犬のトイレトレーについていろいろと調べてみると、市販のものではなかなか使いやすさなどが希望に合わず、それならば手作りしてしまおう!という飼い主さんも結構いることがわかります。
トイレトレーを手作りするのも、器用な方であれば可能でしょうし、作る過程を案外楽しめるかもしれません。
今回は、素敵な手作りトイレトレーのご紹介をしながら、手作りのポイントについてまとめてみたいと思います。
トイレトレーに望むことは何か?
市販のトイレトレーも犬が使いやすいようにさまざまな工夫がされています。機能性にすぐれていてデザインも豊富、選択肢はたくさんあるはず・・・なのですが、不足しているのははたしてどのような点でしょうか?
既製品で難しいのは、トイレトレーの大きさ選びが一番のようです。なかなか犬の体格にフィットするものがないということが、飼い主さんが手作りするきっかけになった理由として多いように思います。
また居住空間のインテリアとの調和という点にこだわった結果というのも多いです。
たしかに既製品はサイズもそれほど細かく分かれているわけではありません。この形は良いけれどちょうどよいサイズがないとか、サイズはいいけどデザインが希望に合わないとか、あと一歩のところでどうもうまくマッチしないということはあるかもしれません。
または素材や質感を好みのものにしたくて、手作りしてでもこだわりたいという、飼い主さんが犬のトイレトレーをまさにインテリアのひとつとして考えているパターンかと思います。
それぞれの住宅事情や室内のレイアウト、犬の体格と置き場所にぴったり合うサイズであり、尚且つ、飼い主さんの好みのデザインのものを追求していった結果、気に入ったものが見つからないなら、技術とやる気さえあれば手作りした方がたしかに満足のいく良いものができるでしょう。
自作のトイレトレーの 利点と欠点
トイレトレーを手作りすることの何よりの利点は、材料選びからデザインまでを全て自分で考えることができることです。
まさに希望にかなった理想のオリジナルトイレトレーが出来上がるということでしょう。
サイズの問題についても、手作りするなら自分の愛犬のことだけ考えて作ることができますので、ちょうどいいサイズの素敵なカスタマイズトイレトレーになるはずです。
そして、既製品では高額でちょっと購入をためらう物があったとしても、ほぼ同じような物のピッタリサイズのものがローコストで作れてしまう可能性だってあります。
また、犬の健康状態に合わせた段差のないトイレトレーも手作りで工夫できますし、背面に棚を付けて犬のケア用品を置くなど、トイレトレーを越えて必要に応じたアレンジも可能になります。
反対に、手作りの欠点としては、手間も時間もかかることです。
やはり、多少はDIYの心得がないと難しいことかもしれませんし、そもそも思いつかないことかもしれないです。
自作のトイレトレー の素材は何?
極端なことを言ってしまえば、段ボール箱の中にシートを敷いただけの簡単なものでも手作りのトイレトレーに間違いはないのです。
しかし日常的に使用することを考えたら、それは適した素材とは言えないでしょう。
トイレトレーの素材の選択では、清潔に保てるもので耐久性があることが第一条件になると思います。
その点で既製品の素材は優れています。そういうわけで、全てを手作りにしなくても、既成のトイレトレーを基礎にして不足な部分を手作りして作ってもよいということです。
例えば元々フラットなタイプのトイレトレーに、ホームセンターでアクリル板などを購入し加工して、トレーを囲う壁として装着するだけでも、そのトイレトレーの使い勝手は改善されると思います。
すのこや木材などを使用した木製の物は、そのままでは水が染み込んであまり清潔に保てない印象ですが、ペンキやニス塗りしてコーティングすることで洗うのも容易になり、清潔に管理することが可能になります。
プラスチック製の収納ボックスをカットして作ることもできます。
収納ボックスであればコスト面も抑えられるし洗いやすい素材で清潔にするには適しているかもしれません。
また、収納ボックスは深さが選べるので、それを囲いにしてしまえば、好きな高さの囲い付きトイレトレーも作れるのではないでしょうか。
人間の介護用シーツ、レジャーシートなども手作りトイレトレーの素材として何か部分的に活用できそうですね。
介護用シーツは防水性が高く、すべりにくい優秀素材ですので、トイレ関係には応用できそうな印象です。
百均のグッズも探してみると結構使えるものがありそうです。
犬のサークルを作る時にはワイヤーネットと結束バンドの組み合わせは誰もがよく知っていると思いますが、自由に形が作れるのでトイレトレーにも応用が利くと思います。
手作りでこんなに素敵!具体例
木製
こちらにご紹介の画像は木材で作られたトイレトレーです。
こうやって見ても、とてもトイレとは思えないようなアンティークな雰囲気を醸し出して、部屋に溶け込んでいます。
違う用途にでも使えそうですね。
リビングのちょっとした物置とか。
犬に合わせてサイズを測って木材をカットし、それぞれのパーツを固定して、防水の為にニス塗りをして仕上げているようです。
こちらはトレーの囲いの壁もそれほど高くしていないようですが、手作りなのでもちろん好みの高さにできます。
しかもこちらのトイレトレーはキャスター付きになっていて自由に動かせます。
ただ、キャスターは便利ではありますが、安定感が少し不安な感じです。
できればストッパーを付けるか、固定できるものを工夫するとより安全に使えると思います。
犬が乗ったら動くのでは?とちょっと気になりましたが、こちらの場合はクッション性のある場所に設置したことで、キャスターが床を転がることもなく、使用中は動かずに大丈夫だったようです。
おそらくはキャスターがなくても持ち運ぶのもそれほど大変ではないと思いますが、キャスターが必要であれば、動かないような床面への設置か、ストッパーなども一緒に検討してみるといいと思います。
タイル
こちらのトイレトレーはタイルを一つずつ貼っていったもので、とても凝っていて美しい仕上がりで、犬のトイレとは思えないような外観です。
ここまで来るともう芸術品ではないかと思います。
飼い主さんのセンスがよくわかりますし、犬への想いが伝わってくるような素敵なトイレトレーです。
出典元 http://blog.livedoor.jp/momo_mikan/archives/50351209.html
タイルのトイレトレーは重量があるでしょうから、安定感があり耐久性に関しても間違いないでしょう。
ただ、持ち運ぶのは大変かもしれません。洗うことは可能ですので清潔にすることについては問題はなさそうです。
これは単に犬の手作りトイレトレーとして見るよりも、普通にインテリアとして考えても立派なお品だと思います。
タイルを貼ってまでというのは普通はあまり発想にないと思いますので、もしかしたらこの手作りの過程は飼い主さんの趣味を兼ねているような作品なのかもしれません。
プラスチックダンボール
こちらのプラスチックダンボールという素材は、既製品のトイレトレーにも使用されているものがあります。
軽量で清潔に保ちやすく衛生的で、手入れなどもしやすいと思います。
この画像では、ちょうどこのスペースをトイレの場所として設置することが最初から予定されていたのではないかということが伝わってくるようですね。
スペースを利用して手作りしているようで、まだこれからトイレマットなどを足して作っていく途中のようです。
トイレトレーというよりトイレルームという感じです。
もっとおしゃれに素敵になるのかもしれません。
そういうアレンジができるのも手作りの楽しさですね。
このように、住環境の中のスペースに合わせてトイレのサイズを調整できるのも、手作りならではの利点だと思います。
まとめ
手作りのトイレトレーは飼い主さんの感性次第で柔軟に作ることができ、何と言っても「我が家の愛犬」に合わせてカスタマイズできることが、何よりのメリットだと思います。
手作りするにあたっては、釘などを使用するのではなく接着剤などを上手に応用するのも安全な良い方法ですし、カットした断面はやすりをかけて磨くなどの適切な処理も必要です。
犬が使用するにあたってどうすれば安全や安定感などが確保できるのかを十分注意してあげて下さいね。
そして、せっかく手作りしても犬が気に入らなければ意味がありませんので、使い心地も大事です。
材料選びから何かと手間はかかりますが、このような作業を楽しめる飼い主さんであれば、これも腕の見せどころでしょう。
こだわりの手作りトイレトレーを犬が使っている姿を日々眺めるのは楽しいのではないでしょうか?
正直、不器用な私には無理だなとは思うのですが、もしDIYに自信のある飼い主さんがいましたら、是非チャレンジしてみて下さい。
素敵なトイレトレーが仕上がりますように。
最後まで読んで頂いてありがとうございました。
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