主さん自身が厳選することも可能です。
季節の野菜や果物を使っての手作りもできますし、無添加で自然素材の安全なものを食べさせることもできます。
手作りおやつのレシピ3点
アレルギーのある犬の手作りおやつレシピの参考になるものを集めてみました。
1番目の手作りおやつは、電子レンジで簡単にできる手作り野菜チップスです。
原材料は野菜だけですなので、野菜はその時に手に入るものでいろいろ応用できそうです。
新鮮な野菜を薄くスライスして加熱、水分を飛ばしてしまえば手作り野菜チップスのできあがり。
犬は甘味を好むと言われ、かぼちゃやさつまいもが好きな犬も多いです。
このような手作りおやつは自然な甘味なので安心して食べさせられますよ。
犬おやつ 簡単レンジ野菜チップス
【材料】
かぼちゃ適量
さつまいも適量
レンコン適量1、かぼちゃを均等な厚さにスライスして水分を吸い取るシートに載せます。円状に並べると均一に加熱できます。
2、レンコンも均等にスライスし、てシートに丸く並べます。同じ種類を並べるようにして下さいね。
3、同じくさつまいもを並べて下さい。シートが湿ってきたら、新しいものに取り替えると、更に水分が抜けやすくなります!
4、電子レンジで、加熱します。目安は600wで2分、裏返して1分30秒程です。野菜の厚み、電子レンジによって調整。
5、ぱりっとして、水分が抜けたら野菜チップスの完成です。
2番目の手作りおやつは、オーブンでできる手作りささみジャーキーです。
こちらも原材料はささみだけです。
良質のささみを買ってきて、薄くスライスして伸ばし、天板に並べてオーブンで焼くだけで手作りささみジャーキーのできあがり。
やはり水分を飛ばすために焼き時間はかかりますが、オーブンがあれば、切って並べるだけであとは勝手に仕上げてくれる感じです。
特にジャーキーの類の市販のおやつは、保存料や添加物が気になるものが多いです。
アレルギーの原因になりやすいとも言われます。
このような手作りジャーキーだと安全ですし、いつでも作れます。
味付けなしのものを人間が食べてもおいしいですよ!
犬のおやつ ささみジャーキー
【材料】ささみ2本
1、ささみを縦でも横でもいいので、5mm~1cmくらいの厚みに切る。
2、1切れずつ、包丁の腹でまな板に押しつけるようにして倍くらいの大きさに伸ばす。
3クッキングシートを敷いた天板に並べ、120度のオーブンで45分焼き、裏返して15分焼く。
4、縦半分サイズのササミを焼くときは120度で60分焼き、裏返して60~70分焼きます。焼き加減はお好みで。
3番目の手作りおやつは米粉を使った手作りパンケーキです。
小麦はアレルゲンになりやすいと言われますので、米粉を使ったレシピになっていますが、これもアレルギーのないことが前提です。
カロリーは少し高そうですので、個人的には、サツマイモの自然な甘味だけではちみつは不要かな?
飼い主さんとお揃いおやつになりそうですね。
あまり時間もかけずにできそうです。
犬おやつ 米粉とサツマイモのパンケーキ
【材料】
米粉 50g
水 約50㏄
サツマイモ 15g
はちみつ 少量1、サツマイモの皮をむき、小さ目の角切りにします。水につけてあくを抜いておきます。
2、角切りにしたサツマイモを茹でておきます。
3、米粉に水とはちみつを加えて混ぜます。粉が溶けたら茹でたサツマイモを加えます。※水の量は調整してください。
4、テフロン加工のフライパンもしくはホットプレートで焼きます。薄めに焼くと火がとおりやすく、食べやすいです。
飼い主さんが食材を選んで手作りする以上に、安全で美味しいおやつはないかもしれません。
素材をそのまま生かした手作りおやつはとても簡単ですし、レシピもたくさん存在していますよ。
是非手作りに挑戦してみて下さいね。
まとめ
犬におやつは食べさせないという飼い主さんもいますので、アレルギーがある場合は、それができるなら徹底してもよいでしょう。
一日の給餌量のフードから取り分けて、おやつの時間を作って食べさせてあげれば、犬も満足感は得られるかもしれません。
でも、やはり何か少しだけでも、フードではない特別なものを食べさせたいという時は、安全な手作りおやつをおすすめします。
最後まで読んで頂いてありがとうございました。
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