犬の寿命 コーギーの病気と長生きのために気をつけたいこと

胴長で足が短い体型、活発な性格が可愛いコーギーは、安定した人気でおなじみの犬種です。

できるだけ長く一緒に暮らしていくためには、その寿命やコーギーがかかりやすい病気などもチェックしておきたいものですね。

今回は、コーギーという犬種に多い病気と寿命について解説します。

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コーギーはイギリス産・2種類がいる

日本でも飼われている、一般的によく見かける方の胴長で短い足のコーギーは、ウェルシュコーギーペンブロークというのが正式名称です。

「一般的によく見かける方って?」と、不思議に思われた方もいるかもしれません。

コーギーという犬種は、実は2種類いるのです。

ウェルシュコーギーペンブロークと、ウェルシュコーギーカーディガンという種類がいます。

どちらのコーギーもイギリスが発祥の地、元々は牧畜犬だったという歴史があります。

それぞれに、南ウェールズのペンブロークシャー地方出身、ガーディガンシャー地方出身ということで、出身地の名前が付いています。

コーギーペンブロークの方は、イギリス王室の愛犬ということでブームに火が付き、その後、人気は世界に広がっていってポピュラーな犬種になったという歴史があります。

一方で、コーギーカーディガンの方は特にブレイクしたことがなく、繁殖で増やされなかったために数の少ない希少犬種であり、ペットショップなどでは購入することができません。

2種類のコーギーに違いはほとんどなく、コーギーカーディガンの方がやや大柄でカラーが多く、胴が長め、耳も大きめで尻尾はフサフサとしています。

キツネ寄りの顔立ちはコーギーペンブロークの方で、こちらは断尾を施す犬種になっています。

しかし最近は断尾に対する否定意見も高まっているので、日本でもフサフサした元々の尻尾を残す方針のブリーダーも出て来ました。

【断尾についての参考記事】

>>犬の尻尾を切る習慣はなぜ存在するのか?断尾の理由とは

また、他にも、珍しい長毛のコーギーがいるようです。

こちらはフラッフィーコーギーと呼ばれていて、劣性遺伝により生まれた種類であり、あえて繁殖される対象ではなく、また繁殖力も乏しいとされます。

基本的に劣性遺伝の種類は規定外なので、たまたま生まれた種類であっても遺伝的な問題を考慮し、あえて繁殖させるようなブリーディングは行うべきではありません。

コーギーの特性

コーギーは元々牧畜犬で、農家で走り回ることを仕事としていた働き者の犬だった歴史から、とても活発で運動量が必要な犬種です。

体格は、体重が10~14kgくらい、小型犬か小さな中型犬と分類される大きさで、声が太いのも特徴的です。

コーギーの性格は、朗らかで友好的、飼い主には従順な犬と言われます。

筋肉質でがっちりしており、運動神経がよく、好奇心旺盛な性格でもあるので、アジリティなどにも向いています。

被毛はダブルコートなので、寒さには比較的対応できますが、湿度の高い日本の夏には弱い犬種です。

コーギーという犬の寿命はだいたい11~13歳とされています。

もちろん犬の寿命には個体差や飼育環境なども影響しますので、これは平均的な数字になります。

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コーギーには遺伝的疾患がある

コーギーには、かかりやすいと言われる病気の中に遺伝病もあります。

変性性脊髄症

変性性脊髄症は、Degenerative Myelopathy(DM)と呼ばれる、コーギーの代表的な病気です。

原因は、遺伝・免疫介在性など様々考えられているものの、はっきりと解明されていません。

ただ、発症リスクを持つ遺伝子の存在はわかっており、10歳前後でこの病気を発症する可能性のあるコーギーは48%という高率の重要な病気なのです。

発症は、歩行が不安定になるという症状から始まり、次第に後ろ足の麻痺や前足の麻痺などが現れ、進行すると、起立困難になるとか、排泄のコントロールができなくなります。

そして、やがて呼吸筋の麻痺による呼吸抑制が起こり、発症して3年ほどで死に至る病気です。

病気の進行とともに脊髄の病変が広がっていくのですが、治療法は確立されてなく、この病気がコーギーという犬の寿命を左右していると言えるかもしれません。

股関節形成不全

股関節形成不全は、ほとんどが遺伝性ですが、それ以外にも、子犬の時期の極端な肥満などでも発症します。

股関節が緩くなって亜脱臼を起こしている状態であり、成長と共に進行して関節炎なども併発します。

両側の股関節で発症することが多く、成長期に症状が出始めます。

後ろ足がうまく動かないために足を引きずる、跳ねるような歩き方、腰を大きく振りながら歩くという、特徴的な歩き方になります。

安静にすることによって重症化は食い止められることもありますが、外科手術の適応があります。

犬の寿命に直接関わるわけではないのですが、運動量の多い犬種に運動制限がかかるのはストレスになり、コーギーの生活の質を低下させる原因になると考えられます。

そのことは、健康を維持していく上でもリスクになると思われ、他の病気を誘発したりすると犬の寿命に影響することもあるかもしれません。

進行性網膜委縮

進行性網膜委縮は、遺伝が関与する病気で、コーギー以外にもこの病気を発症しやすい犬種がいます。

【参考記事】

>>犬の寿命 ミニチュアダックスフンドは長生きする犬種?

この病気は両目で起こり、網膜の細胞が少しずつ委縮して目が見えにくくなっていきます。

そして、やがて完全に失明する進行性の病気で、治療法は確立されていません。

犬の寿命に関わる病気ではありませんが、視力の喪失によって行動制限がかかることが生活の質を低下させたり、思いがけない事故などに遭うと、犬の寿命を縮める原因にはなるかもしれません。

椎間板ヘルニア

コーギーは、軟骨異栄養性犬種に分類される犬種です。

これは、骨の成長期に椎間板変性が始まりやすい犬種で、2~7歳の若年齢で急性のハンセンⅠ型ヘルニアを発症する可能性が高い種類です。

ヘルニアには、ハンセンⅡ型という種類もありますが、そちらは加齢に伴う椎間板の変性で、老年期にかけて多く、慢性的に経過するというタイプのヘルニアです。

ハンセンⅠ型は、急速に悪化しやすく、重症になると、神経麻痺による排泄困難や歩行困難になり、痛みやストレスも大きくなります。

また、呼吸困難などを起こすことで犬の寿命に関わるケースもあります。

深刻な遺伝性疾患に対し、治療法が確立することを願うしかありませんが、それよりも、犬の寿命の為には遺伝性疾患の犬を繁殖させないことが重要で、繁殖に携わる人間の意識の向上が必要であると言えるのではないかと思います。

【椎間板ヘルニアの参考記事】

>>犬の椎間板ヘルニアの初期症状と進行レベルのグレード分類

コーギーの健康な寿命のために飼い主にできること

コーギーという犬の寿命を延ばすためには、かかりやすい病気の種類などを考えても、肥満させないということはとても重要です。

犬種特有の遺伝的な疾患があることを防ぐことはできないかもしれませんが、健康的な生活習慣や免疫力をあげておくことは、普段の生活の中で飼い主さんにしかできないことです。

コーギーにとって、食事量や十分な運動という習慣は大事なことです。

また、コーギーの体型は、ただでさえ足腰に負担がかかりやすいので、できるだけ足腰に負担がかからない環境を整えてやる必要もあります。

フローリングは滑りやすいので、床材に工夫したり、滑り止めのカーペットを敷き詰めるという工夫も必要かもしれません。

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また、活発な動きをする犬なので、高い所に飛び乗らないように気を付け、スロープなどを利用するのも、病気の予防には効果的な方法です。

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大きな怪我をさせてしまうと、その後の日常生活動作に影響して、犬の寿命に関わってくることにもなりかねません。

そうならないように、生活上の安全な配慮が必要でしょう。

たとえ病気になったとしても、できるだけ質のよい生活環境を維持していくことは、その先の犬の寿命にも大きく影響すると思います。

コーギーは、体型的に地面からの影響も受けやすいです。

散歩時の照り返しや寄生虫の付着などにも十分注意してあげて下さい。

皮膚や被毛を清潔に保ち皮膚病を予防することは、全身の病気の予防にも繋がり、大げさなようですがそれは犬の寿命にも関係してくる要素です。

まとめ

コーギーは活動的で体力のある犬種ですが、犬の寿命に進行性の遺伝病の影響が大きいとも考えられます。

コーギーは、現在、繁殖数が減り、絶滅危惧種になる可能性があるとも言われ、その原因は小型犬の人気が高まったことと、ヨーロッパで法的に断尾禁止国が増えたことだそうです。

尻尾がない姿が可愛いと言われるコーギーですが、それは元々の姿ではないのに、断尾禁止になれば人気が低下するというのは人間の身勝手です。

ありのままの姿で健康に犬の寿命を全うする為には、犬に珍しさとか元々ないものを求める消費者側の意識を変えることが必要だと思います。

最後まで読んで頂いてありがとうございました。

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