犬と散歩に出かけると、人もいろんな自然に触れて季節感を味わうことができ、本当に楽しい時間を共有できます。
みなさんは犬の散歩時間や回数をどのくらいに設定していますか?
SNSを見ていると、長い散歩や一日何回も出かけている人など様々ですが、犬の体格に合わせた基本を一応チェックしておくのが良いですね。
今回は理想的な散歩時間や回数についての情報共有をしたいと思います。
犬の散歩は歩く以外にも意味がある
犬が健康を保つためには適度な運動が必要です。
犬の散歩はもちろんその運動が目的なのですが、それだけではありません。
散歩は、風を感じたり、音を聞いたり、いろいろな匂いを嗅いだりと、犬の五感を刺激し、また他の犬や人との出逢いなど、社会に触れることができる時間でもあります。
ペットショップなどが、小型犬は室内だけでも十分な運動になるので散歩は必要ないと指導することもあります。
それなら手がかからないだろうと小型犬を選ぶ人もいます。
でも散歩は、単に歩けばいいだけのものではなく、散歩が必要ない犬はいないはずです。
外を歩くことがあまり好きではない、散歩嫌いの犬はいますけど・・・。
なので、とにかく歩かせることにこだわらず、時々抱っこしながらでも、外の空気を味わいに出かけるという感じで気楽に考えるとよいと思います。
犬の大きさ別・散歩の適正時間や回数
散歩時間や回数は、体格・年齢・病気の有無・体力など、個体差もありますがそれぞれの目安もあります。
単純に体格ごとで、
- 小型犬(体重10kg未満)
- 中型犬(体重10~20kg)
- 大型犬(体重20kg~)
に分け、それぞれに適正時間や回数を確認してみたいと思います。
小型犬
チワワなどに代表される小型犬は、骨格も小さくて足も細いので、長すぎる散歩は体に負担をかけてしまいます。
私達人間から見れば大した距離でなくても、体の小さな犬から見ればとんでもない長距離にもなります。
地面が硬いと、その衝撃による負担が足にかかります。
小型犬の散歩時間は、最大でも1回30分以内を基本と考えて下さい。
そして回数は1日1~2回です。
あとは様子を見て、犬に合わせてカスタマイズしましょう。
超小型犬になると、10~15分でも十分かもしれません。
室内トイレが使えるようにしつけをすれば、トイレのために散歩に行く必要もないので、回数は1日1回でも問題なさそうです。
中型犬
中型犬の散歩時間の目安は30分、回数は1日2回(朝、夕など)が理想的です。
体格に関係なく、これくらいが犬の散歩の目安になっていることは多いのではないかと思います。
中型犬くらいになると、散歩の中に走る要素を組み込んであげるのが良いです。
軽くランニングできるようなコースやドッグランなどに寄るというスケジュールも変化がついて、十分なエネルギー発散ができます。
大型犬の場合
大型犬になると散歩時間は最低でも40~60分で回数も1日2回しっかり必要になります。
十分に運動できる環境を作ってあげなければなりません。
注意したいのは、大型犬の場合は1歳までの時期にあまり負荷の大きい運動をすると、後に股関節に問題を生じることがあるようです。
成長するまではそういう点にも配慮しなければなりません。
長い散歩時間をただむやみに歩かせるのではなく、軽く走って歩くなど変化を取り入れるのが理想です。
もちろんドッグランに寄って遊ぶのも良いし、飼い主さんとボール遊びをしたり一緒にアクティビティを楽しんでもよいかもしれません。
その時の体調も考慮して
以上は体格ごとに分けた標準的な時間や回数ですが、あとはその犬の体力や体調次第です。
高齢な犬や病気がある場合、途中休憩できる場所の工夫も必要です。
ちょっと休むことができるようなコースにしたり、カートを使うのもよいでしょう。
時間がかかってもゆったりした散歩を楽しめるようにしてあげて下さい。
生後半年以内の子犬は、体格と関係なく、ワクチン終了するまでは病気の感染リスクがあるので地面に降ろせません。
飼い主さんの抱っこでベランダや少し外に出るくらいに留め、ワクチン終了後に少しずつ慣らしてあげて下さい。
散歩は不規則にする方がよい
散歩は毎日ほぼ決まった時間という習慣の飼い主さん、多いと思います。
飼い主さんの仕事や家事の都合でそうなっている場合もあるでしょう。
中には、そうしなければいけないと思って頑張っている飼い主さんもいるかもしれません。
無理することなく決まった時間や回数を守れる環境なら問題はないのですが、合わせるのに苦労している場合もあるのではないでしょうか?
そういう時は、いっそのこと最初から時間を不規則にしておいた方が飼い主さんも犬もお互いに楽です。
犬はスケジュールを覚えるのが実は得意です。
時計を見ているわけでもないのに、時間どおりに散歩を要求して吠えたりすることもあります。
そして、時間が守られないことが犬にはストレスになるのです。
あらかじめ大まかに決めておいた時間から、その日によってあえて少しずらし、前後のゆとりを作っておきましょう。
そうするとお互いに時間に縛られず、よけいなストレスにならずにすみます。
散歩時の持ち物
水の入ったペットボトルなどの容器とうんちを処理する袋は必需品です。
水は犬の水分補給やおしっこをした時に流すのに使います。
そしてうんちは必ず拾って持ち帰って下さい。
犬の好きなおやつなどを少し持って行くのもよいですね。
そのおやつを使って遊ぶこともできるし、犬は散歩が楽しいものと捉えるようになりますよ。
また、散歩に出かける時にはリードや首輪、ハーネスなどに破損がないか確認し、絶対にはずれないようにしておきましょう。
マイクロチップが入っていても、人の目で確認できる迷子札は念のために装着しておいて下さい。
そして飼い主さんに意識しておいてほしいことがあります。
世の中には犬が嫌いな人もいるのだということです。
犬がますます嫌われたり迷惑がられないように、私達飼い主は散歩のマナーをしっかり守っていかなければなりません。
また、拾い食いの癖には十分注意を払って下さい。
毒物が撒かれていて、それを食べた犬が死んでしまう事故は実際に何件も起こっています。
故意でなくても、除草剤などが撒いてあることもあるかもしれません。
落ちている食べ物や植物を食べてしまう癖がある子は、十分に注意してあげて下さいね。
まとめ
散歩では、無理強いや嫌なことをしないことが散歩嫌いにさせない為には大事です。
愛犬の個性に合わせて、楽しい散歩をカスタマイズしていって下さい。
回数や時間にあまり細かくこだわらず、むしろ日替わりで少しずつ変化を持たせた方が気分転換にもなります。
散歩はただ運動だけでなく、精神衛生の意味もあり大切なことなのです。
どうぞ一緒に楽しい時間を過ごせますように。
最後まで読んで頂いてありがとうございました。
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