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【頻尿血尿】犬の尿路結石をフード・食事管理で改善させた体験談

♦尿路/生殖器
この記事は約10分で読めます。

犬に頻尿や血尿がある時は、尿路系の病気を疑います。

尿路結石は、犬の尿路系の病気の中では多い病気です。

私の愛犬は、健康診断で膀胱結石が発見されました。

それまでに目立つ症状があったわけではなく、全く想像もしていませんでした。

軽症のうちは本当にわかりにくい病気だと思います。

結石は、食事やフードによるコントロールの継続が必要です。

今回は、犬の尿路結石の管理について、愛犬の実体験から学んだことも合わせてお伝えできればと思います。

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尿路結石はおしっこの通り道に石ができる病気

おしっこは腎臓で作られて、尿管という管を通り膀胱に溜められます。

膀胱がいっぱいになると、その情報が脳に伝わり尿意が起きて、尿道という管から外に排出されます。

この一連の器官、腎臓・尿管・膀胱・尿道を総合して泌尿器と呼び、尿路結石というのはこの器官の途中で石ができる病気です。

 

 

石は、動かなければ特に問題もないのですが、動いて狭い管の中に入り込み、詰まってしまう危険があります。

そしておしっこの流れが遮断されると、それに伴う症状が起こります。

 

人間の救命センターの看護師として勤務していた時、尿路結石はよく救急搬送されてくる疾患の1つでした。

人の尿路結石は腎臓にできている頻度が高く、その石が動いて尿管に詰まる症状がたびたび見られます。

尿管に石が引っかかった時は背中に激しい痛みが生じて、七転八倒しながら救急車で運びこまれて来るケースはとても多いです。

そして、運よく石が動いて、自然にそこを通過したりすれば、嘘のように痛みは消失し何事もなかったように歩行で帰られます。

 

犬の尿路結石の場合は、膀胱にできることが多いようです。

石は動きながら周囲の粘膜組織を傷つけるので、血尿という症状も表れます。

もし膀胱内の大きい石が尿道に流れ落ち、途中で詰まると尿道は塞がれます。

そしておしっこをしたくても出る道が塞がれているので、犬は激しく苦しむことになります。

完全に塞がれてしまうと、膀胱破裂や尿毒症、腎不全などで亡くなってしまうこともあり、尿路結石は大変危険な病気です。

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症状は頻尿・血尿が代表的

膀胱炎を併発しやすい

頻尿・血尿と言えば、膀胱炎にも代表的な症状ですね。

膀胱炎は細菌感染が原因になる病気ですが、尿路結石と大変関連が深いです。

 

尿路結石は、最初、石の結晶成分が貯留していくことから始まります。

結晶は、次第に大きく石のように硬くなっていき、その表面は金平糖のように周囲が尖っていて周囲の粘膜を傷つけるものもあります。

 

結石のせいで、おしっこの流れが淀んでくると、細菌感染は起こりやすくなります。

または、膀胱炎が先に起こって、その影響で石が形成されてしまうこともあります。

その理由は、細菌が繁殖したおしっこのPHはアルカリ性に傾く為、石ができやすい環境になるからです。

 

血尿は、肉眼的に赤ければわかりやすいですが、少量の血液が混じっているくらいでは色の異常はわかりません。

うっすらピンク色であったり褐色であったり、あるいは肉眼的にはわからない血尿もあります。

 

おしっこが出なくなり、お腹が張って硬くなっている場合は、膀胱破裂の危険があり緊急を要します。

そのような兆候があれば早急に対処しなければなりません。

元気がない、食欲がない、吐き気がある、などの全身症状は、腎障害が出ている可能性があります。

痛み

尿路結石は、膀胱内などの広さのある器官内にとどまっているうちは痛みもないですが、狭い尿道などに引っかかると激しい痛みが出現します。

痛みや閉塞のせいでおしっこをすっきり排出できず、しぶりと呼ばれる「尿意はあるけどできない」状態に陥ります。

具体的には、

頻尿になり、長々とトイレに座っている

などの行動が見られるようになります。

おしっこが光っている

尿路結石の兆候の1つとして、おしっこがキラキラ光っていることがあるので、注意して観察してみて下さい。

シートに排泄したおしっこが、まるでラメ混じりのようにキラキラと光る現象がうちの愛犬にもありました。

見慣れていた為に、それが異常であるという認識がなかったことは反省点です。

結石が消えてからはキラキラと光ることはなく、改めてあれは異常だったことがわかります。

キラキラしているのは、石の元になる結晶成分がたくさん排出されているからであり、膀胱内の結晶の存在を表していると言えるでしょう。

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尿路結石の種類

結石の種類は一つではない

結石は、その成分で分類されます。

特に多く代表的な結石は

  • ストルバイト結石(リン酸アンモニウムマグネシウム結石)
  • シュウ酸カルシウム結石

の2種類です。

おそらく耳にしたことがある名称なのではないでしょうか?

 

他にも尿酸結石シスチン結石というものがありますが、犬の尿路結石の半数以上はストルバイトと言われます。

石の大きさは、砂状から大きいものまで様々あります。

結石の生成と原因

体内の老廃物は腎臓で濾されて体外に排出されますが、その老廃物の成分の中には結晶を作る物質(ミネラル)もあります。

完全に排出できずに溜まっていくと、ミネラル分同士が結合して結晶化し、石になります。

 

【結晶化しやすくなる要因】

細菌感染・飲水量の不足によるおしっこの濃縮・ミネラル分の過剰摂取など

結石になりやすい犬種

尿路結石という病気はどの犬種でもかかりますが、好発犬種もあるようです。

 

《結石が好発する犬種》

ミニチュアシュナウザー・ヨークシャーテリア・ペキニーズ・パグ・ブルドッグ・ダックスフンド・ダルメシアンなど

 

性別では、尿路結石は膀胱炎を起こしやすいメスに多いと言われ、尿道の結石は尿道の長さのあるオスに多いと言われます。

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結石の治療

尿路結石の治療は、石の成分や石ができている場所で違います。

石の種類によっては、溶かしてしまうことも可能です。

石が溶けてある程度小さくなれば、尿道に詰まることなく自然に排泄されることも十分期待できます。

しかし、一度できてしまうと溶けない種類の結石は、症状が著しい場合、緊急を要する場合などは手術で摘出するしかなく、扱いが難しくなります。

検査と診断

血尿・頻尿などの症状の確認と、尿検査、レントゲン検査、超音波(エコー)検査などで診断を行います。

レントゲン検査で写らない種類の石がありますが、エコーでは確認できます。

尿検査では、膀胱炎などの炎症や結晶の確認が診断の参考になります。

私の愛犬は、健康診断のエコーで膀胱内に多量の結晶が発見され、尿検査では極端なアルカリ性を認め、膀胱炎の併発が発覚しました。

手術の適応

尿路が閉塞している、あるいは、結石が大きく閉塞の危険が高い時は手術で結石を除去するしかありません。

また、内科的治療をしたが改善されない、腎機能障害がある場合などは、内科的治療を長期に続けるリスクを考慮して、外科的治療=手術も検討されるでしょう。

結石が「石」ではなく「砂状」のものである場合、尿道カテーテルを挿入して洗浄を行うという方法もあります。

内科的治療

目標は、石を溶かすことです。

その為には、アルカリ尿を中性~弱酸性に改善できるように調整することが必要です。

具体策は、食事療法です。

療法食のフードでミネラルバランスを調整し、おしっこの中のアンモニウム、マグネシウム、リン酸の濃度を下げてPHを酸性に近づけます。

これらの成分は、ストルバイト結石の構成成分です。

本来の正常な弱酸性尿であれば、これらの成分を一緒に排出させることができます。

しかし、アルカリ尿はこのような成分を溶かしきれず、結晶化や固形化を起こしいてしまうのです。

アルカリ尿を改善する為には、食事療法と並行して尿路感染症の治療が必要です。

うちは、その為の抗生剤に加えて、おしっこの健康を維持する、クランベリーを主成分としたサプリを処方して頂きました。

 

私の愛犬は、特に目立つ膀胱炎の症状があったわけではありません。

でも、検査データは異常を示し、明かに膀胱炎がありました。

おしっこはよく出ていたけど、頻尿と言えば頻尿だったのかもしれません。

陰部をよく舐めていたことも知っていましたが、綺麗好きだと勝手に解釈していました。

でも、それも何かの違和感があったのかもしれません。

私が異常と認識できなかっただけで、兆候はあったのかもしれないと、膀胱内が結晶でモヤモヤしているエコーの映像を見ながら、改めて感じました。

食事療法

私の愛犬は心臓の疾患があるので、麻酔はリスクが高く手術は簡単にはできない、悪化させると治療はとても困難であると主治医から念を押されました。

愛犬の結石の種類が溶けるものか(ストルバイト)溶けないものか(シュウ酸カルシウム)はわからないが、今すぐに食事療法を始める必要がありました。

 

食事療法は、尿のPHコントロールが目的です。

PHコントロール用の療法食フードは、様々なメーカーから市販されています。

 

ストルバイト結石はPHの調整により石を溶かすことはできますが、シュウ酸カルシウム結石は一度できたら溶かすことはできないのが厄介です。

ただ、シュウ酸カルシウム結石は酸性尿で形成されるので、アルカリ尿のうちの犬の石はおそらくストルバイトであることが予想されました。

 

早速、PHコントロール用フードのサンプルを病院でいくつか頂き、また、自分でもネットで探して試すことにしました。

新しいフードなどほとんど見向きもしない犬ですが、かろうじて興味を持ったフードをすかさず主食に決めました。

愛犬は用心深く、食べ物のこだわりも強く、ドライフード単独では食べません。

食事はそれまで半手作りをしてきたので、療法食フードも素材を最小限に工夫して少量のトッピングを継続することにしました。

とにかく食べさせないと意味がないからです。

そして、水分を多く摂らせる必要があるので、食事は水分多めのリゾットで与えました。

 

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治療後も再発予防に努める

尿路結石は、できやすい体質もあるのでしょうが、再発が多い病気です。

治療後も再発防止に努め、生涯に渡って気を抜けないと思っていた方がよいと思います。

 

うちの場合は、PHコントロールのフードに変えてから、2ヶ月ほどで膀胱内の結晶は消えました。

エコーの所見は見違えるようにクリアになりました。

尿検査の方も、抗生剤を飲み切ってすぐに感染の所見は消失しました。

試験紙を購入して、家でも尿PHのチェックをしていましたが、変化はすぐにわかりました。

 

結石が改善してから1年になりますが、現在もその食習慣は継続中です。

PHコントロールのフードは、水分を多く摂らせる為にナトリウム含有量が多いのが一般的で、心臓の悪い愛犬には適していません。

でも、選んだフードはたまたま低ナトリウムに調整されたものでした。

なので、主治医にも相談の上、続けていくことにしています。

 

また、愛犬のトイレは常に清潔を心掛けています。

犬は汚れたトイレを好まないので、いつでも我慢することなく気持ちよく排泄してもらえるようにしています。

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まとめ

尿路結石は体質とともに、日常の食習慣が原因になることが多い病気です。

命取りになることもある病気なのに、その直前で初めて気づくパターンもあるのは、大変警戒すべきことと思います。

とは言え、よほど意識して見てないと早期に気づきにくいことも、体験して改めて痛感しました。

小さなことであっても疑問を抱くことができるように、心がけていきたいと思います。

最後まで読んで頂いてありがとうございました。

 

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