私の愛犬はブロッコリーが大好きです。
ですので我が家はいつもブロッコリーを切らさないようにしています。
ブロッコリーはおやつだけでなく、トッピングや手作り食の材料としても使いやすい野菜ですが、犬に食べさせる時の注意もあるので知っておいて下さいね。
今回の記事ではブロッコリーの栄養や犬に食べさせる時の注意点などご説明しますね。
ブロッコリーは栄養たっぷり!
ブロッコリーは、大抵の犬が喜んで食べるのではないでしょうか。
茹でたてのブロッコリーは、甘くて本当においしいです。
そして、とても栄養価の高い野菜なのです。
ブロッコリーのモコモコした形は花になる部分で、花蕾(はなつぼみ)といいます。
元々はイタリア原産の緑黄色野菜であり、花野菜と呼ばれます。
同じ花野菜で、ブロッコリーにそっくりなものがカリフラワーです。
カリフラワーは、実はブロッコリーの突然変異であり、その後に品種改良で作られた野菜なのです。
どちらも同じアブラナ科、青汁でおなじみのケールを改良して作られたものです。
ブロッコリーにはとてもビタミンCが豊富。
同じ量のみかんと比較すると、その4倍も含まれています。
茹でればビタミンが多少減りますが、約30mg/100gは残ると考えられます。
ブロッコリーにはさらにβカロテン・ビタミンB群・ビタミンE・カリウム・鉄分・亜鉛といったビタミンやミネラルがバランスよく含まれています。
この栄養素は、抗酸化作用にすぐれ免疫力を保ってくれます。
また、骨の成長に大事なカルシウムやビタミンKなどの栄養素もあります。
何よりも、ブロッコリーに特徴的な栄養素はグルコラファニンという成分でしょう。
これには、胃がんの原因とされるピロリ菌の除菌効果が期待されています。
また、I3C(インドール3カルビノール)という成分もあり、こちらはがんの予防効果が期待されています。
そして、スルフォラファンという成分は何となくご存じの方も多いのでは?
これには体内の解毒作用や抗酸化作用という働きがあり、やはりがんの予防効果が期待されています。
ブロッコリーの栄養素恐るべし!
名前は覚えにくいですが、特徴のある素晴らしい栄養がたっぷりです。
ブロッコリーの芯も食べられます
犬にブロッコリーのどの部分を食べさせますか?
もこもこした花蕾の部分だけで、ブロッコリーの芯(茎)は捨てているのなら、それはとてももったいないですよ。
ブロッコリーは、全ての部分に栄養があり捨てるところはないと言われています。
ブロッコリーの芯ももちろん食べられます。
むしろブロッコリーの芯の方が栄養豊富で、料理人の方などにはブロッコリーの芯が1つの食材とみなされるそうです。
ただ、芯には食物繊維が多いです。
皮も硬いので、茹でたとしても犬には消化が悪くなってしまいます。
茹でて芯の皮を剥くと、中はとても柔らかいので、それを食べさせてあげて下さいね。
ブロッコリーを与える時の注意
ブロッコリーを犬に食べさせる前に、注意すべきことをチェックしましょう。
ブロッコリーは、キャベツの仲間でありアブラナ科の野菜です。
この種類の野菜にはグルコシノレートという物質が含まれています。
この物質は、消化酵素で分解されるとゴイトロゲンという物質に変化します。
ゴイトロゲンは、甲状腺の働きを阻害しヨウ素を体内に取り込めなくしてしまうのです。
ヨウ素を取り込めず体内で足りなくなると、甲状腺ホルモンが作れないので甲状腺機能が低下します。
甲状腺ホルモンは、身体のエネルギー代謝に関係するホルモンです。
これが過剰になっても低下しても心臓や神経の機能に異常をきたす、重要なホルモンです。
甲状腺ホルモンが不足すると、分泌するようにと信号を送る刺激ホルモンが過剰に出るようになります。
そして甲状腺肥大や甲状腺腫の原因になります。
このように書くと、ブロッコリーが危険なように錯覚しますが、あくまでも常識を越えて食べた場合のことです。
普通の食べさせ方でなるわけではないので、安心して下さいね。
最近は、ブロッコリーも品種改良がなされ、大きな問題にもならないと考えられます。
しかし甲状腺の病気など、健康上の問題を抱えている犬には、ブロッコリーは避けた方が無難とされていますのでご注意下さい。
もう一点、ブロッコリーにはシュウ酸という物質が多量に含まれます。
シュウ酸は尿路結石の原因になりやすい物質で、ほうれん草などにも多いです。
シュウ酸は、通常おしっことして排出されますが、残留してしまうと体内にあるカルシウムと結合し蓄積して結石を形成します。
シュウ酸カルシウム結石を持っている犬や、過去に結石ができて治療をしたことがあるなどのできやすい体質の犬にも、ブロッコリーはお勧めはできません。
シュウ酸は、茹でこぼして水にさらすなど工夫すれば減らすことができますので、調理の時にひと工夫してあげて下さい。
ブロッコリーはお腹の中でガスを発生させやすくお腹が張る原因にもなります。
小型犬に与えるなら1日10gくらいが適量です。
あまり大量に食べさせないように注意して下さい。
最後にアレルギーの問題ですが、ブロッコリーに限ることではありません。
皮膚の異常や痒み、嘔吐や下痢など、体調に変化が表れたら、その食べ物のアレルギーの可能性もありますので注意が必要です。
これもブロッコリー
ブロッコリースプラウトという名前のカイワレ大根のような野菜がありますよね。
あれは、ブロッコリーが発芽してまもない新芽でありブロッコリーなのです。
そしてブロッコリーの栄養が最も濃厚な状態がスプラウトです。
ブロッコリーの栄養素スルフォラファンは、成長したブロッコリーと比べスプラウトには20倍多いそうです。
スプラウトも犬に食べさせてOKです。
スプラウトは柔らかいので、生のままでも食べられます。
スプラウトは、細胞をつぶして壊した方が効率よく栄養が摂れるのだそうです。
ミキサーにかけたり刻むなどして与えるのが良いかもしれませんね。
ブロッコリーを使ったおいしい犬の手作りご飯
ブロッコリーを食材にした犬の手作り食のおいしそうなのを見つけたので、ご紹介しますね。
私の好みだとサラミはなくていいような気もしますが、お好みで。
飼い主さんのものと一緒に作り、味付け前に先に犬に取り分けて、残りに味付けするとお揃いで食べられますよ。
にんじん10g
ブロッコリー10g
ささみ10g
水10cc
豆乳50cc
サラミ少々①野菜をわんちゃんに合わせた食べやすい大きさに刻み、少し水をかけ、レンジで2分あたためて柔らかくします。
②ささみは油をひかずに火をにかけます。
③色が変わって火が通ったら、レンジにかけた野菜と豆乳を入れ、軽く沸騰させます。
④全て火が通り柔らかくなったらサラミをちょこっと刻んで
⑤最後に盛り付けて完成です!わんちゃんが火傷しないように冷ましてからあげてください☆人間が食べる場合は、
塩コショウ、粉チーズ、ブラックペッパー
などを入れても美味しいですよ♪
出典元 https://cookpad.com/recipe/2868395
まとめ
ブロッコリーは栄養価も高く、食いつきもよいので犬の食べ物に活用しやすいです。
ブロッコリーの芯のあまり新鮮でないものや、茹でて皮を剥いても筋のあるものは諦めましょう。
ブロッコリーの旬は11月~3月くらいです。
できるだけ花蕾の部分が小さくてきっちりと詰まり、濃い緑色で芯の切り口がみずみずしいものがおいしいブロッコリーですので、しっかり選んで下さいね。
最後まで読んで頂いてありがとうございました。
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