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犬の糖尿病の検査方法と治療にかかる費用について

♦内分泌ホルモン

犬にも人と同じ糖尿病があります。

犬の糖尿病を診断する時や治療の上での検査方法も人間とほぼ同じと考えてよいと思います。

糖尿病は長期に渡る管理が必要な慢性の病気ですので、必要になる費用なども知っておきたいですね。

犬の糖尿病の検査や治療にかかる費用を調べてみましたので、ここで情報共有したいと思います。

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犬の糖尿病の診断のための検査方法

犬の糖尿病の初期症状は人と共通しており、代表的なものは次の通りです。

  • 多飲
  • 多食
  • 多尿
  • 体重減少

でもそれは深刻なものに映らず、気付かれないことも多いので、初期に発見できることは珍しいかもしれません。

 

人場合、やはり症状よりも、健診とか何かのきっかけで血液検査をした時などに血糖値の異常を指摘され発覚することが多いです。

指摘されても放置すればそのままですが、もっと詳細な検査方法で調べればそこで診断がつくのです。

犬の場合も、定期的に健診を受けていたり、他に病気があって病院にかかり定期で血液検査をしている場合などは血糖値の異常もチェックできます。

でもそうでなければ、よほど飼い主さんが気を付けて見ていない限り、発見は難しいかもしれません。

糖尿病の診断材料は何よりも血糖値の異常です。

その検査方法は、尿検査血液検査です。

基本的に、健康で正常な犬の尿には尿糖は排泄されません。

そして正常な空腹時血糖値は60~100mg/dlです。(血糖値は食事で変動するため検査方法は空腹時の検査です)

糖尿病が疑われるのは次の2点です。

  • 尿中に尿糖が出る
  • 空腹時の血糖が150~200mg/dl以上の高値

ちなみに、血糖値は一時的にストレスがかかることなどでも上昇することがあります。

例えば病院や検査に対しストレスを感じやすい犬が、採血時に興奮して暴れた時の採血などで血糖の数値が高く出ることがあるのです。

高血糖も一度だけならそのような影響も考えなければならないでしょう。

でも何度か検査しても、常に150mg/dl以上の血糖値である場合は、糖尿病の可能性がかなり高いです。

糖尿病の犬の検査データは、高血糖に加えて、

  • コレステロール値の上昇
  • トリグリセリド値の上昇
  • ALT・ALPなどの肝臓酵素の上昇
  • ケトン尿・タンパク尿・細菌尿などの異常

があることもあります。

糖尿病の犬は尿路感染を起こしている可能性も高いです。

それが重症化して腎障害を起こしやすくなります。

尿検査で細菌尿が検出された場合、より詳しい検査方法(菌の特定など)が必要になります。

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ケトン尿と糖尿病性ケトアシドーシス

尿検査の結果、ケトン尿が出ている場合は糖尿病性ケトアシドーシスが疑われます。

これは糖尿病の重度の症状で、初期の糖尿病に気づかず病気が進行している場合や、治療中であっても血糖コントロールが悪い場合などに起こります。

糖尿病はインスリンが不足してしまうので、糖の代謝ができず体はエネルギーが不足します。

そこでやむを得ず脂肪を分解し、エネルギー源に利用します。

そうすると脂質代謝の残骸であるケトン体が増加します。

やがてケトン体が体内に過剰に蓄積しますが、これをケトーシスと呼びます。

ケトーシスが進むと血液のPHのバランスが崩れ、血液が酸性に傾くのですが、これをケトアシドーシスと呼びます。

ケトアシドーシスは他の疾患でも起こる現象ですが、糖尿病によるものは糖尿病性ケトアシドーシスです。

糖尿病性ケトアシドーシスは重篤に陥りやすく、緊急にインスリン治療が必要です。

重症のケトアシドーシスでは、どんなに手を尽くしてもその3割は死亡するとも言われます。

時に、糖尿病の初期症状から数日でケトアシドーシスになることもあります。

一旦そのような状態になると、それから1週間以内に命に関わることもあり注意が必要です。

《糖尿病性ケトアシドーシスの症状》

元気がなくなる・食欲不振・嘔吐・脱力・脱水・頻脈・深い呼吸・昏睡など

治療はインスリンの投与・輸液により腎血流量の改善を図り、血糖値と尿ケトン体を継続して観察する検査方法が必要です

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基礎疾患を調べる必要性と検査方法

単純に糖尿病だけのこともありますが、原因になっている基礎疾患があることもあります。

適切な治療計画を立てる為にも、それを明確にすることが必要です。

糖尿病の基礎疾患で多いものは、クッシング症候群、膵炎、黄体嚢腫、卵胞嚢腫、子宮蓄膿症などがあります。

これらを確認する検査方法は、レントゲン検査や超音波検査です。

この検査方法では、肝臓や副腎、卵巣の腫大、内臓脂肪の有無、膵臓腫大などを確認でき、上記の疾患の発見に繋がる所見になります。

このような基礎疾患があると、インスリン抵抗性(インスリンが安定して効果を発揮できず血糖コントロールが難しい)の糖尿病になりやすいのです。

糖尿病の治療をする上では重要なので、把握しておかなければなりません。

より詳しい血液の検査方法で、グリコヘモグロビン検査またはグリコアルブミン検査などもあります。

これらの検査方法は採血だけです。

その時だけの血糖値ではなく、過去1ヶ月~2週間前から採血時までの期間の血糖値の平均がわかるものです。

人の糖尿病の血液検査では、ヘモグロビンA1Cという項目を定期的に調べますが、この検査はそれです。

当日だけいくら食べ物など気を付けていても、この検査をすればその場だけのごまかしはきかず、普段の食生活の状態がわかるのです。

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インスリン療法開始時の検査方法とスケジュール

糖尿病の犬の治療にはインスリン療法が行われることが多くなります。

犬の糖尿病は、そのほとんどがⅠ型(インスリン依存型)糖尿病です。

その型の場合はインスリンを自分で作れないので、体外から補充しなければなりません。

人の治療には血糖降下剤という内服薬もポピュラーに使用されます。

これは膵臓のランゲルハンス島(インスリンを分泌する器官)を刺激しインスリンの分泌促進をする薬です。

でも、インスリン分泌そのものに期待できない糖尿病では、ただ膵臓に負担をかけ機能を壊してしまうだけで効果が得られないのです。

犬の糖尿病はこういった薬での治療はほとんど行われません。

インスリン開始時は、種類と量を決めるためにより詳しく血糖値の変動の検査をすることになります。

この検査方法は入院が基本ですが、病院によっては日帰りでの検査方法もあるようです。

これはインスリン注射をして経時的に採血をし、血糖値の変化をモニタリングする検査方法です。

モニタリングは、インスリン投与前、投与3時間後、6時間後、9時間後と採血を行って血糖値曲線というものを作ります。

この結果で適切なインスリン量の決定をするのです。

《重要!》

  • 低血糖を起こさないインスリン量であること
  • インスリン療法に対し急激な血糖値の反応がないこと

インスリン導入時は、必ずしも血糖値を正常値まで下げることはしません。

多少血糖値が高めでも、そこでインスリン増量はしないのです。

インスリン量は、その後の通院で検査値を追いながら慎重に調整していきます。

インスリンは、本当にごく微量で調整しなければならない薬剤です。

ほんの1単位の違いが大きく影響する為、取り扱いは厳重になされます。

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糖尿病の検査や治療にかかる費用

糖尿病では、定期的に通院が必要ですが、インスリンは自宅で飼い主さんが注射しなければなりません。

しばらくは大体1回/1Wから1回/2Wの通院で、血糖が安定してくれば1回/Mと通院頻度を減らすことはできるでしょう。

一般的に血糖値は日内変動値100~250mg/dlの範囲内が目標になるようです。

費用の内容は、再診料、検査費用、インスリン購入費用、注射器や針の購入費用、消毒綿の購入費用などがあります。

インスリンは、

  • カートリッジの薬剤をセットし針だけを交換するペンタイプ
  • バイアルから針付き注射器で薬液を吸引して使用するタイプ

があります。

注射器に一回量のインスリンを充填し、日数分処方する病院もあるようです。

インスリン1バイアルの購入費用は、種類や医療機関にもよりますが約7000円~1万円です。

使用量によっては消費するのに差が出る為、負担費用も変わりますが、1ヶ月~2ヶ月はもつと考えるとよいと思います。

針付き注射器の購入費用は1本80円~100円くらいですので、1日2回の注射だと、1ヶ月で60本分の費用がかかるということになります。

使用済みの注射器は、病院に返却すれば新しいものと交換し廃棄してくれるはずです。

インスリンを注射器に充填したものを1ヶ月分渡す方法では、1本400円前後の費用がかかるようなので、少し費用がかさむかもしれません。

でも自分でインスリンを正確に吸引する自信がなければ、その方が間違いもなく確実とは言えます。

治療は長期に渡るので、遠慮せずに費用の相談をして、インスリンをどのように処方してもらうのが良いかなど話し合って下さい。

受診時には血液検査をしますが、血糖検査単項目の費用は600円前後です。

他の項目との組み合わせやセット検査になるとそれよりも費用はかかります。

採血の技術料の費用も1000円前後加算されると思います。

尿検査は1000円前後です。

犬の医療は自由診療ですので、費用が一定ではありません。

目安はありますが、かかる費用は病院によって大きく異なると思っていた方がよいです。

 

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自宅でできる検査方法

糖尿病の人は、大体、自宅でも簡易測定器を使って血糖チェックをしています。

犬も自宅で検査できれば体調を把握するのに便利ですが、犬の血液検査を家でするのは現実的ではありません。

尿糖ならば簡単にチェックできます。

試験紙は市販されているし、こちらは費用もあまりかかりません。

難点は、低血糖は検査できず、高血糖の目安のみであることです。

《流せる尿試験紙》

まとめ

糖尿病は、時に短期間で悪化し、治療が困難になることもあります。

検査方法はいくつかありますが、診断までにはそれほど時間はかからないと思います。

ただ、背景にある基礎疾患によって治療は複雑になり費用がかさむ可能性もあります。

糖尿病は継続治療が必要で検査も頻回になり、それに伴う費用がかかりますが、コントロール不良のまま進行すれば合併症も多く、生命にも関わります。

できるだけ早期治療に繋げてあげて下さい。

最後まで読んで頂いてありがとうございました。

 

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