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長生きさせたい!パピヨンという犬の寿命と病気について

♦犬の体と寿命
この記事は約7分で読めます。

蝶が大きく羽を広げたような耳が特徴で、優雅で気品のある容姿を持つパピヨンは不動の人気犬種です。

パピヨンには、マリーアントワネットとの関係の深さを表すドラマチックなストーリーがあります。

今回は、パピヨンの寿命や犬種に多い病気について調べてみました。

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マリーアントワネットに愛された犬

パピヨンはフランス語で「蝶」を意味します。

その大きな耳の形が名前の由来であることはわかりますよね。

パピヨンと言えば、誰もがあの大きく立ち上がった羽のような耳を思い浮かべると思いますが、実はパピヨンには垂れ耳もいるというのでびっくりです。

 

パピヨンの被毛はシングルコートですが、スウェーデンなど寒い地域にいるパピヨンにはダブルコートも存在するそうで、見事に環境に合わせた変化ですよね。

 

 

垂れ耳のパピヨンファレーンと呼ばれ、フランス語で「蛾」を意味しています。

立ち耳のパピヨンは蝶で、垂れ耳は「蛾」というのは、何となくイメージが可哀想にも思えますが・・・。

ところが、元々はファレーンの方がパピヨンの最初の形だったそうですよ。

日本では見かけない種類ですが、見たことのある方、いますか?

 

パピヨンは、体重3~5Kgくらいの小型犬です。

頭もよく活発な犬と言われ、アジリティーなどに向いている犬種です。

ダブルコートのパピヨンのことを書きましたが、日本にいるのはシングルコートで換毛期がなく、抜け毛の少ない犬種です。

 

パピヨンは16世紀のフランスにおいて、富裕層や貴族達にとても愛されました。

ルイ14世やマリー・アントワネットの愛犬であったことは有名で、宮廷内にはたくさんのパピヨンが飼われていたそうです。

マリー・アントワネットは、ベルサイユ宮殿で贅の限りを尽くした後、フランス革命で死刑になったことはよく知られていますね。

その死刑台に愛犬のパピヨンを抱いて上ったと言われています。

しかしそのパピヨンは処刑されることはありませんでした。

 

マリーアントワネットのパピヨンは、パリにある生家に戻って余生を過ごし、その家はパピヨンハウスと呼ばれるようになったそうです。

それでも貴族の象徴だったパピヨン達は可哀想なことに、怒りを持った民衆に絶滅寸前まで追い込まれたという哀れな歴史があるそうです。

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パピヨンの寿命とかかりやすい病気

パピヨンの寿命は、以前は10歳~15歳と言われて来ましたが、その寿命は嬉しいことに延びています。

最近では、パピヨンという犬の寿命は13歳~15歳と言われ、長生きするようです。

犬の寿命が延びて長生きするようになった背景には、動物医療の発達や飼い主側の意識の向上・良質なフードが増えたことなども大いに関係あるでしょう。

犬種に発症しやすい病気などが犬の寿命を左右することもありますが、パピヨンという犬種には特定の病気というものはあまりないようです。

あえて挙げるなら、次のような病気があります。

眼瞼内反症

内反症はまぶたのふちが目の内側にめくれて入り込んでしまう病気です。

これはパピヨンの先天性の病気のひとつです。

これに対して外反症という、外側にめくれてしまうものもありますが、パピヨンの場合、内側に起こりやすいようです。

 

上下のどちらのまぶたにも起こりますが、頻度としては下まぶたに起こることが多いです。

まぶたが内側に入り込んでいるので、まつげや被毛などが目に入り、角膜や結膜にいつも刺激を与えてしまう状態です。

そのせいで、目をしばしばさせることが多く、目やにや涙が増えて、角膜炎や結膜炎などの炎症を起こす原因にもなります。

また、難治性の角膜潰瘍などを起こすこともあります。

 

治療方法としては、手術で改善が可能です。

生後間もない子犬でもこの病気は発症しますが、手術は成長を待ってからしかできません。

手術可能になるまでは眼軟膏などを使用し、角膜の保護をしながら経過を見ていくことになります。

犬の寿命に関わる病気ではありませんが、角膜を損傷してしまう危険があり、上手な管理ができなければ生活の質を落としてしまいかねません。

進行性網膜委縮

網膜の細胞が少しずつ委縮していき、最初は夜間や暗い場所で物が見えにくくなり、やがて失明する、進行性の遺伝病の一つです。

パピヨンに限らず、ミニチュアダックスやコーギーなどの他の犬種にも発症する病気です。

 

 

暗い所での視力から悪くなってくるので、発症すると夕方や夜間の散歩などを嫌がるようになります。

また、暗い場所で物にぶつかるなど、これまではなかったような行動が見られるかもしれません。

ゆっくり進行し、高齢になるまで視力が保たれる場合もあれば、急速に進行し失明してしまう場合もあります。

 

この病気自体、犬の寿命を縮めるようなことはありません。

ただ、視力低下によって起こる事故や、活動性が鈍くなることが他の病気をまねくなど、間接的に寿命に影響することはあるかもしれません。

膝蓋骨脱臼

いわゆる「膝のお皿の骨」がずれて外れてしまう(脱臼)病気です。

先天性と後天性があり、パピヨンに限らず小型犬に起こりやすい病気なのですが、パピヨンの場合は先天性が多いです。

先天性は、膝関の節骨、靭帯などに生まれつき問題があって容易に脱臼を起こしやすいのです。

 

後天性は、高い場所(ソファーやベッド)からの飛び降りや落下、打撲などによって脱臼を起こします。

グレードⅠ~グレード4まで重症度の区分があって、手術か、それほど重症ではない場合は保存的に抗炎症剤などを使用して様子を見ます。

同時に普段から少しずつ筋肉をつけ、膝への負荷をかけないなどの対応も必要になります。

進行していくと、関節が変形してしまい、炎症がひどくなって痛みが強くなり、動きも不自由になってきたりします。

重症化すると手術も難しくなります。

変形した関節は完治できなくなるので、そうなる前の早い時期に手術を勧められることが多いです。

犬の寿命に関わる病気ではないですが、痛みや歩行困難などの症状はパピヨンの活動性に影響し、ストレスは犬の寿命を縮める要因になることが考えられます。

 

パピヨンを長生きさせたい

上記のような病気が現れたとしても、長生きできないわけではありません。

犬を長生きさせるには、良質な食事や適切な運動が大事だと思います。

よい筋肉をつけて肥満を防止することは様々な病気の発生の予防になり、身体にかかる負担を減らすことができます。

先天性の病気があってもなくても、長生きさせるためには適度な運動習慣は欠かせず、それが負担にならない体型を保つように管理するのは重要です。

 

パピヨンは、小型犬でありながら運動することが好きな犬種です。

その質を落とさないようにすることは長生きに繋がるでしょう。

 

フローリングなどはあらかじめ滑り止めの対策をしたり、滑らないカーペットなどを敷いて歩きやすいように工夫しましょう。

高い場所からの転落や落下などを防ぐ為に高い場所に上らせないことも大事です。

パピヨンが昇り降りしやすいステップなどを設置するのもよいのではないでしょうか。

 

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散歩時に足元の硬いところで長く歩いたり走らせることも足への負担が大きいので好ましくありません。

 

病気で視力に問題が出ても、生活環境を見直して安全に暮らせるようにし、事故などに注意すれば、長生きさせることは十分に可能だと思います。

まとめ

パピヨンは、犬種独特の病気が多くなく、十分に健康管理すれば長生きな犬なのではないでしょうか。

病気があってもなくても、生活環境は犬の寿命に影響する大事な要素です。

長生きさせるためには、質の良い環境と十分な愛情が何よりも大切ではないかと思います。

最後まで読んで頂いてありがとうございました。

 

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