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犬のオスとメスの発情期はいつ?その違いと期間について

♦犬の発情期
この記事は約6分で読めます。

近年、犬や猫の多頭崩壊の問題がよく取り上げられるようになりました。

自分の犬の発情期がいつということも知らず、妊娠したことも知らなかったという飼い主さんもいるようなのです。

オスとメスの発情期の違い、期間や季節との関係などは、飼い主の知識として理解しておくことは義務だと思います。

それは、望まない繁殖のコントロールのためだけではなく、発情期の事故を予防するためでもあるからです。

今回は、オスとメス、それぞれの発情期について一緒に確認しておきましょう。

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犬の最初の発情期はいつ?

発情期を迎えることにより、オスもメスも繁殖が可能になります。

 

オスの最初の発情期は、生後1年くらいが平均です。

メスの最初の発情期は、生後7ヶ月~12ヶ月くらいの間とされます。

もちろん、この時期には個体差があります。

大型犬か小型犬かという体格の違いも関係しますが、暮らしている環境、気候、その犬の栄養状態や体力的な問題などの影響も受けます。

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メスの発情期はいつ?期間は?

犬の発情期は、季節が春と秋とに決まっているという説もあります。

その理由は、気候や気温との関係からなのですが、最近は年中気温が安定した室内環境で飼われている犬が多くなりました。

なので、一概に季節とは関係なくなってきているようです。

ただ、発情期と発情期の間隔はだいたい一定して5~8ヶ月なので、発情期の期間が春であれば、次の発情期の期間は秋ということになります。

発情期の間隔は、小型犬の方が短く、また若い犬の方が短い傾向があるようです。

健康なメスであれば、年間を通して1~3回くらいは発情期の期間があるということになりますね。

 

メスの発情期はわかりやすく、その兆候は生理のような出血があることです。

その出血に飼い主さんが気づいて、発情期と確認することが多いと思います。

ただ、小型犬などは出血量も少なく、いつの間にか自分で陰部を舐めてしまっていて、気づかなかったということもありがちです。

注意深く観察しておかなければ見逃してしまうこともあります。

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発情前期

前期と呼ばれる期間は、約7日~10日前後あります。

この時期は、発情期の中でメスの体にホルモンの量が増え始める期間です。

陰部からの出血(生理)が始まり、飼い主さん達が「ヒートが来た」と言うのは、この期間に見られる出血のことです。

 

人の生理出血は排卵後に起こりますが、犬の出血は排卵の前に起こるので、厳密には人の生理とは違うものと考えて下さい。

 

この期間のメスは興奮しやすく、また、頻尿になりやすいです。

そして、この期間のメスの尿の中には、オスを誘うフェロモンが多く含まれていると言われています。

発情期

発情期は、卵胞が成熟して排卵があり、妊娠可能になっていつでもオスを受け入れる準備が整う期間です。

オスが寄ってきたり、陰部に触れると、本能的にメスは交配のために尻尾を片方に寄せて体勢を取るなどします。

生理の出血は、この時期はすでに少なくなっていますが持続します。

発情期の期間は約10日前後続きます。

メスがオスを拒否するようになることで、発情期の終わりを意味します。

発情後期

発情後期という期間は、発情期が終了して妊娠に向けての期間です。

交配をしていないメスも、この期間になると体内のホルモンの種類が変わるので、もうオスを受け入れることはありません。

メスの体は、黄体ホルモンが優位になって、いつでも妊娠に備えられるようになります。

でも交配してなくて受精卵がない場合(妊娠してない場合)は、20日くらいかけて少しずつホルモンも減少して元の体に戻ります。

発情後期の期間は、発情終了から約60~80日くらい続きます。

 

前期・発情期・後期の3つの期間を合わせたものがメスの発情期であり、それを除いた期間だけがメスの無発情期です。

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オスの発情期はいつと決まっていない

犬のオスの発情期は、いつとは決まっていません。

オスの発情期はメスの発情期にいつでも誘発されます。

メスの存在なしにオス単体だけで考えた場合、いつというのも存在しないのです。

オスはメスがいなければ発情期はなく、メス次第でいつでも発情期になり、交配が可能になります。

 

メス犬が発情期の期間に出すフェロモンは、2km四方にいるオス犬に届くと言われます。

オスはそのフェロモンの匂いを嗅ぐと、本能を刺激されていつでも発情するのです。

そして、何とかメス犬に近づこうとして落ち着かなくなり、吠えたり、家から脱走しようとしたり、マーキングしたりといった行動を見せるようになります。

オスのこのような行動も全て犬の本能です。

発情期にあるメスの匂いに誘われると、いつでもオスはそのような発情期の行動をとります。

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犬の発情期に気を付けなければならないこと

オスもメスも、発情期には本能で子孫を残そうと必死になります。

いつもは穏やかな犬でも、この時期には制御不能になることが多く、トラブルが起こりやすいので要注意です。

 

発情期のメス犬は、いくらパンツなどを穿かせたとしても、そのフェロモンの匂いはオス犬に届きます。

散歩中などに、その匂いに刺激されたオス犬がいきなり突進してくるというような危険もあります。

私が聞いた話では、ヒート中の小型犬のメスを抱いていた飼い主さんが、大型犬に体当たりされて犬ごと転倒したというアクシデントがありました。

メスの元に行こうとオスが強引にリードを引っ張り、飼い主さんが転倒して怪我をする危険もあります。

発情期のメスの周辺にオスが複数いると、発情期のメスを奪い合って興奮したオス同士で喧嘩になる危険もあります。

また、メスの匂いを追って家から逃走してしまうオスもいます。

 

避妊・去勢手術をしていない限り、このような本能はしつけで抑えられるものではありません。

メスもオスも飼い主さんが細心の注意を払わないと、トラブルのリスクが高くて危険なのです。

さらに、望まない妊娠が起こる可能性もあります。

発情期のメスは、基本的にドッグランなどには入れないようになっていますが、それはこのようなトラブルを避けるためです。

飼い主さんの方も、この期間は安全の為にできるだけ他の犬と遭遇させないような工夫が大事です。

他の犬と一緒になる散歩コースはできるだけ避けたり、いつもより時間を控えめにするなどの配慮が必要です。

また、オスはメス次第ということを理解して、いざとなっても、リードが離れたり脱走したりすることのない対策を普段から考えておいて下さい。

 

犬の発情期をリードしているのはメスであり、オスはメスに誘発されて発情期が起こり交配ができます。

近くに発情期のメスがいないか飼い主さんも気を付けておいて下さい。

とは言っても、2km四方に届くメスの発情期の匂いまでは、飼い主さんがコントロールできませんので、現実的には難しいところかもしれません。

せめて脱走対策は普段から確実に行って下さい。

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まとめ

発情期のオス犬もメス犬も、その行動は子孫を残す為の本能に従っているだけです。

叱ったりしても何とかなることではありません。

メスの飼い主さんは、その期間にはできるだけオスを刺激するような場面を避けることが自分の犬を守ることになります。

繁殖させないと決めているのでしたら、それぞれに避妊、去勢手術の選択もあります。

よい時期を選び、検討してみてはいかがでしょうか。

最後まで読んで頂いてありがとうございました。

 

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