仰向け固めは子犬のしつけ?それはどんな意味があるもの?

♦子犬のしつけ

子犬のしつけの中で「仰向け固め」という言葉をお聞きになったことはありますか?

仰向けの子犬のおなかを撫でて甘えさせるのとは違います。

それは服従させるのに有効で必要なしつけという説もあります。

今回は「仰向け固め」が子犬にどのように影響するのか考察してみたいと思います。

子犬にとって仰向け体勢は何を表しているのか

犬にとって、仰向けの姿勢はとても無防備な姿勢です。

お腹はとても柔らかく、そこには大事な内臓があるので体の中では弱い部分です。

そのような理由から、犬は警戒し仰向けになるような姿勢はあまり取りたがらないものです。

反対に、犬が仰向けになるということは、自分の弱点をさらけ出しているようなものです。

例えば犬同士の喧嘩の時などに、自分の方が負けということを認めた犬の方が仰向け姿勢をあえてして見せることがありますが、これは相手に対して白旗を振るサインです。

「あなたにはかないませんのでもう抵抗はしません」という相手に対する服従を意味しています。

人間と暮らしている犬が仰向けになるのは、飼い主さんとの信頼関係の中でリラックスできている状態を表す意味もあります。

飼い主さんへ「撫でて欲しい」というアピールをすることもありますね。

犬の仰向け姿勢は、少なくとも争うモードではないと表現している姿勢です。

「仰向け固め」の方法と目的

「仰向け固め」にする基本のスタイルは、まず人間が足を伸ばした状態で床に座り、子犬の頭を人間側にして人間の太ももの間に挟みます。

小さな子犬なら背中から抱えてそのまま簡単に仰向けにできます。

少し大きめの子犬など抱えていきなり仰向けにするのが難しい場合、伏せの姿勢から少しずつ仰向けにひっくり返します。

しかしこの方法について調べてみると、実に様々な解釈がなされていることがわかります。

子犬が抵抗して暴れたら、片手で前足を抑え込みバランスを奪い、起き上がるという動作ができないようにします。

子犬の体が大きくて暴れる力が強ければ、二人がかりでもう一人の人間が足を抑えるように指導するドッグトレーナーもいるようです。

つまり子犬が嫌がって抵抗しても、無理やり強引に仰向け固めにするということのようです。

子犬が噛もうとしたら下あごを抑えて口が開かないようにしマズルをつかみます。

このようにして仰向け固めにし、お腹や足先、尻尾の先まで触ることを日々繰り返します。

仰向け固めの目的は、このようにして主従関係を認識させるしつけなのです。

いきなり仰向け固めされると子犬は驚いて抵抗もします。

でもそれは人間の前では無駄なことであると認識させるのです。

そして飼い主さんに対して服従性を育てるということのようです。

「仰向け固め」も肯定と否定がある

子犬にこの仰向け固めのしつけをすると効果があるのでしょうか?

やはり賛否両論あるようです。

まずメリットとされるものから挙げてみます。

  • 主従関係をはっきり認識させることができる。
  • 子犬の頃から身体中を触らせることに慣れどこを触っても怒らない犬になる。
  • 容易に仰向けにできるようになり、腹部などの隠れた部位の病気の早期発見がしやすくなる。
  • 病院での診察や爪切りなどもスムーズになる。

次に指摘されているデメリットを挙げてみます。

  • 無理やり仰向けにされ抑えつけられることにより、精神的に不安を感じるようになる。
  • 子犬に恐怖心を受け付けるしつけであり攻撃性が育っていく。
  • 子犬に下位のものは力で抑えつけることを刷り込み、子犬も成長したら自分より弱いものに対し(人間の子供など)同じように強引で乱暴な対応をしかねない。
  • 犬は人間との関係の中で上下を意識しないしアルファシンドロームもないというのが最近の見解である。このようなしつけはすでに古く、理不尽な暴力でしかなく、自己防衛や攻撃性を身に付けさせるだけで逆効果。このようなしつけはもうすべきではない。

子犬は自分から仰向けにもなれるもの

一昔前なら正しいとされていたしつけの方法も、時代の流れの中で変化しています。

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仰向け固めも過去に推奨されていたしつけ方法であったと思われます。

最近では、このような種類のしつけ方はその後の子犬の性格形成に悪影響があるとされ、逆効果の方が大きいとしてしつけの主流ではなくなってきました。

もちろん嫌がることなくすんなり仰向けになって何の抵抗もしない子犬もいます。

一方で、恐怖や警戒心が強く、怯えてしまって仰向けどころか抱き上げられるだけで抵抗する子犬もいるようです。

その子犬にとって、仰向け固めのしつけがそれほど怖いものと映らず、抵抗しないので無理に抑えつけられることもなく、自然と自分で仰向けの姿勢になることを身に着けるのならそれでも良いかもしれません。

実際に、容易に仰向けにできて身体中のどこを触られても平気という状態は、その後も何かと便利であり、病気の早期発見ができることはいいことです。

病院、ブラッシングや爪切りなどのケアなど、体を触る必要は多く、触られることを抵抗なく受け入れられる犬に育てるというのは有意義だとは思います。

しかし、恐怖や抵抗があるのに無理してまで仰向け固めにするということには疑問が残ります。

メリットもあるかもしれませんが、必死でもがく子犬を無理やり仰向け固めにする必要はあるのでしょうか?

この解釈は時代と共に変化しているようで、「仰向けはリラックスできる姿勢であることを教える」としつけを柔軟にアレンジして実施しているトレーナーもいるようです。

一方で、やはりあくまでも「子犬を抑え込んで屈辱感を与え、支配と服従の関係をはっきりさせる」と主張しているトレーナーもいます。

私個人としては、前者の解釈の「仰向けはリラックスできるものとして教える」という目的で取り組むならまだ理解はできます。

でもそれなら、無理やり仰向け固めにせずとも、自分でいくらでも仰向けになって飼い主さんに身を任せる犬になるように信頼関係を育てればよいのではないかと思います。

支配と服従などにこだわらなくても、触られることに慣れれば犬はいくらでも仰向けになります。

わざわざ怖い思いをさせて「屈辱感を与える」などは無意味としか思えません。

 

まとめ

抵抗しても抑え込んでというだけでも、このしつけはやはり強制の意味合いがあるでしょう。

もちろん、噛み癖など、早くから矯正のしつけをしなければならないものもあります。

でもしつけはやはり無理やりではなく信頼関係あってこそうまくいくのではないでしょうか。

子犬と飼い主さんとの関係はこれから育つのです。

嫌な思い、怖い思いを無理にさせなくても、子犬が自然と飼い主さんを慕い、信頼して従う関係を作ること、頼れる飼い主になることが大事ではないのかと私は思います。

最後まで読んで頂いてありがとうございました。

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