動物には私達のような保険制度はありませんが、同じような役割をする民間の医療保険があります。
最近は保険の種類もずいぶん多くなってきたので、いざという時の為にも、どこかの保険に加入しておくことを私はお勧めしたいです。
今回は、「いぬとねこの保険」という商品について、免責事項や、評判・口コミなどを調べてみましたので、情報を共有したいと思います。
10歳まで加入OK・20歳まで継続できる「いぬとねこの保険」
「いぬとねこの保険」とても分かりやすくて可愛いネーミングのこの保険は、日本ペットプラス少額短期保険株式会社が提供している保険商品です。
この会社は、以前、ガーデン少額短期保険会社という名称でしたが、2018年元旦より会社名が変更になりました。
「いぬとねこの保険」は手軽に入れる保険として人気で、楽天のペット保険人気ランキングでは2016年にNO.1を獲得しています。
「いぬとねこの保険」の新規加入年齢
「いぬとねこの保険」の加入年齢は、生後31日以上、満10歳までと、大手保険会社と比較すればやや幅が広くなっています。
《加入年齢の例》
- アニコム:7歳11ヶ月まで
- アクサダイレクト:0~9歳未満
- PS保険:生後30日以上満9歳未満
- ペット&ファミリー:生後45日以上~満7歳11ヶ月以下
保険会社によっては、もっと高年齢で入れる保険もあります。
2018年8月の時点で、保険に加入できる最高年齢は16歳までです。
そして、その条件を提供しているのはペッツベストのペット保険です。
【ペッツベストのペット保険の参考記事】
それに比べると「いぬとねこの保険」は、決して年齢の設定が低くはないけど、そこまで幅広いというわけではないと思います。
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「いぬとねこの保険」の更新可能年齢
「いぬとねこの保険」の更新は20歳まで可能です。
最近は、動物医療の水準や犬の健康に対する飼い主さんの意識が高まって、犬も寿命が延びています。
20歳という長寿の犬も珍しくはなくなりました。
20歳まで保険更新できるということは、ほぼ終身保険と考えても良いかもしれません。
ちなみに加入年齢の設定が比較的厳しい大手の保険は、大抵、本当の終身保険です。
つまり「いぬとねこの保険」は、他と比較すると、
- 新規加入年齢はそれほど厳しくないが業界最高ではない
- 完全に終身ではないが20歳という長寿まで継続できる
というところに位置している保険です。
加入条件は、年齢以外に健康状態の告知なども必要ですが、それはどこの保険も共通と言えるでしょう。
「いぬとねこの保険」に新規加入する手続きはネット上からできますが、補償割合90%の商品を希望する場合は、書面での申し込み手続きが必要で、指定の健康診断書の提出も義務付けられています。
この補償割合は、7歳以上で新規加入する時には50%か70%しか選べません。
(補償割合についてはこの後の項目で説明します)
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「いぬとねこの保険」のプランは組み合わせで7通りある
「いぬとねこの保険」は、目的別に3通りのプランに分かれています。
- 通院・入院・手術を全てカバーするプラチナプラン
- 通院をカバーするゴールドプラン
- 手術をカバーするパールプラン
そして、さらにそれぞれが補償割合を選べるようになっています。
補償割合は90%・70%・50%の3種類です。
「いぬとねこの保険」は、プランと保障割合の組み合わせで、7通りの中から選ぶことができる保険です。
プラチナプラン
プラチナプランは、通院・入院・手術が全て対象になるタイプで、もっとも安心感を得られるプランです。
「いぬとねこの保険」の中でも一番人気のあるプランで、せっかく医療保険に加入するのなら、やはりこのプランがお勧めだと思います。
この保険には、通院・入院のどちらにも一日の限度額はなく、手術一回当たりの限度額もありません。
また、通院回数や入院回数・手術回数についても制限がないところが魅力です。
ただ、年間の補償限度額があり、それは賠償割合ごとに決まっています。
しかし、その範囲内であれば全て補償対象であり、しかも、更新するごとに限度額が新たにリセットされますので、毎年、決められた範囲で十分に保険を活用することができます。
ゴールドプラン
ゴールドプランは、通院の補償だけをする保険です。
医療の中で、もっとも頻度の高いと思われる「通院の部分」を保険で補います。
入院・手術は対象になりませんが、とりあえず保険料を抑えて普段の医療をカバーしたいという場合に加入しやすいプランなのではないかと思います。
通院については、回数制限などはありません。
パールプラン
パールプランは、手術に備えるための保険プランです。
保険料月額500円からという(3歳小型犬の条件)最安の保険プランです。
このプランに限り、補償割合は70%のみです。
また、手術だけが補償対象になり、日額制限はありませんが、回数は2回までという制限があります。
医療費では、特に手術が高額医療になりやすいので、出費の大きい手術の時に活用することを目的にするなら、この保険料だと十分なプランではないかと思います。
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選べる保障割合が手厚い
補償割合とは、かかった費用の何割を補填してもらうかの割合のことです。
例えば、現在、人の医療は社会保険も国民健康保険も30%が自己負担の部分で、70%が保険で賄われます。
「いぬとねこの保険」の場合、選べる補償割合は90%、70%、50%の3種類のプランがあるので、90%を選べば自己負担は10%だけですむことになるのです。
これはかなり手厚い補償割合だと思います。
これ以上のものでは、PS保険の100%補償がありますが、そちらは一日の限度額や手術の限度額が決められています。
その点、「いぬとねこの保険」は、年間制限額はあるものの、回数や日額に制限がなく、高い割合の補償があるところで、かなり医療を受けやすくなると言えるのではないかと思います。
《年間制限額》
- 90%補償プラン:90万円/年
- 70%補償プラン:70万円/年
- 50%補償プラン:50万円/年
手術だけを補償するパールプランは、2回までの手術で30万円/年
これは全て、更新の時にリセットされて毎年使える額です。
保険料とのバランスを見ながら、必要なプランを検討し選べます。
賠償責任特約も付けられる
「いぬとねこの保険」には、賠償責任特約を付けることができます。
この特約は、例えば犬が他人にケガをさせてしまった、物を壊してしまったなど、日常の中での思わぬ事故の時に、その損害賠償をする為の特約です。
最高額は500万円までが補償され、それでも保険料は年間910円、月払いにしても80円と大変お安いです。
この特約には示談交渉の代行などはないのですが、法的に賠償責任が生じた時の弁護士費用や訴訟費用も対象になっているので、特約まで付けておくと安心なのではないかと思います。
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注意!保険は免責事項のチェックが必須!
保険には、補償の対象とはならない免責事項というものがあります。
その内容は保険によって異なっているので、事前にチェックしておいた方が良いです。
中には、免責がかなり厳しいものもあります。
「いぬとねこの保険」の免責も、実際にチェックしてみると結構厳しいことが書いてあります。
例えば次のようなものが保険対象にならない免責にあたります。
《免責となる診療(一部)》
- 爪切り(狼爪の除去を含みます)、乳歯及び歯牙に関する処置、歯石取り、断耳、断尾、美容整形手術、声帯の除去、停留睾丸、睫毛乱生、涙やけ、臍ヘルニア、鼠径ヘルニア、膝蓋骨脱臼、股関節形成不全症、レッグペルテス、てんかん、チェリーアイ、気管虚脱、不正咬合、肛門腺しぼり
- 健康体に施された傷病予防のための投薬・注射・外科的手術その他の医療、検査処置及びそれらの処置
- 健康体に行われた検査後に症状原因または診断名が確定した場合のその検査(健康体を想定して行われた検査を含み、加療の効果を計るために治療の一環を構成する検査は含みません)
《免責となる疾患》
(1)犬パルボウイルス感染症、ジステンパー感染症、犬パラインフルエンザ感染症、犬伝染性肝炎、伝染性咽頭気管支炎(アデノウイルス2型感染症)、コロナウイルス感染症、レプトスピラ感染症黄疸型、レプトスピラ感染症カニコーラ型、フィラリア感染症、狂犬病、犬ノミ・ダニ感染症
(2)猫汎白血球減少症、猫カリシウイルス感染症、猫ウイルス性鼻気管炎(FVR)、 猫白血病ウイルス感染症、猫免疫不全ウイルス感染症、猫ノミ・ダニ感染症
(1)及び(2)の疾病の発症日がその予防措置の有効期間内である場合、及び獣医師の判断により、予防措置を講じることができなかったと認められる場合は、保険金をお支払いします。
(3)責任開始日以前に発症した遺伝子疾患及び先天性異常 (遺伝子疾患及び先天性異常を原因とする身体障害に対する治療、ただしこの保険契約の保険期間中に獣医師により初めて発見された遺伝子疾患及び先天性異常の場合は、この保険期間に限り、弊社は保険金を支払います)
上記のような疾患は、予防ができたと見なされた場合に全て免責になるようです。
免責についての詳細はHPで確認できます。
HPに飛んで、一番上か下かの「重要事項説明書」をクリックしたら詳細が書いてありますが、資料も無料請求できますので、資料を取り寄せてじっくり見るとよいと思います。
免責は、後々、保険が使えず加入したのに意味がなかったなどということにもなりかねないので、必ず確認した方がよいです。
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「いぬとねこの保険」の口コミ・評判
良い口コミ・評判
良い口コミ・評判としてネット上で挙がっていたのは次のような内容でした。
- 90%の高い保障割合プランがあるのが魅力
- 保障内容に対して保険料が安い
- 金額や日数の限度がなく使いやすい
- 同一疾患、慢性疾患でも翌年度になれば限度額が更新される
- 免責金額がなく医療費が発生したら受け取れる
- 3歳までは保険料が安い
- 4種類の充実した割引(インターネット・多頭・無事故・マイクロチップ)がある
私は、個人的に、この保険は一年ごとに限度額がリセットされるという点を高く評価したいと思います。
良い口コミ・評判では、やはり補償割合が高いこと、細かい制限がなく保険料が払われるという点が評価されているようです。
慢性疾患になると、限度額に到達してしまったらその後の治療は保険対象からはずれてしまいます。
リセットされると、また翌年も保険を使った治療ができるので安心ですし、加入者の中でもこの点は評判が良いようです。
また、「いぬとねこの保険」は、それほど保険料が安いと評判の保険ではないのですが、何かと割引は大きいです。
《保険料割引の種類》
- 無事故割引:1年間の契約期間内で保険金支払いが一度もなかった場合は次年度の保険料5%割引
- インターネット割引:ネット経由で申込みをした場合は保険料5%割引
- 多頭割引:保険料を年間900円割引
- マイクロチップ割引:マイクロチップ装着の場合、保険料を年間600円割引
保険料は、HPで年齢・犬種など情報を入れると、自動で見積もりできるようになっています。
例として挙げられているのは3歳小型犬ですが、補償割合70%プランにすると、保険料2,350円で大手保険会社より月に1,000円安くなっています。
【大手保険会社の保険料の参考・アニコム保険料一覧】→ https://www.anicom-sompo.co.jp/products/data/premium.pdf
これだけを見ると、確かにいくらか安いけどそんなに保険料が変わらないという気もしますが、保険料はどこも年齢と共に上がっていきます。
例えば、これが7歳になった時の比較では、「いぬとねこの保険」では保険料3,070円に対して、大手保険会社の方では5,210円になっていて、年齢と共に保険料の差は大きくなるのがわかります。
《詳細はこちら↓↓》
悪い口コミ・評判
次は悪い口コミ・評判を確認したいと思います。
- 違う病気でも、免責にされた病気と同じ原因と考えられる病気は免責になる
- 後まで保険料が上がり続ける
- 少額短期保険の中では保険料は高め
- 治療可能な病気や事故でも保障対象外となっているものが多い
- 精算の方法が面倒なので窓口で精算できるようにして欲しい
悪い口コミ・評判でよく挙げられていたのが、免責の多さだったようです。
正直なところ、この保険の免責は確かに多くて厳しい印象はあります。
でも、内容をよく見てみると、他の保険会社でもおそらく免責に挙がっていそうなことを細かく明記してくれているとも言えます。
いざという時になって免責だと言われるようなわかりにくさではなく、免責をチェックしやすい点では良心的ではないかと思います。
保険料も、内容とのバランスでこれを高いと感じるかどうかではないでしょうか。
それよりも私が不便と思ったのは、精算方法かもしれません。
「いぬとねこの保険」は、全国の動物病院が対象ですが、保険料は後で自分で請求するスタイルです。
それを厭わない飼い主さんなら良いのでしょうが、窓口で人の保険証のように初めから自己負担分だけを払えばよいスタイルの保険も多いので、それができるともっと使いやすいのではないかと思います。
《↓↓いぬとねこの保険の詳細はこちら》
まとめ
私は他の記事でも時々書いていますが、やはり犬が健康な時にできるだけ早く医療保険に加入することをお勧めしたいです。
私自身、保険に加入していてよかったとつくづく感じることが多いからです。
あなたの愛犬も、いつどのような病気やケガで高額な治療が必要になるかもわかりません。
うちも年々、保険料はあがりますが、今だったら、免責でどこにも加入できなかったかもしれません。
是非、検討してみて下さい。
最後まで読んで頂いてありがとうございました。
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