犬の粗相と赤ちゃんの関係 うまく共存する方法

赤ちゃんが生まれて家族が増えた途端、それまでは何もなかった犬が突然粗相をするようになったという話は珍しくないことです。

赤ちゃんのお世話で忙しくなったところに、新たに犬の粗相の悩みも加わって、お母さんは心の余裕がなくなってしまうかもしれません。

犬にとって、新しい家族が増えるということは、どのような意味があるのでしょうか?

今回は、赤ちゃんと犬の粗相の関係、対処法などについて解説したいと思います。

スポンサーリンク

犬は感情が豊かである

img_0687-2

は、とても感情の豊かな生き物であると言われます。

嬉しいことも悲しいことも感じることができるし、人間と同じように、ストレスを抱えてうつ状態になることもあるのだそうです。

そして、研究の結果、人の感情を敏感に読み取る能力を持っていることもわかっているようです。

「犬は悲しみで泣いている人の傍に寄り添う」という話を聞いたことはないでしょうか?

実際に、何か悲しいことがあって落胆している時、涙を流している時、元気なくうなだれている時、そばに来て一生懸命涙を舐めようとしたり、体をくっつけてきて寄り添ってくれていたり、まるで犬に慰められているような経験のある飼い主さんも多いのではないかと思います。

家庭で飼われている犬は、人間の家族という群れの中で暮らしているのと一緒で、リーダーである飼い主さんのことを常に純粋な愛情と信頼のまなざしで見ています。

そして自分の大切な家族を守る為に、リーダーの感情や意向を一生懸命読み取ろうとしているのです。

犬は、飼い主さん以外の人間に対しても、その人の表情が笑顔(陽の表情)なのか、怒り(陰の表情)なのかなどの判断をすることができるそうです。

また、人間が話す言葉のトーンが持つ表情にも敏感に反応し、たとえ犬が人間でいう2歳児くらいの能力であっても、そこにどんな感情が存在するのかを犬ながらに感じ取り、それに合わせられるような適切な行動を取ろうとしているのです。

だから、悲しんで泣いている飼い主さんのそばに寄り添い、また、家族が喧嘩をしている場面に遭遇した時などは、いつもとは違う家族の危機を感じ取って何とかしてやめさせようとし、落ち着きがなくなったりします。

犬はこのように豊かな感情を持ち合わせ、その中には嫉妬という感情もあるのだそうです。

スポンサーリンク

赤ちゃんの存在で変化すること

赤ちゃんが生まれ、それまでの暮らしの中に新しい家族が加わることは、犬にとってどのような環境の変化をもたらすものでしょうか?

赤ちゃんが加わることによって、まずその家庭は赤ちゃん中心の生活になる、というのは当然のことかもしれません。

犬は、初めて経験する赤ちゃんの泣き声にとても驚くでしょう。

そして、周囲の家族もそれまでになかったようにざわざわとし、赤ちゃんをあやす為に高い声を出してみたり、おもちゃを鳴らしたりするので、犬は今までに聞きなれない音がたびたび聞こえてくることにも驚くかもしれません。

また、しばらくの間は、赤ちゃんに会う為の訪問者が多くなるかもしれません。

見慣れない人が頻繁に出入りしては談笑する声が響き、これも犬にとっては落ち着かない出来事になるでしょう。

さらに、お母さんは赤ちゃんのお世話で忙しく、犬はあまりかまってもらえなくなり、もしかしたら散歩の時間をはじめとした犬のスケジュールも変更されることになるかもしれません。

他の家族が担当していて何も変わらないのならよいですが、やむを得ず散歩時間が減ることがあるかもしれないし、時間帯が変更になることも考えられます。

そして、それまで室内で自由に行動できていたはずなのに、赤ちゃんへの接触を避ける為に犬の行動範囲が制限されるかもしれません。

犬の居場所の変更や、飼い主と寝ることが許されなくなるなどの禁止事項が出て来るかもしれません。

それらの環境の変化の全てが犬のストレスになるのです。

犬にとっては、それまでの自分の安定した暮らしと勝手が違ってしまい、突然加わった赤ちゃんという新しくて未知の存在と自分の関係に戸惑い、どのような立場を守っていればいいのかがわからなくなってしまうのです。

犬の粗相 問題行動の裏にあるもの

このような状況の中で、それまではトイレの失敗などしなかった犬が突然、粗相を重ねるというような行動を始めたりします。

この粗相について、「かまってもらえなくなったことに対しての腹いせでわざと粗相して気を引こうとする」というように誤解されることが多いようですが、決して犬は飼い主に腹いせなどの悪意を持って粗相をするわけではないのです。

【犬の粗相の理由について】

犬はわざと粗相することがある?無視することの効果

犬には、野生の時代の習性から、一緒にいる人間の家族を自分の群れとみなして暮らしています。

その中にはリーダーが存在して、自分もそこの一員でいることで安定を保っています。

それなのに、突然、見知らぬ赤ちゃんという存在が加わり、前からそこにいた犬よりも、後から来て下の存在であるはずの赤ちゃんが何かにつけて優先されること、飼い主の関心も全て赤ちゃんに持って行かれてしまったことに混乱、不安を抱き、嫉妬を感じます。

このような時に見られる粗相という問題行動は、飼い主さんの関心を取り戻すことで不安を解消したいという意味を持つものであると考えられます。

粗相している犬にとっては、赤ちゃんというものも群れの序列の変化も理解し難いものであり、不安でいっぱいなのです。

仲良く共存していくためにできること

大変かとは思いますが、犬と赤ちゃんの関係づくりの為には、赤ちゃんが家に戻ってくる時に、犬が先にそこにいる状況にした方が望ましいです。

しばらく犬をどこかに預けておいて、犬が戻って来た時にはすでに赤ちゃんが中心の生活が始まっていると、その変化に混乱して、精神的なダメージも大きく不安定になり、それが粗相に繋がる原因になることもあるようです。

それよりも、犬がいる家に後から赤ちゃんが加わるようにして、犬にも新しい家族である赤ちゃんを紹介してあげることが必要なのです。

赤ちゃんを犬から遠ざけて見えないようにするのではなく、これが赤ちゃんという存在、ということを犬にもきちんと教えてあげるのです。

そして、少しずつ同じ空間にいる時間を増やしながら、犬にも赤ちゃんの存在が認識できるようにして犬の不安を軽減できることが粗相の防止になります。

また、犬を邪魔者扱いせずに家族の一員として、メンバー全員で赤ちゃんを一緒に育てていくような空気を作っていけば、それが犬と赤ちゃんの今後の関係にいい影響をもたらすようです。

犬に対しては、変わらない愛情をきちんと示し、犬は赤ちゃんより上のきょうだいであるように扱うのです。

赤ちゃんにも、犬を叱ったり邪険にしたりせず大事に慈しむべき存在であることを普段から見せて教えていくと、犬は安心して、自分も赤ちゃんを守る側にまわり、赤ちゃんが3~4歳になった頃には自然とその順位を譲る形でいい関係が築けるのだそうです。

間違っても、粗相を責めたり叱ったり、粗相によって迷惑をかけられているような態度で犬を傷つけないようにして下さい。

粗相への対応のコツは、あくまでも動揺せず静かに黙々と片付ける、粗相した犬を無視しながらさっさと何事もなかったようにするということです。

そして、もし赤ちゃんのことをしている時に、犬が待つことができたり静かに過ごすことができているならば、その時はきちんと褒めてあげて下さい。

 

まとめ

犬の行動の背景にこのような理由があったとしても、粗相の片付けに手をとられることは間違いなく、犬の粗相が重なると、子育て中の飼い主さんは悲鳴をあげたくなることでしょう。

でも、赤ちゃんが犬と一緒に生活することのメリットはたくさんあります。

例えば、免疫が向上して疾患に罹患しにくくなったり、赤ちゃんの成長の過程での精神的な支えになったり、犬は自分の命をもって様々なことを教えてくれると思います。

しかし、悲しいことに、赤ちゃんが生まれたことで、粗相に代表されるような問題行動が出はじめ、それが手に負えない、忙しくて犬の面倒が見られなくなった、などの理由で捨てられてしまう犬が多いのも現実です。

犬は、その家に迎えた時からその家族の一員となり、決して飼い主さんを裏切ることはありません。犬には飼い主さんしか頼るものはなく、不幸になるのも幸せにできるのも全ては飼い主さんにかかっています。

どうか家族の一員として、犬と共存した暮らしを最後まで続けていけるようにしてあげて欲しいと切に願います。

最後まで読んで頂いてありがとうございました。

【おすすめ記事】

子供が犬アレルギーを発症したとき・犬との共存は可能?

 

スポンサーリンク

あわせて読みたい関連記事はこちら!


data-matched-content-ui-type="image_card_stacked"

《これは使える!》

目や口に入っても安全!優れた除菌効果!