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鳴く!吠える!子犬に対処する方法 要求吠えへのしつけ

♦子犬のしつけ
この記事は約8分で読めます。

子犬の無駄吠えと言われるものには、警戒や恐怖での興奮、ストレスなどの理由がありますが、吠える対象が飼い主さんである場合もあり、いろいろな理由があります。

小さな子犬が吠えるのも鳴くのもまずはその理由を知るべきですが、要求吠えや要求鳴きにはしつけや対策が必要なこともあります。

今回は、飼い主さんに対する子犬の「要求吠え」「要求鳴き」へのしつけについて説明したいと思います。

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飼い主に吠えるのはどんな理由がある?

子犬が飼い主さんに吠えるというのは、飼い主さんに何か欲求を訴えている場合が多いと考えられます。吠えることで飼い主さんの関心を得て、何かアピールしようとしていることがあるのですね。

飼い主さんに吠えるのは↓ののリンク記事の中の「何かを要求する、アピールしたい思い」に当てはまるかと思われます。

【子犬が吠える理由について】

興奮して吠える子犬のしつけ 有効な5つの対処法

例えば「何かおやつが欲しい!おなかがすいた!遊んで欲しい!どこかに連れてって!かまって!寂しいよ!」などと、吠えることで飼い主さんに一生懸命その気持ちを訴えているのです。

それでも理由がわからなければ、無駄吠えと一括りにされてしまいがちですが、子犬にしてみれば無駄に吠えるわけではなく、気持ちを伝えようとする子犬なりの表現の一つです。

吠えることで自分の要求を知らせようとする、これは「要求吠え」とも呼ばれますが、実は子犬が飼い主さんの行動から自然に学んだものでもあると言えます。

何か要求があって吠えると望みが叶ったという成功体験があったのかもしれません。

子犬は、何かを訴えたい時にはそのようにすればよいというように学び、身に着けてしまっていることが考えられます。

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子犬の甘え鳴きが止まらない ?鳴き癖って?

基本的に子犬の頃はよく鳴くものです。中にはおとなしい子犬もいますが、鳴くのは普通です。

今まで一緒に暮らしていた親やきょうだいと離されて、新しい環境に来た不安や寂しさを考えただけでも、幼い子犬が鳴くのは無理もないことではないかと思います。

幼い子犬は、とにかくずっと寝ています。そして目が覚めたら鳴くという、人間の赤ちゃんのような状態と思っていたらよいかもしれません。

生後2ヶ月くらいの子犬が↓のリンクのような感じですので、記事を参考にされて下さい。

生後2ヶ月で上手にしつける!子犬のトイレトレーニング

次第に環境に慣れてくればほとんどは、普段遊んでいる時には鳴くことなく過ごしていられるようになります。

それでも飼い主さんの姿が少しでも見えないと鳴く子犬がいます。可愛いのですが、エスカレートすると飼い主さんも離れられずに困ってしまいますね。

しかし、それも、吠える時と同じように子犬には学びの結果なのです。

子犬は、飼い主さんに遊んでもらうことや可愛がられることが大好きです。

優しくしてくれる飼い主さんと一緒に過ごすことは、子犬の安心感に繋がります。

そして、少しでも離れていると寂しくて不安になり、一緒にいて欲しいという要求から「鳴く」という表現方法で伝えようとするのです。

子犬は、鳴くことで要求を叶えてもらえると覚えてしまったのかもしれません。

実際に子犬が鳴いていると、放置できない飼い主さんの気持ちはとてもよくわかります。

だけど、少しでも飼い主さんと離れることが、耐えがたい大きな不安に発展してしまうようであれば、それはもう甘え鳴きを越え、子犬の心がとても不安定で、健康な状態でないということも考えられます。

「分離不安」という心の病があります。このような状態になると、大好きな飼い主さんと離れることの不安を自分でコントロールすることができなくなり、鳴くだけではなく、他の問題行動に繋がることもあります。

【分離不安について】

困った!犬が粗相する時の対策 その原因はどこにある?

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鳴いたり吠えたり落ち着かない子犬への対処

鳴いたり吠えたりして思いを表現し、アピールする子犬はとても可愛いのですが、離れられなくなり、対応をどのようにすればよいか飼い主さんもわからなくなりますね。

子犬が鳴かなくてすむように落ち着かせたい、それにはどのようなしつけをすればよいのでしょう?

環境の工夫

まずは子犬の寂しさや不安を理解した上で、子犬を安心させてあげることが第一です。

子犬は普段どこで過ごしていますか?

子犬のベッドやサークルは人の気配のない部屋に置かずに、どうぞ家族と同じ空間で過ごせるようにしてあげて下さい。

犬には、安心できる決められた場所があることが大事です。クレートなどで子犬のプライベートな場所を確保してやることは必要なことです。

そして、飼い主さんや家族が普段過ごす部屋で一緒にいられるようにしてあげることが安心感に繋がります。姿が見える場所にいることができれば、鳴く必要はなくなります。

また、メリハリのある遊び方で、飼い主さんと遊ぶ時は十分に遊び、ストレスが溜まらないようにしてあげることが大切です。

子犬が自分のプライベートな場所で過ごす時間は、安心して快適に過ごせる時間と感じられるようにしてあげて下さい。

夜鳴きに対して

夜になると鳴く、暗くすると鳴き始め、ずっと鳴いている子犬もいるかもしれません。

夜になって電気が消え、家族が寝てしまうと、急に昼間の雰囲気とガラッと変わってしまい不安になって鳴く可能性があります。

その時は、子犬も家族の姿が見えるところで寝かせてあげると、安心し、鳴くのが治まることもあります。

もし、同じ部屋で寝かせてあげることができるのでしたら、それが良いのではないでしょうか。子犬の間だけでも、寝床を人の気配のある場所に置いてあげたら寂しくなくなり安心すると思います。

それが無理なようでしたら、寝る少し前から少しずつ、間接照明にするなどして静かな環境に近づけ、人の気配を抑えていって下さい。

急に電気が消えて誰もいなくなるような、大きな変化を作らないように工夫してあげて下さい。

私は愛犬が子犬の頃、同じ部屋で寝ました。

別の部屋にケージを置いたこともありましたが、それは鳴くのでそうしました。

同じ部屋の中では、照明を真っ暗にしても、傍にいることがわかっているので鳴くことはなかったです。

そして、賛否あるとは思いますが、成犬になってからいつの間にか同じベッドで寝るようになりました。

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要求を無視する

子犬は吠える、鳴く、というのが要求を伝える手段になってしまっているのです。

それはそのようにしてきたことが成功体験だったからで、そのようにしつけてしまったとも言えます。

つまり、それは間違っているよと修正し、しつけ直してあげると良いのです。

明らかに要求吠えや要求鳴きが続く時、それは叶わないということを教えてあげないといけません。その対処は無視をするというしつけです。

もちろん全て無視ではいけません。吠える、鳴くは子犬にとって唯一のコミュニケーションの手段です。だから理由は何なのかを見極めてやらないといけないのです。

何でも全て無視をして良いのではありません。

もしかしたらどこか痛いところがあるとか具合が悪くて吠えることや鳴くことで知らせている場合もあるのです。

子犬を観察し、何か異常があるとか緊急性のある内容がないかを判断して下さい。

そして、明らかに要求吠えや要求鳴きであるなら、静かになるまで思いきって知らん顔をしましょう。

怪我や病気など問題がなければ、ご飯にしろおやつにしろ遊んで欲しいにしろ、静かになるのをそのまま待ちましょう。

全ては飼い主さんが主導で行うことということをしつけます。

淡々と過ごし、「吠える」や「鳴く」が静かになったら声をかけて、飼い主さんの方から要求を叶えてあげて下さい。

ただし、就寝時間は、吠えることや鳴くことがおさまればそのまま構わない方が良いです。

トイレや水の不自由がないようにして、基本的にその時間帯はみんな休む時間であることを覚えさせてあげて下さい。

しつけの方法

どんなに吠える、鳴く、を続けても無駄であり、反対におとなしくしていれば飼い主さんはちゃんと遊んでくれる、構ってもらえる、おやつももらえる、ご飯ももらえる、安心して待っていてよいということを覚えさせるしつけです。

主導権は飼い主さんが握っていることを覚えさせましょう。

無視する時は飼い主さんだけでなく、関わる家族みんなで同じようにしましょう。そうでなければ子犬が戸惑ってしまいます。

根くらべのようなものになりますが、しつけは根気よくおこないます。そして、とにかく安心させてあげて下さい。

飼い主さんの姿が見えないと鳴く、出かけようとしたら鳴く、というような傾向がある場合は、飼い主さんは必ず戻ってくるものということも教えてあげましょう。

出かけるふりをしてほんの少しの間、子犬の前から姿を隠します。そしてすぐに子犬の前に戻ってきます。

姿を見せない時間を少しずつ延ばし、姿が見えなくても不安にならなくて良いという状況に慣らすしつけをします。

子犬が慣れてきて、おとなしく過ごしていられたら、ご褒美に褒めておやつをあげて下さい。

このようなしつけを繰り返すことで、おとなしく飼い主さんを信じていれば全てはうまくいくと理解できるようになります。

 

まとめ

子犬が寂しがるのも甘えてくるのも当たり前のことなのです。そういう要求は十分満たしてあげる方がいいと思います。

抱きしめて撫でたり、スキンシップをたくさんとることは、子犬と飼い主さんが信頼関係を築く為にも必要なことです。たくさん可愛がってあげて下さい。

無視というのは可愛がるのをやめるというのではなく、吠えるも鳴くも必要ないことで、飼い主さんを信じて暮らしていれば必ず満たされると教えてあげることが大事だと思います。

つまり、そんなに「鳴く吠える」で必死で訴えなくても大丈夫だよと安心させてあげるのです。

しつけは、飼い主さんも子犬を理解する努力と根気が必要ですが、何よりしつけを楽しむことが必要です。

最後まで読んで頂いてありがとうございました。

 

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