寒い時に、犬と寄り添っているととっても暖かくて幸せ・・・それは飼い主さんなら誰でも経験していることではないでしょうか。
だから、犬と一緒に寝ることはまるで湯たんぽを抱いているように暖かいのです。
あなたの愛犬はあなたと一緒に寝たがるでしょうか?
今回は、犬が一緒に寝たがる理由と一緒に寝ることのメリットやデメリットを解説します。
あなたは犬と一緒に寝る派?
私は、犬と一緒に寝る派です。
一緒に寝るのはもう習慣になっているので、そろそろそういう時間だと犬の方も何となくわかるのでしょう。
ちゃんとトイレを済ませ、寝る準備をしています。
そして、ベッドサイドに座り、私に抱き上げられてベッドに乗せられるのを待っています。
私の周囲にいる、犬と暮らす友人に聞いてみると、犬と一緒に寝る派は結構いるようでした。
予想外の人が犬と一緒に寝る派だったりもして、びっくりしたのですが、犬と一緒に寝るという飼い主さんは、案外多いのではないかと思います。
犬と一緒に寝るようになったきっかけ
うちの犬がまだ小さい時は、自分のケージのベッドで寝かせていて、ケージは同じ部屋にありましたが、一緒に寝ていませんでした。
一緒に寝てはいないけど、ベッドから見える、すぐ近くに犬のケージを置いていて、ケージの入り口は開けてありました。
犬も少し大きくなった頃、夜中に気配を感じて目を開けると、ベッドサイドに出てきていて、布団に入れてと言わんばかりに前足でマットレスをガリガリ齧っていました。
寒かったのかなと思い抱きあげてベッドに乗せると、そのままスルスルと布団に入って来て、一緒に寝るようになったのはそれがきっかけだったと思います。
ネット上でも、私のようなきっかけで自然と犬と一緒に寝るようになった飼い主さんは多いようです。
中には、被災されて、電気も来ない寒い夜に犬と抱き合って寝て、それからずっと一緒に寝るようになったという話もあり胸がつまる思いでした。
犬と一緒に寝る飼い主さんにとって、それは当たり前の習慣であり、一緒に寝るか寝ないかなどは特に考えたこともない、という印象を受けます。
犬が一緒に寝たがる理由は飼い主への信頼と安心感
飼い主さんと一緒に寝たがる犬は多いようです。
そもそも、何故、犬は飼い主さんと一緒に寝たがるのでしょう?
もちろん、寒い時などには飼い主さんにくっついて一緒に寝ると暖かいという理由もあるのでしょう。
ふかふかした布団は寝心地が良く、もぐっていると居心地がいい、そんな理由もあるでしょう。
しかし、私の愛犬は、どんなに暑い季節でもやっぱり一緒に寝たがります。
犬が飼い主さんと一緒に寝たがる理由は、単に暑いとか寒いとかだけの理由ではなさそうです。
犬が一緒に寝たがる理由は、↓の記事の内容ともリンクすると思います。
【参考記事】
犬は飼い主さんのことが大好きです。
飼い主さんの布団には、犬の大好きな飼い主さんの匂いが染みついています。
それに包まれていることは、犬にとって大きな安心感に繋がります。
犬は元々、群れで暮らす生き物であり、家族や仲間などと身を寄せ合って寝るという習性があります。
犬にとって、飼い主さんの存在は自分の群れの仲間、何よりも信頼できる親のようなものです。
飼い主さんの布団で一緒に寝たがるのは、仲間と身を寄せて寝る犬の習性から見て、最も安心できるごく自然なことと言えるでしょう。
犬と一緒に寝るデメリットもある
しつけの問題
しかし、犬と一緒に寝ることに対して、それは好ましくないという意見もあります。
まず、犬と一緒に寝る習慣をつけると、飼い主と犬の主従関係が壊れるという、しつけの上でのデメリットという説があります。
それをどこかで聞いていて、一緒に寝ないようにしている飼い主さんもいるかもしれません。
しかし、昔と今ではしつけに対する考え方も異なってきて、こだわる必要がないというのが今の考え方です。
少し前までは、飼い主と犬は主従関係が重要で、服従させることに重点をおくしつけが主流でした。
でも、近年は、飼い主は親のような存在として犬を導くべきという考えの元でのしつけが主流になってきています。
一緒に寝ると主従関係が壊れるといわれていた理由は、犬がベッドを自分の場所にしてしまい、飼い主さんが寝ようとすると唸る、噛みつくといった攻撃的な行動が見られるようになるからということでした。
そのような行動は、自分よりも下位のものに対する威嚇であり、つまり犬が飼い主さんを下に見るようになると言われていたのです。
実際、そのような行動をとってしまう犬もいるにはいるようです。
しかし、そのような行動をとる犬は、「ハウス」を持たない、いわゆるクレートトレーニングをなされていないことと関係があるのではないかと考えられています。
他に安心できる場所を持たない犬が、ベッドあるいはソファーの上を唯一の自分の居場所にしてしまい、それを守ろうとする行動ではないかということなのです。
【参考記事】
つまり、そのような行動は、飼い主さんを下に見るとか主従関係が壊れることとは無関係と考えられるようになりました。
そのかわり、飼い主さんのベッド以外にも犬がくつろげる、邪魔されない居場所を与えることと、それを認識させるしつけは必要と言えそうです。
ケガの危険性
犬と一緒に寝るにあたっての現実的なデメリットは、小型犬など犬の体格が小さい場合、寝ている間のケガの危険性があります。
飼い主さんが無意識に寝返りを打って、犬の体や足などを下敷きにしてしまい、長時間それに気づかずに骨や関節を傷めてしまう可能性もあります。
寝ている位置によってはベッドからの転落なども考えられます。
布団や毛布に鼻をふさがれて呼吸困難になる危険もあります。
飼い主が熟睡しにくい
私もたしかにそうですが、寝返りを打つ時などはやはり気を遣います。
そういった意味ではあまり熟睡できないのかもしれませんが、それでもずっとこの習慣が当たり前と思っているし、特別に困ってはいません。
しかし、滅多にないのですが、犬が自分のベッドで寝ていてそのまま別々に寝るということもあり、その時は、たしかに意識して寝返りをすることがなく熟睡感はあります。
同時に、一緒に寝ないと何とも言えない寂しさがあり、やはり隣で愛犬が寝ているということで、私自身は大きな安心感を得ていると感じます。
犬の分離不安を招く
犬も飼い主さんと一緒に寝るのが当たり前になってしまうので、入院とかどこかに預けるとかいった状況になった時、飼い主さんと離れて寝ることが犬に大きなストレスとなってしまいます。
ただ、これは普段一緒に寝るからという理由だけに限らないと思います。
たとえ別々に寝ていたとしても、環境が変わる、飼い主さんと離れるということは犬には間違いなく大きなストレスです。
反対に、一緒に寝る習慣があったとしても、どこかに預けられることにもうまく順応できる場合はあるので、必ずしも分離不安の原因になるわけではないと思います。
掃除が大変になる
犬と暮らしていると、粘着シートのコロコロが手放せないというのは、飼い主共通の認識かもしれません。
一緒に寝るとそれはなおさらのことで、寝具を清潔に保つにはマメな手入れが必要でしょう。
しかし、そもそも犬を自分の布団に入れるということを汚いと考えるのなら一緒に寝ることはしないでしょうし、それぞれの飼い主さんの価値観できれいにすればよいことではないでしょうか。
【参考記事】
結論として・犬と一緒に寝るのはやはり幸せ
犬と一緒に寝ることは、幸せを感じられるメリットの方が大きいと私は思うのですが、いかがでしょうか?
おそらく、犬と一緒に寝る飼い主さんは、意識せずとも幸せな気持ちで寝ているはずです。
すやすやと寝息を立てている、安心した寝顔を眺め、ぬくもりを肌で感じること、それは幸せの一言につきる瞬間であり、犬と暮らす醍醐味でもあります。
一緒に寝るようになって、信頼関係が深まったように感じるという意見もあるようですが、距離が近くなるのは確かだと思います。
犬はその飼い主と、人間の母子と同様の関係を築けることも証明されています。
是非、こちら↓もお読みになってみて下さい。
【参考記事】
ただ、中には一緒に寝たがらない、そういう密着が苦手な犬もいると思います。
でも、別々の方が楽なのであれば、それはそれでよいのです。
犬が一緒に寝たがるのを飼い主さんが受け入れるなら、それもそれでよいのです。
犬と一緒に寝ることについて、主従関係説に捉われず、思う存分幸せな時間を一緒に過ごせば良いのではないかと思います。
まとめ
犬があなたと一緒に寝たがる理由は、犬があなたを信頼しているからに他なりません。
ただ、特に小型犬は、一緒に寝ることに危険もありますので十分に注意してあげて下さい。
ベッドの高さがあるのなら、スロープなど使ってあげると良いでしょう。
そしてあなた自身が熟睡できないのでしたら、無理をする必要はないと思います。
あなたと犬が心地よく幸せに暮らせることが何よりです。
最後まで読んで頂いてありがとうございました。
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